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The SHIZUOKA LIFE
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つくる−静岡の伝統で“創る”生活空間−
  vol.05
交通が便利で、豊かな自然環境の静岡県は、むかしからさまざまな産業が発達してきました。特に江戸時代に花開いたものづくりの気風は今も脈々と受け継がれ、静岡県は「ものづくり王国」としても有名です。静岡の風土と歴史に育まれ、一流の職人の手で作り出される伝統工芸品は、まさに “静岡”そのもの。伝統工芸品というと「高級品」のイメージがありますが、本来は生活の中で日常的に使用されてきたものです。普段使いの伝統工芸品を使い、「和」テイストの漂う生活シーンを演出してみませんか。

静岡県の伝統工芸品
静岡県には漆器・蒔絵・木工指物・竹細工・塗下駄・挽物・染物など数多くの伝統工芸品があります。静岡の伝統工芸は、駿府城や静岡浅間神社をつくるために大工・彫刻・漆などの職人たちを全国から駿府(静岡)に集めたことに始まります。この職人たちが駿府の風土や自然を好んで、そのまま住み続け、自分の技を磨きながら土地の人々に得意な技術を教えたのが「静岡の伝統工芸」の始まりでした。浜松は昔から織物産地として有名であり、その中から優れた伝統工芸織りが誕生しました。
そして、この伝統工芸織りをつくる道具が自動織機に変化し、その技術を生かして浜松の自動車産業につながりました。
また、静岡の下駄職人の技術や木工技術が基礎となり、プラスチックモデル産業へと発展していきました。ですから、静岡県の伝統工芸品はその作品が優れているというだけでなく、静岡の産業のルーツでもあるのです。


暮らしに生かす伝統工芸品


静岡を代表する伝統工芸品「駿河竹千筋細工」は、編む竹細工と違い、細い丸ひごをさして組み立てるとても繊細な竹細工で、一人の職人がその技を駆使して、竹ひごを一本一本組み、千筋にして作品を完成させます。竹の特性を上手に生かしたしなやかで繊細な曲線は、和風・洋風を問わず、身近なインテリアとして、落ち着いたやわらかな時間をかもしだすことができます。器(花器・菓子器など)、虫かご、行灯(電気スタンド)などさまざまな種類の細工品があり、特に最近では、規則正しく並んだ竹ひごはとても涼しげでさわやかな印象を与えるため、風鈴や虫かごは夏のインテリアとしても人気が高まっています。虫かごに花を入れて飾ったり、ガラスの虫の置物を入れたり、小物入れとして使ったり、使い方は無限大。自分で「駿河竹千筋細工」をつくることができる体験施設もありますから、買うだけでなく、つくることにもチャレンジしてみてはいかがですか。
   
 

静岡市は「麻機」「服織」など布に関する地名が多く残っているように繊維産業が盛んで、約500年前の今川時代には染色業も発達し、江戸時代には安倍川沿いに多くの紺屋がいたそうです。しかし、明治に入り機械染めの出現などにより一時の活気を失いかけました。大正時代に入り、地元出身の人間国宝、芹沢_介氏が静岡とその周辺に残る染色技術と芸術性の発掘に努め、今川・江戸時代から受け継がれた技法と芹沢ヌ介氏のデザインが融合した「駿河和染」が誕生しました。「駿河和染」は藍色と白の色合いがはっきりしているものが多いことが特徴で、テーブルクロス・のれん・タペストリーなどのインテリアグッズをはじめ、財布、バッグ、風呂敷などさまざまな種類の製品が作られています。
 
また、藍の色は汚れが目だたないだけでなく虫が嫌う色でもあるため、実用的にも優れていますし、使い込むほどに味わいが出るところも魅力の一つ。藍染めと相性がいいのは天然素材の籐や竹などの家具ですから、今人気のアジアン家具に「駿河和染」のテーブルクロスやタペストリー、クッション生地などをあわせれば、部屋はぐっとオリエンタルな雰囲気になることでしょう。
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