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“フォークはご飯のようななもの” 年代を問わず、みんなが食べてほっとする味。40年フォークを歌い続け、今、改めてフォークのすばらしさを感じているという南こうせつさん。今年はデビュー40周年、還暦と、自身にとって大きな節目の年。それを記念して、伝説の野外フェス「サマーピクニック」がフォークの聖地・つま恋で開催される。今回はコンサートにかける思いを中心にお話をうかがった。


デビュー40周年!還暦!南こうせつさんにインタビュー!


 「サマーピクニック フォーエバー in つま恋」について
―: 9月20日につま恋(静岡県掛川市)で開催される「サマーピクニック」は、こうせつさんが30代の頃からずっと続けてこられたイベントですが、今回、「フォーエバー」というタイトルでコンサートを開催することへの思いを聞かせてください。
こうせつ: 今年はデビュー40周年、2月に還暦も迎えました。それでスタッフが、「記念に、九州でやっていた「サマーピクニック」を全国規模で開催してみるのはどうですか?」と提案してくれたんです。すぐに、「それいいかも!」って思って、全国のフォークファンが集まれる会場はどこだろう?と考えたとき、[つま恋]なら東京・名古屋・大阪という大都市圏を持っているし、音楽環境としても優れてる。周辺の住民の理解もありそうだし、何といってもフォークを歌う者にとっては“聖地”ですから…。それで、「よし、やってみるか!」と、立ち上がったわけです。
―: 「サマーピクニック」を開催していた30代の頃の自分と、今のご自分を比べてみていかがですか?
こうせつ:

まず、20代の頃のお話をしますね。『神田川』という歌がヒットして、[かぐや姫]というバンドが出すアルバムはすべて1位になって…、嬉しい反面、「本当にこれでいいのかな?」って自分を疑うようになりました。それで、自分自身が舞い上がるのを恐れて富士山の麓に引っ越していくんです・・・。
そんな経緯があって30代に突入していくのですが、だんだんフォークのブームは去っていくんですね。レコードの売上げも次第に落ちていき、コンサートの動員数も少なくなって…、そんな状況のなかで、「もう一度自分の足元を見つめてみよう」ということを考え始めたのが僕の30代でした。

「本当に歌を愛する自分になろう。本当に歌いたい歌をきちんと歌える人生に、もう一度やり直してみよう」って思いました。「サマーピクニック」というコンサートは、その頃に始めたコンサートなんです。自分で主催して、広い野原にステージを作って、大自然の中でお客さんと向き合いながらギターを持って歌うというスタイルができたんですね。

―: 今回の「サマーピクニック フォーエバー in つま恋」で、こんなことをしてみたい、という構成はありますか? 
こうせつ::

40年間、たくさんの歌を歌ってきましたが、その中から20代、30代、40代、50代…で歌ったいろいろな歌を織り混ぜてやろうと思っています。

―: ニューアルバム『南こうせつの40曲』や『ポロシャツの頃』が中心になりますか?
そういうわけでもなく、ずっと昔の歌や、みんなが歌える曲を織り混ぜがら、一緒に歌って共感できたらいいなって思っています。
・・・そうなんです!共感し合うことが、今回、僕が一番のテーマにしていることなんです!
昔、僕らのフォーク時代は、共感することがポイントだったんですよ。
その時代はそういう歌がウケたんです。なぜかというと、貧しい時はみんなで支えあい、何か問題が起きればみんなで立ち向かった。みんなで共感しながら生きていかなければ、生きられない時代だったからね。

だから、一人が歌い出すとみんな歌い出したし、互いに勇気をもらった。そんな時代だったよね〜。今、この時代になって、大事なことは共感することだと改めて思うわけ。だから、今回のつま恋では、「共感する」ということをテーマにしています。

―: 豪華なゲストの方も登場されるようですが、こうせつさんとどう絡んでいくのですか?
こうせつ:: 今のところ良子さん(森山良子)やイルカさん、ムッシュかまやつさん(かまやつひろし)、伊勢正三さん、坂崎幸之助さんとかが決まっているけど、たぶん、昼からはじまって夜までは僕の体力が持たないので、その間を埋めてもらおうかな〜って思ってます(笑)ほかにも、「お祝いに行くよ!」って言ってくれているミュージシャンがいるので、どうなるかな・・・?
―: それでは、サプライズもありそうですね?
こうせつ: ありそうですよ!!!(笑)
そういえば、3年前のつま恋ライブの時は、結構若い人が来てくれていたんですよね。 親子連れとかも結構いて、『なごり雪』を歌うと口が動いてるんです。「お父さんが息子さんに伝えてくれているんだな〜。いい光景だな〜」って思いましたね。
とはいえ、お客さんのほとんどは『神田川』世代。フォーク世代を中心とする白髪のおじさん連中ですね!(笑)

でも、なんかいいんだよ!みんなで生きてきた証を確かめ合うみたいな感じで…。そんなふうに共感できると、癒されると同時に生きる勇気がわいてくる。それを、3年前につま恋で体験したんです。部屋の中で一人でギター弾いて歌ってるんじゃなくて、外に出て大勢の人と、じゃらーん♪ってギターを鳴らして歌った時、本当に生きる勇気がわいてくるんですね!
それをぜひ、今度のつま恋でみなさんに味わってほしいですね!

 ニューアルバム『南こうせつの40曲』、『ポロシャツの頃』について
―: 5月8日にニューアルバムを2枚リリースしましたが、『南こうせつの40 曲』は、どのようにして曲を選んだのですか?
こうせつ:: ファンの方が曲を投票してくれて、それを参考にして40曲を決めました。
―: 曲順は?
こうせつ:: わかりやすく、年代順にしました。
―: もう1枚の『ポロシャツの頃』は、100%、こうせつさんのプロデュースですか?
こうせつ:: はい、オリジナルで。アレンジも全部やってます!
―: 昔とだいぶ変わりましたか?
”そうですね。自分の中にも「名曲」があって、たとえば、昔、B面ですごくいい曲だったのにアレンジが悪いがために注目されなかった曲とか…、いわゆる“隠れた名曲”があったんです。そんな、もったいない曲を集めて「本当はこういう風に表現したかったんだ」っていうのを、60歳の今やろう。やらないと後悔すると思ったんです。65になったら、声も変わってしまうかもしれないし…。
だから、今がチャンスだと思って、“青春の取りこぼし?”を、もう1度復活させたかったんです(笑)それで、タイトルが“青春のとりこぼし”になったんですね!

 ファンのみなさんへのメッセージ
フォーク世代はもう不況?に引っかかっておりまして、本当に心細いものです。でも、そんな時こそ、みんなでお祭りをやるってことは、すごい大事なことだと思うんです。「そんなのダメダメ」って思うんじゃなくて、外に出て、そしてみんなでお祭りしようよ!それが地域社会のお祭りでもいいし、ごみ拾いでもみんなが集まるイベントならいい。みんなが集まれば、互いに「がんばって生きていこうね!」っていうエネルギーが生まれて、盛り上がって、いろんなアイデアも浮かんで幸せになれると思う。
昨年の暮れに、不況で、「サマーピクニックどころじゃないんじゃない?」って一度中止になりかけたこともあったけど、今年になってからは、こういう時だからこそやった方がいいんだ!誰かが旗振りをして、みんなで汗を流すぐらい大騒ぎをして、騒いでもいいんだって。南こうせつが「来い来い」っていうから行こうとか、定額給付金をコンサート費にまわそうとか…(笑)、とにかく僕のせいにすればいいじゃない?
今はそんなふうに思っているんです。だから、ぜひ大勢の方に来ていただいて、今回のコンサートに一緒に参加してほしいな。僕もつま恋で燃焼し尽くしますので、ぜひ、みなさんも一緒に燃焼し尽くしましょう!!!


 
南こうせつ
南こうせつインタビュー

■南こうせつ
PROFILE

1949年、大分に生まれる。

1970年からバンド「かぐや姫」で活躍。
その独特の音楽性とバイタリティでフォークミュージックシーンに強烈 なインパクトを与えた。「神田川」「赤ちょうちん」「妹」等、ミリオンセラーを 数多く発表し、アルバムは6枚、ナンバーワンを記録。

1975年 、かぐや姫解散後も「夏の少女」「夢一夜」等のヒット作品を発表する 一方、深夜放送などでもそのユニークなキャラクターと巧みな語り口で、人気パー ソナリティーとなる。又、つま恋で開催されたオールナイトコンサートでは、吉田拓郎と共に6万人の 若者を集め、その後も日本人として初の武道館ワンマン公演を成功させるなど 当時からビッグイベントのパイオニア的存在であった。そして、これまでのビッグイベントの集大成ともいうべきコンサートとして、 「南こうせつサマーピクニック」を1981年より1990年まで開催。毎夏、九 州地区で行われたオールナイトコンサートであり、10年間というロングレンジで 企画されたこうせつのライフワークともいうべき野外イベントである。( '99年8月に9年振りに福岡にて復活)

1986年からは、新しい原爆養護ホーム建設を目的とした「広島ピースコンサート」 を10年間続け、約2億円の寄付を残した。又、音楽を通し、減少しつつある都会の緑の大切さをメッセージする、”自然”と のふれ合いコンサート「GREEN PARADISE」を 1992年より毎年4月29日 (みどりの日)に日比谷野外音楽堂にて開催。(2002年にて通算11回目) '98年からはNHK-BS2 「フォーク大集合 南こうせつとアコースティック・フレ ンズ」にホスト役として出演。

1999年暮れのNHK紅白歌合戦の出場をきっかけに、翌2000年5月〜2001年1月にかけて、かぐや姫の22年振りのコンサートツアー「かぐや姫ベストドリー ミン」を行い、各地で成功をおさめる。 2000年10月にかぐや姫MAXI SINGLE 「青春の傷み」をリリース。 2001年4月、アーティスト活動30年間の集大成ともいうべきリメイクベスト アルバム「いつか来た道」をリリース。 7月にはニューシングル「息子」をリリース。

デビュー以来、コンサート活動をベースに多くの支持を得てきたが、近年その活動領域は、多方面へと広がりをみせアーティストとしてだけでなく、一生活人として時代を見据える彼の姿勢は、大地に根ざした独自のライフスタイルと共に多くの共感と支持を得ている


サマーピクニック フォーエバー in つま恋
9/20(日) ※雨天決行
つま恋多目的広場

コンサートツアー
南こうせつ 40周年コンサートツアー
満点の星
5/23 岩沼市民会館
5/24 山形県県民会館
5/31 三田市総合文化センター 郷の音ホール
8/1 新発田市民文化会館
8/30 町田市民ホール
宝くじまちの音楽会
7/18 高浜町文化会館

スペシャルイベント
8/7 世界平和記念堂
■ALBUM

5月8日発売!
『南こうせつの40曲』
CRCP-20437
4,200
円(税込)

日本を代表するシンガーソングライターの一人、南こうせつのデビュー40周年を記念して、ありそうでなかった“ファンが選ぶ”完全ベスト盤が誕生。
ファンによる2000票の集計をもとに選曲された名曲の数々。かぐや姫時代から現在まで、南こうせつの歴史がひと目でわかる全音楽ファンにおすすめの1枚。ボーナストラックには2008年1月に行われた感動の日本武道館コンサートから5曲を収録。合計45曲、36ページ歌詞ブックレット。36ページヒストリーブック付。レーベルの枠を越えた珠玉の1枚。

5月8日発売!
『ポロシャツの頃』
CRCP-20440
2,800円(税込)


サブタイトルになっている“青春のとりこぼし”をキーワードにこのプロジェクトが始まった。数えきれないほどの作品を送り出してきた南こうせつが、今となり、その完成度に少し「悔い」が残る楽曲を、「もう一度何とかしたい」、「あーすれば良かった」、「こうすれば良かった」、そんな“今の気持ちであの曲を録り直してみたい”と、自分のために新録音した裏ベスト盤ともいえる作品。 初期かぐや姫時代から「酔いどれかぐや姫」、「あわれジャクソン」、ソロ時代、シングルのみで発表された「雪手紙」…ファンからも人気の高い隠れた名曲が選曲された。
本人100%プロデュース作品。「酔いどれかぐや姫」には、ゲストボーカルとして、フォークの伝道師・坂崎幸之助さん(THE ALFEE)を迎えて、最高に楽しい雰囲気で録音。
聴き所満載の心にしみる作品集です。

南こうせつ オフシャルサイト
http://www.kosetsu.com/

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