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ハママツ・ジャズ・ウィークのフィナーレを飾るスペシャルライブ「ヤマハ・ジャズ・フェスティバル」。注目のランディ・ブレッカーと共演するスペシャルバンドをしきるのが、トップトロンボーン奏者でアレンジャーでもある村田陽一。ライブのみどころ、自身のルーツについてうかがった。


村田陽一インタビュー


 4回目のハママツ・ジャズ・ウィーク!
―: ハママツ・ジャズ・ウィークには何度が出演されているようですね?
村田: 一番最初に出た時は若手のミュージシャンをピックしたものに出ました。2回目はボーカルの方の伴奏で。3回目は、秋吉敏子さんのビッグバンドで。だから、今回で4回目ですね。
―: 今回共演されるランディ・ブレッカーさんとの接点は?
僕は運良く、小野リサさんのプロデューサーをしていたときに彼を招いて1曲演奏してもらったことがありますが、それが具体的な彼との接点ですね。
ランディ・ブレッカーさんには優秀なサックス奏者のマイケル・ブレッカーさんという弟さんがいて、もう亡くなってしまいましたが、彼(マイケル・ブレッカーさん)には僕のアルバムでソロを吹いてもらっていて、それ以降、メールのやりとりといった親交はありましたね。
僕らの世代はプロ、アマチュア問わず、管楽器やジャズをやっている人にとって、ランディ・ブレッカーさんはアイドル的な存在。
彼らのDNAを受け継いでいる日本のミュージシャンはいっぱいいますよ、という意味でも、一緒に演奏できるのはすごく楽しみですね。
わりと無機質ではなく、オーガニックにものがつくれたらいいな、と思っていて、そのためにいま、みなさんでベースになるところを固めているという最中ですね。
―: 「無機質ではなく、オーガニックで・・・」、というのは、具体的には?
村田: 例えば、与えられたものを機械的に演奏するのではなくて、お互いにディスカッションをちゃんとして、よりフィットするように。簡単にいうと、ランディさんの背後にいる僕らビッグバンドが、ランディさんの伴奏をするのではなくて、リスペクトはするけれど、ちゃんと体等に演奏する、ということです。

 ランディ・ブレッカーとの夢の共演!見どころ、聴きどころは?
―: 基本的にはブレッカー・ブラザーズの曲を演奏するんですよね?
ランディさんが所属をしていたバンドのレパートリーを演奏するなど、彼にゆかりのある曲をアレンジしなおすという感じですね。例えば、ランディさんのトレードマークだった[ジャコ・バストリアス ビッグバンド]。天才的なベーシスト、ジャコ・バストリアスのビッグバンドですが、彼が死んでしまった今、そのサウンドを聴くこともできないから、いい機会だなと思って…。
―: 今回アレンジするにあたり、村田さんはどんなものを表現していこうと思っているのですか?
村田: ランディさんのサウンドはリスペクトしていますが、自分らしさをちゃんと出していきたいですね。それが具体的にどんなサウンドかと聞かれると、説明しにくいですけど、演奏していてみんなが楽しくなるような楽譜を書きたいなと思います。
―: 曲や曲数は決まっているのですか?
10曲くらいかな。前半の数曲はソリッド・ブラスで、後半がビッグバンドですね。ランディさんがフロントに入りますので、通常、ソリッド・ブラスでライブをやる時とはサイズをいじったりします。あと、どうしても音楽だけじゃなくて、どんな感じでランディさんを入れたら面白いかとか、転換をどうしたら良いかって、進行まで考えちゃうんですよね。それに合わせて曲も選んだりして。だから、今の段階で2曲くらい減らしたほうがいいかな、って思っています。
―: ステージの構想は?
村田: ランディさんが始終スポットライトを浴びているというステージにはしたくないですね。僕のバンドのメンバーも、ものすごくカッコよく見せたい部分もあったりして。ワンマンショーにはならないように、というふうには考えていますね。
―: 今回出演するメンバーについては?
もうバッチリなんですよ。ソリットブラスの核のメンバーは、僕のDNAを持ってる30代の若手のプロなんです。彼らに、「一番最初に何を聞いたの?」と聞いたら、僕のCDっていう人ばっかりなんですよ!彼らはプロとしてかけだして、一番頑張っている人たち。若手を入れた理由は、先輩たちの技術を盗んでね、ということと、僕ら(先輩奏者)も若いのがちゃんとしているから、ウカウカしていられないっていうのが、良い接点になると思うんですよね。今はミュージシャンの上下関係が先輩が後輩の指導をするなんて接点がない。こういう機会を無理やり作らないと、世代間が孤立するので、うまく繋がるという意味でも、今回は最高のシチュエーションだと思います。

 楽器との出会い、ポリシー
―: トロンボーンとの出会いは?
中学2年生の時、帰宅部で、同級生に誘われてブラスバンド部に入りました。背が高かったから、先輩に「トロンボーンをやれ」といわれて、それだけです(笑)
トロンボーンってスライドするでしょ?だから、背が高い、つまり腕が長くないとっていうことなんですけど。最近は手元にボタンが付いているので、遠いポジションでも操作できるんですよ!(笑)
―: その頃は楽器をやっていてどうでした?
村田: 面白かったね。自分で何かを修得していくことが面白かったから。もし、それがトランペットだったら、今はトランペットだったかもしれないし…。でも、中学2年で楽器を手にして、3年の時にはプロになろうと思っていたんですよ。珍しいでしょ?(笑)
―: なぜプロになろうと?
村田: 根拠のない自信が…(笑)
入部したときにすでに同じ学年でトロンボーンの子がいたの。その子のほうが上手いに決まっているんだけど、なんか悔しかったのね。だから学校のない日曜日は楽器を持ってきて練習してたんだよね。それで上達したから、肉体的に優位な部分はあるかもしれないけど、基本的にそれ以外の才能というのは、僕は認めてないですね。
継続できる力というのが才能かな?とは思いますけどね。
―: 中学の吹奏楽では、ジャズやポップス、クラシックと、いろいろなジャンルを経験されたと思いますが、プロになりたいと思ったときは何のジャンルで考えていたのですか?
クラシックですよ。中学3年生の時に学校のブラバン部と並行して、静岡市のユースオーケストラにも入れてもらってたんです。その頃のことがとても良い経験になっているんですよ。
トロンボーンって、オーケストラではなかなか出番がなくて、仕方ないからスコアをずっと読んでて(スコアリーディング)、高校生になってもスコアリーディングはやっていたので、今、オーケストラの仕事をした時にとても役立ちましたね。
高校に入って、静岡新聞社主催の「子ども音楽コンクール」みたいな大会があって、クラシックのソリストとして出たときに、決行良い成績が残せたので、「先生に付いたほうがいい」というアドバイスを受けて、音大に行くべく、先生に付いて学んだ時期がありましたが、そこでクラシックの基礎をちゃんと学べたことも、実になっていますね。
―: オーケストラのトロンボーン奏者になろうと思っていたんだけど、高校3年頃に、ジャズよりももう少し耳ざわりの良いフュージョンが気になり始めたんですね。ちょうど、ランディ・ブレッカーさんたちが活躍していた時代です。「管楽器でも、こんなふうに自由にやれるんだ!」って。高校3年で思いっきり進路がシフトして、ジャズやフュージョンをやるようになったんです。
―: 仕事として、曲のアレンジをしたのはいつ頃からですか?
村田: 東京に出て、ジャズのソリストになろうと思った時、トロンボーンという楽器は、ジャズのなかでも特殊なんですね。サックスとかトランペットみたいに花形ではないから、トロンボーンが活躍できる場所を作らないといけないと思ったんです。また、誰かのバンドだとサブ的な扱いになるから、自分で自分のリーダーバンドを作らないといけないなと…。
じゃあ、トロンボーンが1番生かされる演奏をするためにはどうしたらよいのだろう?と考えたとき、自分で作るのが1番いいんだ、って思って、自分で自分の曲を書くことになったんです。
曲を書くようになると、今度は、それをどういうふう構成にしたらいいかな?って、考えていくことがアレンジの勉強になっていった。だから、「自分のためにやっている」というのが現在も続いているポリシーですね。

 じつは頻繁に来静している!?
―: 今回、地元で演奏されることに対して特別な思いはありますか?
村田: 浜松が地元という感じがしないんですよね〜。静岡と浜松は違うよね、ってよく話すんですけど。浜松は音楽がすごく盛んなところでいいな、っていう感じがします。楽器メーカーがたくさんあって、駅前に良いホールもあるし。
―: 静岡にはよく帰られますか?
僕、意外と静岡に帰ってきてるんですよ!
この間もサンバカーニバルってイベントを見に来たし、イベントのある日は行っていますよ。
おでん祭りっていうのにも行きましたね!もっと静岡でライブがやりたいですね!


 
アーティストはやわかり
村田陽一
むらたよういち
静岡出身!村田陽一

PROFILE
1963年7月25日静岡県生まれ。
12歳より市内オーケストラ等でトロンボーンを始める。1980年「全日本ユース吹奏楽団」の一員としてアメリカ、メキシコで演奏。1982年大学進学、上京を機にジャズ等のポピュラー・ミュージックに転向、忽ち頭角を現す。
 
大学在学中より新宿PIT-INN、六本木PIT-INNを中心に数多くのセッションを重ねると共「JAGATARA」など様々なバンドに在籍し、その才能が高く評価される。「JAGATARA」在籍時には、『裸の王様』、『ニセ予言者たち』、『ロビンソンの庭』、『それから』(BMGビクター)と4枚のアルバムに、アレンジャー、奏者として参加する。
また、映画監督・相米慎二氏による映画『東京上空いらっしゃいませ』では、トロンボーン奏者役の中井貴一氏への演技指導とともに演奏シーンにおける演奏、作曲を担当。ジャンルを問わないその活動は日本国内のみならず海外にも及び、1988年のキューバ演奏旅行を皮切りに、1989年「オルケスタ・デ・ラ・ルス」のホーンアレンジを行い、トロンボーン奏者としてN.Y.「ヴィレッジ・ヴァンガード」に出演(ジョン・ファデスと共演)。

1993年「村田陽一SOLID BRASS」としてN.Y.で開催されBRASS CONFERENCEに参加し「SWEET BASIL」で演奏。また「SEIGEN ONO UNIT」として「MONTREUX JAZZ FESTIVAL」に出演(1994年にも同ユニットで連続出演)。

1995年秋の文化庁主催芸術祭コンサートではソリッド・ブラスにストリングスを加えたオーケストラでアレンジを披露する。

1996年、渡辺 貞夫オーチャードホール コンサートを皮切りに、渡辺 貞夫Big Bandのコンサートマスター、アレンジ、音楽監督を担当。8月『Mt.FUJI JAZZ FESTIVAL'96』に『村田陽一&村上"ポンタ"秀一 ワン・ナイト・オーケストラ』として出演。精力的な演奏活動をする一方、アレンジャーとして井上陽水、ピチカート・ファイヴ、マイ・リトル・ラヴァー、福山雅治、今井美樹、T-SQUARE、布袋寅泰、サザンオールスターズ、オリジナル・ラヴ、小泉今日子、中西俊博、スイング・アウト・シスター、少年隊、SMAP、KinKi Kids、TOKIO、中村善郎、中森明菜、AIR、Da Pump、矢沢永吉、松浦亜弥、山崎まさよし、吉田美奈子、Birdなど数多くのアーティストを手がける。また、人気TVドラマ『古畑任三郎』の編曲を担当し好評を博す。また、プレイヤーとしても、実に10,000曲以上のレコーディング・セッションに参加している。

プロデューサーとしても小野リサ,渡辺貞夫、向井滋春、南佳孝、ポンタボックス,Tinaなどのレコーディング、ライブに参加。2000年には新レーベル「3viewsレーベル」を村上“ポンタ”秀一、佐山雅弘と共に設立する。
 クラシック界においても古賀慎治(東京都交響楽団トロンボーン奏者)、箱山芳樹(日本フィル首席トロンボーン奏者)、山本浩一郎(メトロポリタンオペラ管弦楽団トロンボーン奏者)、外囿祥一郎らに作品を数多く提供している。

2000年12月より2003年3月まで、BS Fuji「ずっと好きな歌」のサウンド・プロデューサーを務める。世界を視野に入れたプレイヤー、アレンジャー、プロデューサーとして今後の更なる活躍が期待されている。現在は「村田陽一SOLID BRASS」「村田陽一ORCHESTRA」「村田陽一HOOK UP」と編成の異なる三つのバンドに加え、様々な編成でのライブ活動も精力的に行っている。

最新作は2003年に発売された、あらゆるジャンルの名曲にスリリングで大胆なアレンジを施したソロアルバム『ABSOLUTE TIMES』(ビクタ−エンタテイメント)。

Live Information
6/17、6/18 村田陽一セッション
大阪:梅田ロイヤルホース
6/27 “4 Bone Lines”2ndアルバム発売記念ライブ!
渋谷:アクタス・ノナカ アンナホール
 


MODERNS 6月7日発売!
「MODERNS」
4 Bone Lines
KOCD-2524
2,100円(税込)

Classics 4月19日発売!
「Classics」
4 Bone Lines
KOCD-2523
2,100円(税込)


村田陽一 ブログ
http://y-murata.seesaa.net/

  村田さんからメッセージ!
最初で最後じゃないの?っていうくらい、豪華な顔ぶれです。どうして価値があるのかというならば、ランディ・ブレッカーさんという方を迎えて、世代の離れたミュージシャンが二つで合体して一つの音楽をやるということですね。それが一番のポイントだと思います。
だから、僕らがやっていることを、若手の人が影響を受けてもらえるといいな、と思います。次世代の方にも。


動画メッセージ
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村田さん独占メッセージ映像
ミュージック@S
独占!

ハママツ・ジャズ・ウィークの出演を控えた村田さんから、みなさんにメッセージ!!
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