| JR静岡駅から徒歩で約7分の場所にあるサラリーマンやOL、家族連れ等に人気の定食屋「くわ屋食堂」。すべての料理を、冷凍食品等加工品ではなく、新鮮な素材を活かした手づくりで提供している。「くわ屋食堂」は、昭和21年に大衆食堂として開業した老舗店。現在の店主である杉本和繁さんで三代目となる。平成14年4月、惣菜コーナーを新たに設け、定食と惣菜のお店としてリニューアルオープンした。その時からサラリーマンが遅い時間でも来店できるようにと夜21時まで営業するようになった。
お店の入口には、高さ3センチの鉄板の段差があり、入口扉の敷居部分には段差を解消する為の工夫が施されている。その為、車椅子の方でもスムーズに入店できる。店内に入ると、右手には惣菜コーナー、左手にはイートインできるテーブル席がある。席と席の間のスペースもゆったり確保されているので、車椅子利用者でもスペースを気にすることなく食事をとることができる。店内奥には靴を脱いであがる座敷席がある。こちらはまず高さ60センチの段差をあがり、その上に高さ10センチの座敷席がある。座敷席にはベビーチェアも用意され、家族連れにも大変好評だという。共用品は、すべて用意されている。トイレは座敷席の通路つき当たりに洋式トイレがある。座敷席にあがらなければ入れないので、車椅子利用者は来店前に近くの公共施設などを利用しておくことをお勧めする。
店内には、杉本さんの祖父である先代が描いた宝台橋の絵や、先代自らが描いたという当時お店で配布していたマッチの絵柄などが飾られ、さりげなく店の歴史を感じさせる。これらが店の雰囲気を構成する重要な要素となり、来る人をあたたかく迎えていた。店主の杉本さんは、どんな人にも愛着のわくようなお店作りを意識し、車椅子の方や、高齢者、視覚障害者が食事を味わいに来店してくれることを自然に受け入れている。
メニューは、和食・洋食が中心の日替わりランチや、自家製のタレを使った焼肉定食や、野菜炒め定食などが人気。焼肉のタレは「さっぱりとしており、しつこくなく自家製である為、他にはない味」と杉本さんも自慢の味。野菜定食は8種類の野菜を使っているので、一皿で充分な野菜が摂れ、栄養バランスも良いと杉本さんは話す。女性に人気のメニューは、豚キャベ定食。どの定食もたっぷりの量があり、くせになる味。ご飯は昭和20年代から使っているという今ではめったに見ることができないどんぶりで出てくる。
惣菜コーナーには、毎日約15種類が陳列され、定食は約20種類揃う。惣菜コーナーでは火・水・木曜日に豆乳パンや、くるみパンなどを日替わりで買うことができる。それも、もちろん手づくり。杉本さんは、毎日多くのおかずを作るが「(店づくりや)味などお客様に育てられてきた」と自分もお店と共に育ってきたことを話してくれた。
季節に応じて、夏には、おろしものなどさっぱり、ピリカラのもの。冬には、牡蠣などを使ったメニューを用意している。バランスを考えたメニューとリーズナブルなごはんを出しており、リピーターが夜遅くまで来ている。夏の暑さに疲れた体の栄養を蓄えに足を運んでみてはいかが? |
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| 入口に高さ3センチほどの鉄板の段差があるが、電動車椅子なら楽に入店できる |
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| 高さ60センチと約10センチの段差がある座敷席。ここには16名座ることが出来る |
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| 祖父から、親そして自分と、のべ100年大衆食堂を続けたいと熱い思いを語ってくれた店主杉本和繁さん |
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