2003年6月に沼津市下河原のさんさん通り沿いにオープンした「ひもの
和助」。ここは、約140年前に奥村和助氏が創業した老舗干物屋「奥和」の直営店。伝統ある加工法で干物を製造販売する「ひもの 和助」は「沼津の女性がくつろげる場づくり」として、干物の販売はもちろん、食事ができる飲食スペースも提供している。
店の前には砂利が敷かれた広々とした駐車場が用意されており、店の入口には10センチほどの段差があるが、幅の広い段差の為、車椅子利用の方も余裕を持って入店できる。入口は、手動式の開き戸となっており、歩行できる方であれば二人並んで入れるほど間口が広く、松葉杖の方でもスムーズに入ることができる。車椅子利用者と肢体不自由のスタッフが、入口に入るとすぐにスタッフの方が開き戸を引いてくれた。
店内に入ると従来の干物屋のイメージとは全く異なり、ぬくもりのある木をふんだんに使った開放感と落ち着きのある空間が広がる。店内にはギャラリーコーナーがあり、半年に1度、コンサートなども行なわれている。店内に入ってすぐに目に飛び込んでくるのはショーケース。中には天日干しやみりん干し、幽庵漬けなど様々な種類の干物が陳列されている。このショーケースは、中の干物が見やすいように角度や高さが工夫され、ショーケースの前には鞄などが置ける台が設置されているので、ゆっくり品物を選ぶことができる。
このお店のこだわりは「お客様により良いものを」という考えのもと、すべて良質で無添加のものを使用している点にある。例えば、魚。これは、日本海や九州沖のものなど脂がのっている魚を取り寄せ、加工する際に使用する水は、魚の持つ生臭さを消すため、お店の地下より湧き出る海水を使い、食塩は後味がまろやかになるという沖縄の天然にがりを含んだ塩を使用している。お店で販売している干物は、ここで食べて行くこともでき、備長炭でふっくら焼きあげたアツアツの干物を味わうことができる。
店長の奥村さんは「まだわかならいことばかりなので、不自由なことがあれば言って下さい」と、来ていただいたお客様を大切にする思いが感じられた。入口の段差については「今後検討していき、段差がバリアにならないようにしていきたい」と話す。また「補助犬のステッカーを貼っていなくて‥」とも話されていたが補助犬の受入れも快くしている。
これからの寒くなる季節は、かさごやかますなどの白身の魚がおいしくなる。アツアツの干物をいただいたり、お土産に干物を選んだり、また店内のギャラリーをゆっくりまわったり、ここでゆったりとした時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。 |
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| 入り口にちょっとした段差があるがスペースが広いので乗り越えやすい。上部が円形になった入り口が印象的 |
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| 吹き抜けになっている店内は、設計の時からだれにでも使いやすいように意識され作られている。広々としたスペースで、クラシックコンサートも開催される |
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| 見やすい高さのショーケース。食事は、車椅子でも入りやすい栗の木のテーブルと座りやすい木の椅子で頂きことができる |
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| 芸術品のように美しくディスプレイされたショーケースの中の干物 |
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| お客様との会話を心がけているという店長の奥村研さん |
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