| 静岡鉄道日吉町駅から徒歩約5分のところにある紫禁城では、車で来る人にも対応できるよう、近くの有料駐車場と契約している(食事を利用された方には1時間分、宴会利用者には2時間分の無料券を進呈)。お店の前の通りは、車の通りも比較的少なく、道路からお店の入口まで段差なく店内に入ることができる。
入口の開き戸を開けると、人なつっこそうな店長の王さんが笑顔で出迎えてくれた。店内は、入口から全体を見渡せるほどの広さなので、お客様と店員さんとの距離を近く感じることができる。座敷・テーブル席・カウンターがあり、座敷に上がるには20センチほどの段差がある。テーブル席のテーブルは、高さが調節でき、可動式なので、食べやすい高さにしたい、広いスペースを確保したい、などお客様の様々な要望に応えることができる。そして、お店の方は、車椅子の方やベビーカーで来店された方には、ゆっくりくつろぐことができるよう店の真ん中の席を用意したいと話してくれた。そんな店内は、王さんの故郷である中国から取り寄せたというお面や地図などが飾られ、インテリアからも中国の風を感じることができる。 お料理は、調味料を中国から取り寄せるなど、本格的な祖国の味を引き出している。また、その中で、より独自の味を出すため、ラー油などは手作りしている。ラー油はすぐになくなってしまうほどの人気で、ご飯にかけて食べるお客様もいるとか。店内にずらりと並べられた紹興酒は5年以上熟成されたもので、2ヶ月の月日をかけて中国から届けられるとのこと。
そんなこだわりのメニューの中でも特に人気があるものは、春雨炒めと揚げ団子。王さんは「子どもの頃、外へ遊びに行くときに母が持たせてくれたものなんです」とこの料理への深い思い入れを話してくれた。そこには、王さんが小さい頃から慣れ親しんだ味と思い出がたくさんつまっている。そして、もう一つの人気メニューは、ニラ餃子・海鮮餃子など様々な種類を取り揃えた手作り餃子。餃子を通じて、自分達民族が培ってきた中国の文化を伝えていきたいという。
「来て下さる方々は、“お客様”というよりも“家族”という感じで接しています。その中には、障害をもった方たちも多くいらっしゃいますので、不自由な面をカバーしていきたいと思っています。自分たちの方から学ばなければいけません。」と王さんは話す。お店を営む人たちのあたたかい気持ちといろいろな思い出は、紫禁城での料理とコミュニケーションを通じて、多くのお客様(家族)に伝えられている。そこには、国境を越えた文化ともてなしの心があった。 |
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| 入り口は開き戸で大きな段差はない(1センチの段差あり) |
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| お店の壁には中国の地図が貼られている。 店内中央のテーブルは使いやすい |
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| 障害に応じて使い分けている共用品の数々 |
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| 店内奥にある座敷席。フロアと座敷席には15センチの段差があるが、ここも落ち着けそう |
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| 笑顔が似合う店長の王さん |
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