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| 神様からの贈りもの 2300年も前から伊豆を見守る白浜神社の神様。「サンマずし」の起こりは、この神様に由来すると伝えられている。室町時代、続く不漁を憂いて白浜神社の神官が神に祈ると、程なくサンマの大豊漁があり、神官は、サンマをご飯に乗せ人々に振る舞ったという。 以後、白浜神社の秋の例大祭にサンマの炊き込み飯をご馳走する習慣がはじまり、江戸後期、天城峠越えをする人々の弁当用に、日持ちがするすしに形を変えたそうだ。今でも白浜では、10月28、29、30日の例大祭にはもちろんのこと、お祝いの席には欠かせない料理となっており、各家庭には、大きさの大小はあれど、必ず“サンマずし用の箱”なるものがあるという。 ところで、すしというと手早くできるイメージだが、作り方を聞いてビックリした。まずは、サンマを背開きにして塩をふり半日。中骨をきれいに取り除き、塩出しをして生酢への漬け込み、甘酢への漬け込みともに6時間ほど。酢飯を作ってサンマをのせ成形、箱に詰めたら重石を乗せて半日から1日押す。これでも、うす味が好まれる近年、昔よりそれぞれの漬け置き時間が短縮された。それでも優に2日、ハレの日のご馳走には、手間も時間もかかっている。 |
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| 伝統を守り、創る 白浜地区の民宿のお母さんたちが、10年以上前から始めた「白浜民宿研究会」。料理の研究やイベントへの参加、受け入れを開始した修学旅行の対応研修など、月1回の会合をベースに現在15名で活動中だ。 昨年度、下田市が静岡県の地産地消推進モデル地域となり、研究会もその事業に参加したことから、サンマずしについても見直し、民宿でのもてなし料理としてアピールしていくことになった。 「由来を説明できるように勉強したり、それぞれが好みで作っていた味を統一しようと研究しました」と、寺川幸子さん。各自が我が家の味を持ち寄って食べ比べながら、みんなが納得する味を追求。ご飯の適量も取り決めた。 「研究会のサンマずしは、酢も砂糖も塩も少し濃いめ。いろいろ研究したけれど、これが昔ながらの海辺の味なのよ」、生粋の白浜っ子、金指かよ子さんが言う。その味は、今年3月に行われた地産地消イベントの伝統料理・加工品試食アンケートでも、80%以上の人からおいしいとのお墨付きをもらったという。 夏の海水浴シーズンが終わり、味覚の秋。白浜にも、地元食材とお母さんたちのもてなし心いっぱいの料理をゆっくり味わえる季節がやってきた。 |
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| ※掲載内容は取材時点のものでその後変更されている場合もあります。【最終更新】2008年9月 |
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