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伊豆の食紀行

伊豆の魅力といえばやっぱり味覚!
栽培や漁の現場、こだわりの加工法、そして買える・食べられる場所など、
今が旬の伊豆の幸を、様々な角度からご紹介します。

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天城の水
天城の水
旬の時期販売は通年。
常温のペットボトルからグラスに注ぎ、飲み口を確かめようと含んでみる。水道水とはやっぱり違う。とろみがついているわけではないのに、何となく舌にまとわりつくように口中にじんわり広がる。味はないはずなのに、飲み込んだ後にまあるい、ふくよかな余韻が残る。色も匂いもないけれど、これが山の風味なのかも。
新鮮さも選択基準
 
スーパーやコンビニの飲料水コーナーで、“水”のボトルが目に付くようになったのはいつ頃からだろう。最近は銘柄も増え、ジュースやコーヒーにも引けを取らない立派な飲み物として、市民権を得ている。それどころか、多くは「ミネラルウオーター」と呼ばれ、含まれるミネラル分により、健康や美容の効果、料理での使い分けなど注目は高まる一方。国内で流通する水は、今や500銘柄以上あるそうだ。
 天城山系の湧水を商品化した『天城の水』は、天城湯ヶ島町から委託を受けた農事組合法人、天城湯ヶ島町月ヶ瀬梅生産組合が生産するミネラルウオーター。組合では、水ブームが起きるずっと前の昭和60年から量産体制をとる。
 が、注文が入ってから水を汲みに行き、ボトルに詰める受注生産のため、仕入れのトラックができあがりを待って積み込むこともしばしばだとか。 「湧水を120度に加熱し、65度まで冷ましてボトル詰め。まだ温かい作りたてを渡すと、“これじゃ、『天城の湯』だね”なんて笑われます」と、工場の責任者、副組合長の山本泰雄さん。
  賞味期間は1年もあるけれど、いつでもできたて、新鮮!という感じがうれしいエピソードだ。
 
天城の山並み
天城湯ヶ島町の緑深い山中にある源泉の場所は秘密。見つかると荒らされるという悲しい現実があるため。

箱詰め作業
ダンボールを組み立てながら製品の箱詰め。
2リットル8本入りの箱をパレットに積み上げるのもみんな1人の作業。
作業工程
空のボトルが紫外線のトンネルを通り、仕切られた作業場へと送られていく。

キャップ締め作業
1本ずつ手に取り、機械でキャップを巻締めする。奥ではラベルを被せる作業。この手作業で年間約20万本 を生産する。

 まじめな味がする
 山本さんに工場を案内してもらう。「ラインにボトルを送り込む係、水が注入されたボトルの受け取り、キャップ閉め、ラベル付けが2人、箱詰め係と6人体制。1日約6千リットルを詰めます」。工場とはいうが、それぞれの作業はまさに手動。70歳前後が多いというベテランたちは、ラインが滞らないよう無駄のない動きで完成品を産み続ける。
 そして、やはり衛生面には多くの工程。原水のろ過、加熱殺菌はもちろん、ボトルの洗浄、紫外線による殺菌、始業時と終業時に欠かさないラインの洗浄など。わずか30分の休憩中も製品やボトルの管理に気を配る。毎回、製品を保健所に届けることも決まり事だ。
 手塩にかけた“水”の評判は上々。中伊豆だけでなく、東伊豆、静岡県東部方面からの引き合いも多い。近くの病院の患者さんたちには口コミで広がり、薬を飲む時の水として多くの人が繰り返し買い求めているとか。 大手化粧品メーカーからの大量注文もあったそうだ。
 「自分たちも、梅園で作業の時に喉を潤したり、家でも毎日使います。お茶やご飯がおいしくなるし、氷をつくると透きとおってきれいなのができますよ」。山本さんが言うように、作り手が一番の愛飲者。そんな安心感もこの水を選びたくなる理由の一つだ。
お店紹介
伊豆半島の天然水、温泉水をご紹介。成分等、詳しくはそれぞれのホームページで。

[買う] 天城の水
(天城湯ヶ島町月ヶ瀬梅生産組合/天城湯ヶ島町月ヶ瀬 Tel.0558-85-0480)
硬度35.2mg/L、PH値7.5 組合では、1箱単位で販売。地方発送可。500ml×30本3,300円、2リットル×8 本1600円。(送料別) その他、町内観光施設や宿泊施設の売店、酒屋などでも購入できる。500mlが110 円、2リットルが200円。

[買う] 天城深層水 健(わさびの駅/西伊豆町大沢里 Tel.0558-58-7315)
 
温泉掘削を進めたところ、かわりに地下1000mから天然水が湧出。無菌でカルシウム分が通常の水の4 倍。大沢里の採水地では、誰でも無料で取水できるため、毎日、水を求める人で長蛇の列。この水をろ過、加 熱殺菌してボトリング。 注文・問合せは、上記「わさびの駅」か、ホームページ(http://www.daiko-ken.co.jp) へ。2リットル×6本3,600円、500ml×24本4,800円。(税、送料別) その他、沼津市スーパーあおき、ラフォーレ修善寺、伊豆各地の宿泊施設、 西伊豆・南伊豆方面の漁協等でも販売。

[買う] プレミアム天然水29 伊豆の天然水
(株式会社ミロク/三島市大場 Tel.055-984-0369)
大仁町田原野の自社敷地内地下60mから良質な天然水が湧出。湧水量が多いため、採水地にボトリン グ場を設け、数年前から販売を開始。その他、修善寺の温泉水、富士山のバナジウム水も扱う。注文・問合せは、株式会社ミロク ヘルスサポート部(伊豆洋らんパーク、道の駅内) Tel.0558-76-1525 ホームページ(http://www.izuten.com/)へ。2リットル×12本1,800円、500ml×48本 5,280円、1.3リットル×18袋1,620円、20リットル×1箱1,300円。(税込、送料別)

[買う]飲める 観音温泉(ホテル観音温泉/下田市横川 Tel.0558-28-1234)
 
PH9.5の超軟水強アルカリ性単純温泉水で、特に炭酸水素イオン、メタケイ酸を多く含む。アトピー性皮膚炎などの方にも好評だとか。
注文・問合せは、観音温泉 東京案内所フリーダイヤル0120-01-9994 、ホームページ (http://www.takinogawa.net/onsentop.html)へ。 2リットル×6本2,000円、500ml×24本3,500円、350ml×30本3,000 円、20リットルボックス2,000円。(税、送料別)


 
聞き込みメモ

天城満喫ドリンク
梅生産組合の本業(?)は、名前のとおりウメの生産。管理する梅園から収穫した実で作る『梅シロップ』は、今や、町を代表する特産品となっている。 実は、山本副組合長に聞いた、一番おいしい『天城の水』の味わい方は、あめ色の『梅シロップ』割り。天城産のウメと砂糖だけでできたシロップを、天城の天然水で割る。スッキリとした酸味とほのかな甘さが爽やかな、夏の天城らしい味。一度お試しあれ。
『梅シロップ』は、町内観光施設や宿泊施設の売店、酒屋などで購入可能。店により少々値段が違うみたい。組合(Tel.0558-85-0480)では、1箱単位で購入できる。地方発送可。
300ml×20本12,000円、500ml ×12本9,600円、20本18,000円。(送料別)
梅シロップ
下田、南伊豆、西伊豆方面の物産販売店等、松崎町、修善寺町、大仁町の「サークルK」でも購入できる。   

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