アットエス
広告自由自在!アットエスのHotNews![PR][アットエス編集室/静岡市駿河区登呂]
広告が自由に書き換えられて、なんと月々6,300円〜!
静岡県のくらし情報はここでゲット
伊豆の食紀行

伊豆の魅力といえばやっぱり味覚!
栽培や漁の現場、こだわりの加工法、そして買える・食べられる場所など、
今が旬の伊豆の幸を、様々な角度からご紹介します。

バックナンバーはこちら

函南スイカ
函南スイカ
旬の時期出荷は5月末から7月末頃まで。ちなみに9月〜10月に採れるスイカもある。
大きな包丁をいれ、深緑色の皮をビビビッと割る。手ごたえが軽くなるとシャリシャリの赤い果肉があらわれた。切り口には行儀よく黒い種が並ぶ。切り方はやっぱり半月形。両手で持って真ん中からガブリとやると、甘い!水分も十分だが水っぽさはなく味が濃い。皮の白い部分に近づいてもまだまだ甘い。マスクメロンにも匹敵する甘さ。納得の高級品だ。
ブランドを守る品質管理
 「スイカに期待されるのは甘さ。週2日の糖度検査で11度未満のものは出荷しません。一度、味の悪いものを出せば、次はありませんから」。JA三島函南の勝又克治さんはきっぱりと言う。
 函南町平井地区の農家有志が昭和30年から取り組み、確立した『平井スイカ』ブランドを現在に受け継ぐ『函南スイカ』。味、形、状態、鮮度、徹底したチェック体制で品質の統一が図られている。
 圧巻なのは形と中身の状態チェックだ。JA集荷担当職員の職人技につい見とれてしまう。ベルトコンベアで流れてくるスイカの歪みやキズを見極めつつ、手のひらでペペンッと叩く。わずかな音の違いで内部の亀裂や空洞の有無などを瞬時に判定。ラインを止めることなく1日1千数百個を送り出す。
 検査後、スイカの品質はひと目でわかるようになる。生産者ごとの番号を明記した「函南西瓜組合」のシールに、形状と果肉の状態を示す「秀」「優」のシール(右上の写真)。そして、函南スイカの特徴、切り取らずに残された7、8センチのツルは鮮度のバロメータだ。そんな真正直な表現からは、作り手の責任感と自信のほどがうかがえる。
 
函南スイカの一級品
函南スイカの一級品。大きさは7.5キロ以上の4Lサイズ、状態は秀・優・良の「秀」

出荷される函南スイカ
無造作に見えても、振動でも崩れずツルがつぶれない積み方。農家のトラックの荷台にも熟練の技
ビニールトンネルで温度管理
背の低いビニールトンネルで温度管理。腰をかがめての作業は負担が大きい

鈴木組合長ご夫妻
作業の合間には、高台の畑から見える富士山や街の景色を楽しむという、鈴木さんご夫妻

 がんばれ、函南スイカ
 「函南西瓜組合」の鈴木寿男さんの畑は低地から高台まで5カ所に分かれている。これは、収穫時期が重ならないための工夫。受粉からキッカリ45日、適期での収穫を守るために、夫婦二人で一度に作業できる広さに区切っているという。
 特に、時間との闘いとなる交配作業はきつい。スイカの雄花と雌花はおよそ7対1。自然任せの交配では実がならなかったり、収穫時期がズレたりするため、なんと1本1本手作業で受粉させるそうだ。日の出から花がしぼんでくる昼までの数時間が勝負だ。
 生産の現場はやはり人の手が主役。高温を好むスイカのために、気温の変化にあわせ、ビニールのトンネルを開け閉めしたり、二重にしたり。大きいものは10kg以上になるスイカの収穫作業も腰にくる。西瓜組合の加盟農家は減少し、今は11軒。生産量も限られるため、出荷先は静岡県東部4市場に留まっている。
 しかし、「組合員同士でしょっちゅう集まって、いろいろ情報を交換しているよ。時々、他の人の畑を見ては負けないように肥料を工夫したりね」と、鈴木さん。ベテラン揃いでも切磋琢磨して、より高みを目指す生産者の姿がある。
 ひと足早い夏スイカ、幻としないためにも来れ、後進。
お店紹介

[買う] JA三島函南農産物直売所 フレッシュ函南店
    (函南町仁田 旧函南町役場跡)
近隣農家の採れたて農産物が並ぶ。この時期は、地方発送されるスイカの箱が山積みに。旅行者が旅館で食べ、気に入って毎年買い求めるケースも多いそうだ。
営業時間:9:00〜13:00 土、日曜日9:00〜15:00  年中無休。
※その他、函南町内はじめ三島・沼津方面、伊東方面のスーパーや青果店で販売される。

[見る・楽しむ] 酪農王国オラッチェ(函南町丹那)
酪農王国オラッチェでは毎年6月下旬〜7月上旬に、函南スイカをアピールする「ソフトクリーム・スイカ祭」を開催。スイカの大安売りをはじめ、スイカ割りゲームやクイズも楽しめる。特製のスイカパフェやスイカジュースはここでしか味わえない。

 
聞き込みメモ

適温でさらにおいしく
スイカは17、8℃くらい、適度にひんやりが一番おいしい。井戸水や清流で冷やすのは、まさに理にかなったことなのだ。今どきの家庭、冷蔵庫しかなければ出してから少しおいて食べるのがいい。

大玉で素直な音を選ぼう

スイカをたたいたとき、素直な音(?)がするのがいいそうだ。高めで澄んだ音といった感じ、低めで鈍い音はダメ。そして、大きいほうが甘いとのこと。ペペンッはできないが、小さな玉を丸ごと買うより大玉の半分や1/4カットがお薦め。(写真は集荷場の検査風景)
集荷場の検査風景

ページのトップへ

アットエスとは?ご利用の注意事項個人情報の取り扱いリンクについて広告掲載について問い合わせ

アットエスは、静岡新聞社アットエス編集室が提供・運営しています。「アットエス」は静岡新聞社の登録商標です。
Copyright(C) The Shizuoka Shimbun. All rights reserved.
アットエスに掲載の記事・写真および図版の無断転載を禁じます。すべての著作権は、(株)静岡新聞社・静岡放送(株)に帰属します。