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伊豆の食紀行

伊豆の魅力といえばやっぱり味覚!
栽培や漁の現場、こだわりの加工法、そして買える・食べられる場所など、
今が旬の伊豆の幸を、様々な角度からご紹介します。

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三島のうなぎ
旬の時期通年。これからの暑さにそなえてパワーをつけよう。
モクモクと立ち上る白い煙にのって、甘辛のタレとウナギの脂がチリチリと焼ける匂いがやってくると、思わずゴクッと喉が鳴る。脂がほどよく溶け込んだタレで照りのでた身はふわっと柔らかく、味、食感ともにご飯との相性はいうまでもない。うな丼は、やっぱり日本人のご馳走だ。
自他ともに認めるうなぎのまち
 
「何がおいしい?と三島市民に尋ねれば多分、うなぎと答えるでしょう。実際、県外から転勤してきた人が、三島でうなぎ嫌いが治ったなんて話しもありますよ」と、言うのは三島商工会議所の小島信之さん。三島はうなぎの産地ではないが、2006年5月に設立された三島うなぎ横町町内会には約20店舗の加盟店があり、それ以外にも様々なジャンルの飲食店でうなぎを扱っている。会議所では、そんなうなぎの人気を受け、ガイドブックの発行や、三島うなぎ手拭いの販売(2008年7月頃から)、そして冬場の消費拡大を狙ったイベント「寒の土用の丑の日イン三島」を開催するなど様々な機会を通して「うなぎのまち、三島」をアピールしている。
 では、なぜ、いつ頃からうなぎが三島の名物になったのか。小島さんに“うなぎ博士”と紹介された、元祖うなよし(三島市緑町)社長の関野忠明さんに聞いた。
 「三島では古くは、うなぎを神の使いとして食することを禁じられていましたが、幕末に江戸へ向かう薩長兵によってタブーが破られ、おいしさが口コミで広がっていったようです。今のように店が増えたのは、観光旅行が盛んになった昭和中頃、観光客に評判になってからではないでしょうか」。
 幕末、そして昭和。三島のうなぎも外圧?により開かれたもののひとつと言えそうだ。
 
ガイドブック
三島うなぎについての解説や、うなぎ料理店が紹介されたガイドブック『ざ・うなぎ横町』。希望者は三島商工会議所へ
(Tel.055-975-4441)
→うなぎグルメガイド ざ・うなぎ横町
活締をする立場
活締(いけしめ)をする立場(たてば)。元祖うなよしでは、店脇の地下40mから汲み上げた水を使っている

 三島の化粧水で変身
 
「割く前のうなぎは、活締(いけしめ)といって2、3日水にさらして余分な脂分や泥臭さを落とします。そのとき使う水が、他とは違うのです」と、関野さん。「三島の水は、富士山という自然のフィルターで濾過され、時間をかけて湧き出た天然活性水。『三島の化粧水(けしょうみず)』と呼ばれた名水です」。
 分子が小さく酸素を多く含むため、溶解性、浸透性、熱伝導性などに優れているそうだ。だから、顔を洗うと肌がすべすべしたり、飲んでも吸収が早く体内の新陳代謝を活発にする。料理に使えば材料の旨みが十分引き出され、ふっくら仕上がる。いいことずくめの三島の水で締められたうなぎは、肉がキュッと締まってほどよい脂、泥臭さや生臭さが消えた“三島のうなぎ”に生まれ変わるのだという。
 「外から来る人に三島のうなぎをアピールするにはストーリーづけが必要です。おいしさの背景にある水のよさや歴史についても、もっと知らせていきたい」と、関野さんは言う。湧水、三嶋大社、宿場町など三島の地域資源とうなぎの関わり。三島をトータルで知ることが、うなぎの味をさらに引き立てることになりそうだ。

→三島周辺のうなぎ店一覧
聞き込みメモ
粉山椒、どうつける?
蒲焼に直接パラパラ振りかけるのはNG。山椒の大きな役割は、うなぎの臭みを消すこと。臭みがにじみ出る皮目につけなければ効果は半減。小皿に粉山椒をあけ、箸で一口大に切った蒲焼を皿に運び、皮のほうに山椒をつけるのがいいそうだ。

うなぎの並・上・特上、どれ選ぶ?
憧れの!特上、上と並の違いが定かではなかったので聞いてきた。一般的には、身の大きさや枚数といった量の多い少ないの違いで、身に打つ串の数で表すそうだ。材料や味は同じだから、少食の人なら並で十分。でも、何となく呼び方がさびしいかな。
うなぎの串抜き

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