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もっと知りたい!静岡うなぎ
浜名湖と吉田・榛原地区の2大養鰻産地を抱える静岡は、生産量こそ全盛期に比べ激減したものの、全国的にも知られるブランド鰻の大井川・共水うなぎがあるなど、その質はトップレベル。ご当地グルメとして名乗りをあげた三島うなぎも話題を呼び、新しくブランド鰻も登場するなど、静岡はまさに「うなぎの名産地」。知っているようで知らない、静岡のうなぎをご案内します。
駿河大五郎とは静岡焼とは素朴なギモンQ&A家でおいしく食べるコツなぜ産地となったのか
グルメ情報
県内のうなぎ店
東部地区中部地区西部地区

うなぎスイーツ&グルメ
双葉 [掛川市下俣南] うなぎとアイスの異色カップル「うなぎアイス」山椒付き。
お菓子の甘陣 [吉田町片岡] うなぎの蒲焼入りのパウンドケーキ「うなぎケーキ」
うなぎパイ ファクトリー [浜松市西区大久保町] 静岡土産の王道「うなぎパイ」
BAR DaMonde (ダモンデ) [浜松市中区連尺町] うなぎの“かぶと焼”で一杯
菓子工房 クレオ [浜松市西区雄踏町宇布見] うなぎの粉末入り、「うなちゃんマドレーヌ」
和・イタリアン HANA.NO.KI (はなのき) [函南町仁田] うなぎとイタリアンの競演、「うなぎパスタ」
お食事処 むらちゃ [浜松市西区村櫛町] かまど焚きの「うなぎむすび」
アヴスウェ 豊町店 [浜松市東区豊町] うなぎごはんをオムライス風にした「夜の宙ごはん」

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なぜ静岡は「うなぎの名産地」になったのか

 静岡県の養鰻業は、明治24年(1891年)、新居町から始まった。その後浜名湖周辺から吉田・榛原地区にかけて爆発的に広がり、昭和35年(1960年)から57年(1982年)までは鰻養殖生産量日本一を誇っていた(現在は1位愛知、2位鹿児島、3位宮崎に続き、4位)。なぜ静岡は鰻の産地となったのか。うなぎ養殖業者組合の中央組織である「日本養鰻漁業協同組合連合会」(静岡市駿河区稲川)の参事・若林稔さんに話を伺った。「浜名湖周辺から駿河湾沿岸で、鰻の稚魚である天然のシラスウナギが採れたこと。そして養鰻にかかせない水とエサが豊富にあり、気候が温暖で養鰻に適していた。また静岡県は東京と大阪の中間地にあり、流通の便がよいことも影響したのでは」と話す。浜名湖周辺は天竜川水系、吉田・榛原地区は大井川水系の伏流水に恵まれ、豊富な水量を確保することができた。エサに関しては、焼津港など港が点在し、魚介類の加工も盛んに行われたことから、そこで出た大量の魚のアラが鰻のエサとして用いられるなど好条件に恵まれたことが「うなぎの名産地 静岡」の基盤となった。


浜名湖うなぎ
県が生産者の安全性確保及び情報提供のシステムを認証する制度、しずおか農水産物認証を水産物で唯一取得。うなぎのトレーサビリティーにも積極的に取り組んでいる。
浜名湖養魚漁業協同組合
静岡うなぎ
大井川の伏流水に恵まれた日本屈指の養殖鰻の産地。2008年4月1日に、焼津、大井川、丸榛吉田うなぎ、中遠、それぞの養鰻漁業協同組合が合併し、静岡うなぎ漁業協同組合が設立された。
静岡うなぎ漁業協同組合直売所
三島うなぎ
三島はうなぎの産地ではないが、富士山の伏流水、三島の名水で締められたうなぎは、泥臭さや生臭さが消え“三島のうなぎ”に生まれ変わる。
伊豆の食紀行「三島うなぎ」
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新ブランドうなぎ「駿河大五郎」
身元の確かな静岡育ち
 2008年5月に誕生したばかりの新ブランド鰻「駿河大五郎」。肉質は甘みがあり、脂が十分のっているが、その脂はしつこさがない。鰻の加工業も行う、包装資機材・食品商社の大五通商(株)(静岡市葵区本通)が吉田・焼津で養殖しているもので、静岡市内では、現在4店舗の鰻専門店のみに卸されている稀少な鰻だ。
 静岡では 浜名湖沿岸から湘南にかけて採れる鰻の稚魚(天然シラスウナギ)を主に仕入れ、自社の養鰻池で半年から一年半かけ、200g以上の成魚になるまで育てている、身元の確かな静岡育ちの鰻だ。南アルプス山系の豊富な地下水を用い、より自然に近い環境で極力ストレスを与えないで育てているという。
 一番の特徴は東京海洋大学と産学共同研究している飼料。マグロに含まれる、DHA・EPA、抗疲労物質などの有用成分に着目し、地域資源の冷凍マグロを加工するときに出るアラから骨を取り除いたものを飼料に加え、配合飼料に作り変えて鰻に与えている。「運動能力の高いマグロを与えれば、ウナギも元気に育ち、美味しくなるはず」と常務取締役の津島禎之さんは話す。飼料の開発には約2年ほどの歳月をかけた。
 一回に水揚げされる約5トンの鰻のうち、手作業で厳選された鰻が「駿河大五郎」として出荷される。出荷前に白焼きにし、味を確かめてから卸す。「駿河大五郎は研究成果の証。今後も飼料の開発・研究を行い、改良していきたい」と津島さんは話す。食の安全性が叫ばれる昨今、生産者の顔が見える「静岡育ちの鰻」の需要はますます高まっている。

■取扱店/新通り あなごや本店(静岡市葵区)、天 峰(静岡市葵区)、かがり火(静岡市葵区)、鈴 茂(静岡市駿河区)、うな一(島田市)、うなぎ大将(吉田)
駿河大五郎養鰻場
写真左・出荷前の駿河大五郎。健康的な鰻は薄紫色をしている。写真右・焼津にある養鰻場。取引先の養鰻業者が後継者不在により廃業の危機にさらされていることを知り、地場産業である養鰻業の火を絶やしたくないとの思いから、池と技術を受け継いで養鰻業に新規参入した

うなぎの「静岡焼」とは
お茶とカツオと鰻、静岡名物の新しい出合い
 その名もズバリ「静岡焼」という名称の鰻料理がお目見えした。これは鰻を、焼津産のカツオ節と北海道産の昆布からとったダシに、醤油を加え、仕上げに静岡産のお茶ペーストを加えた特製ダレで焼いたもの。見た目は色の薄い蒲焼き。食べるとふっくら、やわらかで、ダシベースの薄味のタレによって鰻の淡泊な旨味がさらに引き立つ。鰻の加工会社である「雅水産」(静岡市駿河区南安倍)が2008年5月から製造販売している。さばいた鰻を白焼きにしてから、蒸し、その後焼きダレに付け3回焼き、最後に仕上げとしてお茶入りのタレをかけてサッと焼いている。「タレにお茶を加えることによって、鰻のイヤな雑味や臭いが消え、身がふんわりとやわらかくなりました」と開発に携わった梶村さん。一般的な濃味のタレとは違い、「そうめんと合わせたり、チャーハンの具として使っていただくなど、料理の素材としてアレンジしやすい。蒲焼きよりもさっぱりとした口当たりで、特に女性に好評です」と梶村さん。静岡名物の組み合わせによって新しい鰻料理が完成した。
静岡焼1串 1800〜2000円。
静岡伊勢丹とパルシェで販売されている。
■問い合わせ先 雅水産(株)
TEL 054-203-6684
http://www.miyabi-suisan.com/

おウチでおいしく食べるコツ
市販の蒲焼の場合
アルミホイルに蒲焼の皮を下にしてのせ、オーブントースターで5〜7分くらい焼き、タレをつける。
真空パックを使う場合
袋のまま熱湯で5〜10分温め、袋から取り出し、タレをつける。
また温めた後、袋から取り出し、2分くらい網焼きし、タレをつけると、一層おいしくなる。電子レンジを使用する場合は、袋に数か所穴を開け、2〜3分温め、タレをつける。

(日本養鰻漁業協同組合連合会発行/「うなぎ料理で円鰻家族」より抜粋)

うなぎ料理レシピ「うざく」
夏バテ、夏痩せを防いでくれる鰻は、酢の物にすると消化にいい。
さっぱりと食べる「うざく」のレシピを紹介。
レシピを見る

素朴なギモンQ&A
Q並・上・特上、違いは何?
A材料や味はまったく同じで、量の違いだけ。
Q関東風、関西風の違いは?
Aまず捌き方が違う。関東は背開き、関西は腹開きで捌く。江戸は武士の町であったため、切腹に通じる腹開きを嫌ったとの説も。焼き方は関東風はまず白焼きにしてから蒸し、その後タレをつけて焼き上げる。一度蒸しているので身がふんわりとやわらかい。関西は蒸さずにそのまま焼き上げるので、皮がパリっと香ばしい仕上がりになる。境界は豊橋あたりと言われていたが、現在は浜松・静岡でも関東・関西どちらの鰻も味わえるので、明確な境界はなくなっているようだ。
Q“旬”っていつ?
A養殖鰻に関しては通年同じ味が保たれているが、天然うなぎは脂がのる秋が一番おいしい。

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取材協力/日本養鰻漁業協同組合連合会 大五通商(株) 雅水産(株) 参考資料/どうまい静岡うなぎ(静岡新聞社刊)


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