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旨いじゃん!静岡おでん
おでんイメージ
写真提供・フォト スギヤマ
北風が吹きすさぶ冬、身もココロも温めてくれる、お・で・ん。グツグツ煮えたぎる真っ黒のスープ、じっくり味がしみこんだ牛スジ、豚モツ、大根、そして黒ハンペン‥。この静岡独特の食文化である、真っ黒スープの静岡おでんを特集。その秘密と魅力にせまった!

静岡おでんが食べられる店
「静岡おでん」マップ掲載店
静岡おでんの会のメンバーが実際に食べ歩いて調査し、作成した「おでんマップ」掲載店(※一部です)

レシピ
静岡おでんの会公式レシピ
おでんと一緒に食べたい
茶飯のレシピ
静岡おでんの会、レシピ担当の栄養士・西野優子さんに静岡おでんの会の公式レシピを教えてもらった。「おでんには肉、魚(黒はんぺんや練り製品)、こんにゃく、大根、昆布、玉子、カツオぶし、青海苔などの具が入っていて、栄養学的にもバランスがとれています」と西野さん。さらにおでんに合う、茶飯の作り方も教えてもらった。この二つ、セットで食べればなおカラダにいい!

「静岡おでん」まるわかり
だもんで静岡おでんおでん研究の第一人者といわれるルポライター新井由己氏が静岡おでんにディープにせまる書き下ろし。これ一冊で静岡おでんがわかる!
「だもんで静岡おでん」
新井由己著

静岡新聞社(定価1050円)

「日本全国おでん物語」
新井由己著
生活情報センター(定価1470円)

著者のホームページも
必見です!

「おでん博物館」
http://www.odengaku.net

静岡ご当地グルメ
富士宮やきそば
浜松餃子
袋井宿たまごふわふわ
すその水ギョーザ
「2010 しぞーかおでんフェア」
2010年2月12日(金)〜14日(日)静岡中心街 →詳しくはこちら
静岡おでんとは?
身近すぎて、その存在をあまり意識したことがなかった‥。これが大方の静岡人の静岡おでんに対する意識なのでは。ではそもそも静岡おでんって一体なに?

静岡おでんのルーツ
真っ黒スープに、牛スジ、豚モツ入りの静岡おでん。そのはじまりは、大正時代にまでさかのぼり、当時廃棄処分されていた牛すじや、豚モツを、捨てずに肉系の煮込みにしたのが、はじめだとされている。また当時から、由比や焼津は練り製品の産地だったことから、黒はんぺんなどの練り製品がおでんの具に使われるようになったと言われている。

青葉おでん街のはじまり
青葉公園通りの屋台群
 
戦後、青葉公園通りには約200台ものおでん屋台が軒を連ねていた(左記写真参照)。その様は当時、”無敵艦隊”とも呼ばれたほど圧巻だった。夜、仕事帰りにおでん屋台で一杯というのが、静岡市民のささやかな愉しみだったのだ。その日本一の屋台街が、昭和32年都市開発の名のもと、撤去される運命に。昭和43年にすべてが撤去され、多くの屋台は姿を消したが、一部は青葉おでん街などに移転し、今もなおその灯りをともしている。

真っ黒いスープの秘密
おでんイメージ
他県民が驚く、あの真っ黒いスープはどうやってできるのか。静岡おでんのベースである、牛スジや、濃い口醤油を入れても、一日ではあんなに真っ黒にはならない。どこの店も、スープを捨てずに鰻屋の秘伝のタレのように継ぎ足して使っているので、あんなに真っ黒になる。多くのお店は、終業後、毎日スープをこして冷蔵庫に保管し、翌日それにスープを継ぎ足して作っている。また黒はんぺんなどの練り製品を入れることによってさらに色が黒くなるのだとか。あの真っ黒スープにはその店が醸す長年の時間も刻まれているのだ。

静岡おでんの五ケ条 
静岡おでんを全国にアピールしようと立ち上がった「静岡おでんの会」が定義した「静岡おでんの五ヶ条」。駄菓子屋におでんがあるのは静岡独特って知ってました?またおでんの串は太さ2.5ミリ、長さ6寸(18センチ)の店が多いそうである。

「静岡おでんの会」とは?
おでんマップを作成し、静岡おでんのPR活動を行っている、静岡おでんの会。その発足は、2001年2月にアイセル21(静岡市)で開催された講座「静岡おでん考」がきっかけだった。「(自分の)子供がねー、コンビニのおでん(関東炊のおでん)になれちゃって、家のおでん(静岡おでん)を食べなくなっちゃってね」。この講座を企画した、アイセル21の杉山幸信さんはつぶやいた。子供の頃、おでんを食べに行った駄菓子屋もコンビニにおされ、次々とその姿を消している。「このままでは静岡の食文化である、静岡おでんがなくなってしまうのではないか」そんな一抹の不安から、この講座を企画したという。三回講座で終了したこの講座だが、終了時に講座だけにとどめておくのはもったいない、と有志が結成してできたのが、この「静岡おでんの会」だ。2002年11月に完成した「おでんマップ」は実際にメンバーが手分けして200軒以上を食べ歩き、「誰でも気軽に食べられる店」として52軒を選んで掲載した。

2008年現在、静岡おでんの会の会員は約50名。一般会員の「サポータークラブ」と業者会員の「マスタークラブ」に分けられ、人数は半々。サポータークラブはマップを作るための調査活動や、他県から静岡おでんを食べにやってくる観光客のもてなし役を務めるほか、老人施設や幼稚園などに出向き、PR活動を行っている。マスタークラブは静岡おでんの“味の追求”を行うとともに、地元の子供達にもっと静岡おでんを知ってもらうべく、今後食育講座も開催する(アイセル21にて開講予定)。静岡おでんの会では一緒に静岡おでんを通じて静岡を盛り上げてくれる仲間を随時募集している。
■静岡おでんの会 (持舟窯内) 電話 054-256-2804
http://oden.cocolog-shizuoka.com/
青葉横丁・おでん街を“おでんの聖地”に!
青葉おでん街 「静岡おでんフェスタ」(2009年開催)を大道芸ワールドカップに続く、静岡の一大イベントへと盛り上げたいと話す、静岡おでんの会・会長の東川和夫さん。「ゆくゆくは焼津、小田原、姫路、青森など、全国に7〜8つある地方のおでんを集めて、静岡で全国大会を開催したい。そして青葉横丁・おでん街を“おでんの聖地”にしたいですね」と話す。
そして、韓国や中国にもおでんはある、「おでん」をキーワードに近隣国からの集客も呼び込みたいと息巻く。「B1グランプリ」などに出場するのは静岡おでんだけではなく、お茶や、みかんなど“静岡”を売り込むことも目的の一つと話す。「地域ブランドによる食の町おこしを静岡おでんが先頭になってやっていきたい」と熱く語ってくれた。 静岡おでんの会会長東川和夫さん
しぞーかおでん”のさらなる進化を求めて!
「新作 創作 静岡おでん CUP」開催。
「鳥幸」の地場産品入り茶巾おでんが最優秀賞を獲得!
審査風景 静岡おでんフェスタ
表彰式

「静岡おでんフェスタ」が2009年3月13日(金)〜3月15日(日)に開催された。静岡市街中がおでんの香りに包まれ、通り沿いに屋台がずらっと登場。県内外のおでん51店が出店し、韓国のおでんなどアジアのおでんもお目見えした。初日、2日目と雨続きだったものの、最終日は好天に恵まれ、多くの人で賑わった。

今回から、静岡市内に店を構える居酒屋の若手グループが、地元の若い人にもっと「静岡おでん」を食べてもらいたいと、「静岡おでん」のさらなる進化を求めて新作おでんのコンテスト「静岡おでんCUP」を開催。静岡市内外の飲食店16店舗がエントリーした。一般投票の結果、静岡の特産を詰め込んだ茶巾おでんの鳥幸、豚のタンにネギ、酢みそをトッピングした新食感のおでんの「昭和ホルモン串焼亭 藤枝店」、油揚げの中に牛すじ、はんぺん種などを詰めたバクダンおでんのZone、トマトやチーズ入りのつくねおでんの海ぼうず本店、静岡・赤沢産のこんにゃくで勝負した「KUSHIYAKI 藤兵衛」の5店に絞られ、青葉シンボルロードの特設会場で3月15日(日)に最終審査会が行われた。

最終審査には、静岡葵調理師会会長の榊原氏、清水もつカレー総合研究所 所長の野口氏、キリンビール静岡支社長の西尾氏、静岡時代編集部の鈴木氏、そしてアットエスのグルメ担当が審査員として登場。静岡らしさや、居酒屋メニューとしての味、技術面、新鮮さや驚き、若い女性や学生からの視点などがそれぞれチェックされた。審査の結果、「鳥幸」の創作おでんが初代の最優秀賞に輝いた。優秀賞には「海ぼうず本店」「KUSHIYAKI 藤兵衛」、そして「昭和ホルモン串焼亭 藤枝店」「Zone」には努力賞が贈られた。

“おでん”ד会席料理”の合わせ技
最優秀賞に輝いた「鳥幸」の店主榊原俊秀さん(写真左)に“勝因”を伺った。
「“おでん”らしくない独創性と、具材がすべて手作りという点。そして地産地消おでんとして、静岡の特産を使っているところが評価されたのでは」と榊原さん。今回のおでんセットには、「大根」と「牛すじ」という「静岡おでん」の人気メニューを入れて基本を押さえつつ、ナスの揚げ煮びたしや、鶏のつくね、静岡コシヒカリを詰めた茶巾や、茶巾の中に金目鯛にとろろ、桜エビの湯葉包みを入れたりと、和食の要素をふんだんに取り込んだ。「“おでん”に会席料理の“煮物”を組み合わせたんです」と榊原さん。鶏肉、野菜、魚とバランスよく組み合わせ、ヘルシーに仕上げた点も、とくに若い女性に好評だったそうだ。「静岡おでん」には黒はんぺんなど練り製品が多く使われるが、あえて練り製品は使わず、すべて手作りの具材を盛り込んだ。そんなこだわりに料理人としての自負がうかがえた。「鳥幸」の店主榊原俊秀さん(写真右)

鳥幸の榊原さん(右) 創作おでん
全国各地のご当地おでんって?
静岡おでんのほかに焼津、青森、小田原、姫路など県内はもとより、全国各地に存在するご当地おでん。そこで各地域のおでんの会の方などに特徴やおすすめの具材を聞いた。
■日本一の食材で作る「焼津おでん」
焼津おでん探検隊
基本的に静岡おでんと同じだが、焼津が誇る日本一(生産量や水揚げ高など)の食材、黒はんぺん、なると巻、そしてカツオのヘソ(心臓)が入っている。(写真提供/焼津おでん探検隊)
焼津おでん
■野趣あふれる味わい「清沢の猪肉おでん」
奥藁科で育った猪の肉を使ったおでん。静岡市葵区清沢地区の住民でつくるNPO法人「フロンティア清沢」が考案し、2009年デビューしたばかり。猪肉はほとんど臭みがなく、ゴボウとコンニャクとの相性もいい。味噌だれをかけて食べる。
猪肉おでん
■北国が生んだ素朴な味「青森おでん」
青森おでんの会

おでんに青森伝統の生姜味噌がかけてあるのが特徴。珍しい具材としては「大角天」という、薄くて大きなさつま揚があげられる。
青森おでん
■おでんダネの種類が豊富「小田原おでん」
小田原おでん会
地元の業者などがアイデアを出して作った30種類以上の具材(小田原おでん会公認ダネ)が入っているのが特徴。中でもえび天や、鳥あげつくねがおすすめ。
小田原おでん
■生姜醤油でさっぱり食べる「姫路おでん」
姫路おでん普及委員会
なんとおでんに生姜醤油をつけて食べるのが姫路流。スープは関西風。おすすめの具は牛すじ、タケノコなど。生姜醤油をつけることによって素材の旨味がさらに引き出されるのだとか。 
姫路おでん

協力・参考/静岡おでんの会、アイセル21(杉山幸信さん)
「だもんで静岡おでん」(新井由己著)


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