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しずおか蔵元ウォッチ
「花の舞」花の舞酒造
(浜松市浜北区)
年間出荷量8000石を誇る静岡県随一の酒蔵。地元の米、地元の水、地元の杜氏、そして地元消費と地酒の本道に徹底した経営で、静岡県民にもっとも親しまれる銘柄に成長した。創業は元治元年(1864)。東に天竜川、西に三方原台地、北に赤石山系を望む酒造適地にあり、酒銘は天竜川水系に古代より伝承される奉納踊りにちなんで命名された。酒蔵は事前予約すれば、いつでも見学できる。
花の舞酒造 写真
 
 
花の舞を、静岡県を代表する銘柄に育て上げたのは現社長の高田和夫さんだ。昭和48年、急死した先代の跡を継いだ26歳の高田さんは旧体質の家業の大胆な構造改革に挑む。灘の大手ブランドよりも酒質を上げようと本醸造酒主体に転換し、さらに吟醸造りのノウハウを極め、昭和60年に「秘づくり花の舞大吟醸」を発売。平成2年には3億円の設備投資をし、普通酒を全廃して全量特定名称酒に切り替えた。平成8年から県西部地区の有志農家で構成される山田錦研究会のメンバーと最高級の酒米・山田錦づくりに取り組み、現在は山田錦を含む原料米のほとんどを地元から買い上げている。杜氏は社員の土田一仁さんを育て上げ、平成3年に改造された新しい仕込み蔵で杜氏デビューさせる。土田さんを支える蔵人も若手社員で固め、ジャズが流れる蔵でTシャツ姿の造り手たちがキビキビ働く光景が見られるようになった。土田さんは夏場には田んぼを回って米の生育状況をつぶさに検分し、時には農家にハッキリ注文をつけることも。「地元で顔の見える農家から米を託されることで確かにプレッシャーを感じますが、それが互いの技術向上につながる。農家の人から"俺の米がどんな酒になるんだ"って声を直接聞くと、手も気も抜けないし、ひとつでも抜いたら必ずアラになって出てくる。酒は本当に正直です」と真剣な表情で語る。酒造を支える要素の中で、原料米と同様、もっとも重要な「人づくり」の点で高田さんは成功した。そのことが、花の舞の現在の隆盛を物語っているといえる。

「花の舞大吟」
1.8リットル 10,185円

原料米/山田錦(精米歩合40%)
日本酒度+7

年間700〜800本しか出ない斗瓶取り手搾り限定品。
花の舞大吟
「純米酒」
720ミリリットル 1,019円
1.8リットル 2,048円
原料米/五百万石(精米歩合60%)
日本酒度+3
純米酒
「特別本醸造つう」
1.8リットル 1,927円
原料米/五百万石(精米歩合60%)
日本酒度+5
特別本醸造つう
 
 
杜氏・土田一仁さん。
今年1番の初しぼりは
地元五百万石60%精米の
本醸造生原酒
 
ジャズや環境音楽が流れる
仕込みタンクのフロア

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※掲載内容は取材時点のものでその後変更されている場合もあります。【最終更新】2007年5月

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