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安倍川橋を西へ渡ってしばらく進むと、酒造元のシンボル・酒林が吊るされた旧家が見えてくる。入口が小売店になっているので、酒林がなければ蔵元と気づく人は少ないかもしれない。ここ数年、玄関扉に「全国新酒鑑評会入賞」「名古屋国税局新酒鑑評会入賞」の文字が目に付くようになった。君盃は蔵元の市川誠司社長自らが杜氏となって酒造りをしている自醸蔵。市川社長は造りを始めて2年目に全国に入賞し、平成13年には全国と名古屋ダブル入賞を果たし、平成16年には全国の鑑評会で金賞を受賞した。県内で数社ある自醸蔵の中ではめざましい成績である。杜氏を雇っていた頃から市川社長を知っているが、大変物腰のやわらかい、穏やかで誠実な人で、君盃の味も社長の人柄を象徴するようにきれいでひかえめな味だった。杜氏を雇わず息子さんと二人で酒造りを始めてからは、酒造家魂に火がついたのか、君盃の味も骨太の強さを感じるようになった。「造るからには金賞を目指したい」と意欲的に語る市川さん。社長業に製造、営業、配達、集金まで一人で何役もこなす多忙な日々を送る。これから酒造りを重ね、またいち段と自信みなぎる酒造家の顔を見せるだろう。蔵元自身の意欲や誠意が伝わる酒は、賞の有無にかかわらず、飲み手を熱くさせてくれる
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仕込み蔵の中 |
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誠実な人柄が酒質ににじみ出る 蔵元杜氏の市川誠司社長 |
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