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しずおか蔵元ウォッチ
「白糸」牧野酒造合資会社
(富士宮市)
寛保3年(1743)創業。霊峰富士と名勝白糸の滝のお膝下で、悠久の自然によって醸成された伏流水を存分に使った風味豊かな銘酒をつくり出している。販売先は9割が地元。その名もずばり「富士山」「白糸」「富士の巻狩り」などご当地ゆかりの銘柄がそろい、地元の愛飲家は元より、ギフトや観光みやげ等に喜ばれている。中でも「白糸の原酒」は県内では珍しい原酒の定番商品で陶器徳利入りタイプもある。
 
 
親しみやすい銘柄のせいか観光みやげ酒のイメージが強い牧野酒造だが、水・米・人という酒造を支える3要素の持ち味を活かし、向上させ、高品質の酒造りに取り組んでいる。水は、富士山の大岩盤に育まれた岩清水が、数十年の時を経て伏流水となって湧き出る。蔵ではミネラルウォーター「富士のお山の隠し水」を販売し、水の良さをアピールしている。米は地元産を中心に酒造好適米を吟味し、丁寧に仕込む。蔵元の牧野利一さんは「農業が元気になること。それが他の産業に活を与える。酒造家として農業との共生をしっかり図りたい」と地元米の活用に意欲的だ。杜氏は平成12年から能登杜氏の宮脇定雄さんが務め、生産の中心である本醸造や純米酒も吟醸造り並に手を掛けるようになった。牧野さんも「働き盛りでやる気満々の杜氏が来てくれて、蔵に新しい風を起こしている」と大きな期待を寄せる。「日本酒の副産物となる酒粕はアミノ酸が多く含まれ、甘酒や焼酎、漬物の原料となり、ビタミンの高い糖は食品加工用や飼料となる。瓶は当然リサイクルされる。酒造というのはゴミを出さない環境にやさしい事業。そういう側面もアピールし、酒造業に対する付加価値を高めたい」と語る牧野さん。豊かな自然の懐で2世紀以上もの歴史を刻み、伝統を背負う酒造家だからこそ、未来をみつめる眼は広く深い。

「白糸の原酒」
1.8リットル 2,450円

アルコール度数20の看板商品。オンザロックがお勧め。2割ほど加水し燗酒にしてもOK。
白糸の原酒
「特別純米酒 富士山」
1.8リットル 2,700円

原料米/県内産五百万石(精米歩合60%)
日本酒度+4

やわらかな旨口タイプ。
2006年名古屋国税局酒類鑑評会優等賞受賞
特別純米酒 富士山
「純米酒 富士山」
(ギフト箱入り)

1.8リットル 4,200円

原料米/県内産五百万石(精米歩合60%)
日本酒度+5
「上撰 白糸」
1.8リットル 2,000円

日本酒度+2

燗酒に最適。
上撰 白糸
 
 
杜氏の宮脇定雄さん(左)と
蔵元の牧野利一さん
 
新酒の出来映えに満足顔の
宮脇杜氏

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※掲載内容は取材時点のものでその後変更されている場合もあります。【最終更新】2008年8月

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