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地元藤枝では地酒の代表銘柄として親しまれる杉錦。昭和初期までは杜氏も地元・志太杜氏が務め、昭和30年代以降は南部(岩手)の実力杜氏が吟醸酒の技を磨き、平成11年からは蔵元・杉井均乃介氏が杜氏を兼任するようになった。蔵人3人も年間雇用の正社員。30代中心の働き盛りのスタッフが、製造と経営に奔走する杉井さんをサポートする。
小さな蔵のよさを生かし、細かい部分まで目の行き届いた造りをモットーとする。吟醸酒は静岡型のすっきりした香りとエキス分の少ないさっぱりした味わいを目指し、フタ麹による伝統的な麹づくりや古式の槽(ふね)を使った搾りで丁寧に仕込む。一方、「生もと(きもと)」「山廃(やまはい)」といわれる伝統的な造りにも注力し、現在、地元向けの本醸造を含む全体の7割をこのタイプで造っている。酒本来が持つ味わいを生かすため、活性炭によるろ過は原則行わず、火入れ1回のみで瓶詰め貯蔵。旨味のある辛口タイプで呑み飽きしない食中酒として人気を集める。
日本酒のほかには、芋焼酎、米焼酎、本みりんの製造も手がける。地産地消ブームの中、地元産のこだわり農産物を日本酒や焼酎にしてほしいという依頼も多く、ユニークなご当地酒が次々と誕生している。単なる酒蔵から、地域に欠かせない発酵文化の発信基地としての役割を担うようになった今、探究心旺盛な蔵元と、若くエネルギッシュな蔵人たちの新たな挑戦にますます期待が高まる。 |
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そば焼酎造りに取組む蔵人たち。吟醸酒なみに槽(ふね)搾りで丁寧に搾る |
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蔵元杜氏の杉井均乃介さん
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