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しずおか蔵元ウォッチ
「開運」土井酒造場
(掛川市小貫)
明治5年創業。掛川市小貫の名主・土井弥市が16歳の若さで酒造業を始め、二代目弥 源治、三代目弥太郎と伝統を受け継ぎ、現在の土井清幌氏で四代目。父弥太郎氏の「蔵を大きくしようが小さくしようが好きにやれ、ただし酒質だけは落とすな」との言葉を胸に、開運を全国屈指の銘醸に育て上げた。杜氏は昭和43年以来、一貫して能登の波瀬正吉氏が務める。蔵から2キロ南の高天神城跡(国史跡)から湧き出る名水を使った、品格あふれる酒質が魅力。
土井酒造 写真
風情ある蔵の門構え。枝ぶりの見事な桜が華を添える
 
静岡県の地酒のレベルの高さは、ここ十数年で全国的にもかなり知られるようになったが、その先鞭をつけたのが開運である。原動力はなんと言っても土井社長の酒造りへの積極的な姿勢。28歳で4代目を継いだ土井さんは波瀬さんの杜氏としての技量を見込み、石川県まで説得に出向いた。波瀬さんの腕が円熟味を見せ始めた10年目、東京の地酒専門店で、当時は鑑評会用の酒だった吟醸酒が高価であるにもかかわらず消費者や小売業者に高い支持を受けていた場と出会い、自社の吟醸酒も絶賛され、「いいものは必ず評価される」との手応えを得た。以来、吟醸造りに邁進した土井さんの地方の中小酒蔵はかくあるべきとの判断で、開運は品質と流通のバランスがとれた理想的な銘蔵に成長する。昭和50年代後半から60年代にかけては静岡酵母の実験酒蔵としての使命も果たし、静岡吟醸の躍進を支えた。その後も品質向上のために最新鋭の精米機や洗米機の導入、自社田での酒米栽培、新しい酵母への取り組みなど画期的な挑戦をし続けている。これは、社長の、杜氏に対する絶大な信頼と、杜氏の、造り手の立場にたった醸造環境を整える社長への信頼の絆が成せるワザである。開運という蔵が静岡県にあること自体が、静岡県の地酒を向上させているといっても言い過ぎではないだろう。

「能登流開運 波瀬正吉」
720ミリリットル 4,725円
1.8リットル 10,500円

杜氏の波瀬さんがその年 で最高の出来と判断したタンクの酒を詰めた大吟醸。昭和63年にお目見えし、杜氏のフルネームが酒銘になった日本で初めての酒として注目を集めた。開運ファンのみならず一度は飲んでみたい名酒。
イメージ
「開運 無濾過純米生」
1.8リットル 2,751円

新酒のフレッシュさを生かした無濾過タイプ。3月までの超限定お勧め商品。
 
「祝酒開運 特別本醸造」
1.8リットル 1,927円

縁起のいいラベルで誰にも愛される定番商品。開運の入門編ともいえる。
 
※最終
 
 
静岡吟醸の立役者、
土井清幌社長
 
能登杜氏四天王と謳われる
波瀬正吉さん

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※掲載内容は取材時点のものでその後変更されている場合もあります。【最終更新】2008年8月

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