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しずおか蔵元ウォッチ
「富士錦」 富士錦酒造
(芝川町)
富士山を間近に望む富士川北域・芝川町柚野(ゆの)の里にある蔵。アルコール添酒全盛時代に「富士の湧水と米だけで醸造した生粋の酒・富士天然醸造」という純米酒造りに挑み、自社田で酒米・山田錦栽培に着手し、今ではむらおこしのイベントに蔵を開放するなど、地に根付いた堅実な取り組みが目を引く。
芝川町上柚野の静かな里に広がる富士錦の酒蔵
 
富士錦の蔵元は、現社長の清(せい)信一さんで18代目という県内蔵元でも屈指の旧家。清恭治会長が築いた基盤を、長男を不慮の事故で亡くして期せずして継ぐ事になった娘婿の清信一社長が引き継ぎ、ベテラン南部(岩手)杜氏の畑福馨さんと共に奮闘している。「会長は滅多に口出ししないが、何か相談するとすぐに答えが返ってくる。よく見ているんだと心強くなります。」と語る信一さん。蔵を継ぐ前は、大手証券会社のシンクタンクに勤務していた経験から「企業はとかく営業と開発が対立しがち。お互いに正しいこともあるから上手にバランスをとりたい。」と自身にハッパをかける。会社を退職後に東京農大醸造科に通い、東京の醸造試験所で醸造のイロハを勉強し、その後製造に従事。一方、畑福杜氏は造りの期間中、故郷に残した妻を亡くす不幸に見舞われたが、その遺志を込めて仕込んだ酒が2001年5月の南部杜氏自醸会で第5位という素晴らしい成績を挙げた。2004年には、静岡県鑑評会純米部門、名古屋国税局鑑評会吟醸部門で各々第1位を獲得。全国鑑評会でも金賞を受賞し、栄えある三冠を達成した。95年から始めた「蔵開き」では、毎年一万人近い人達が来場し、「みんなに愛される蔵」を目指し現在も奮闘中である。

「大吟醸あらばしり」
1,8リットル 10,196円(税込)

原料米/山田錦(精米歩合35%)
日本酒度+6 酸度1,2

ブルーの吹きガラスボトル入りの特別限定品。
「純米酒・稲穂酒」
1,8リットル 4,200円(税込)

原料米/美山錦(精米歩合65%)
日本酒度+4 酸度1,5

今では貴重な職人技、手作りの「俵編み」の稲穂菰が美しい純米酒。
 
  
 
刈入れ前の自社田で、山田錦の稲穂を見る清社長。 

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※掲載内容は取材時点のものでその後変更されている場合もあります。【最終更新】2008年4月

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