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しずおか蔵元ウォッチ
「高砂」富士高砂酒造
(富士宮市)
富士山南麓・富士宮市の富士山本宮浅間大社にほど近い幹線道路沿いに、趣きのあるたたずまいを残す酒蔵。1830年に創業して以来、一貫して能登杜氏による能登流酒造りを伝承する。県内ではめずらしく、山廃仕込みや貴醸酒といった手間のかかる古典的な酒造りを定番化する一方、静岡県が開発した新型の静岡酵母や一段仕込をいち早く取り入れるなど新しい酒質探求にも尽力している。
富士高砂酒造 写真
国道139号線沿いにある古く趣のある蔵
 
 祝酒として根強い人気を誇る定番シリーズ「高砂」、静岡酵母による軽快な甘口の山廃シリーズ、高品質をはかった限定ブランド「駿州中屋」シリーズなど、ブランドづくりに定評のある富士高砂酒造。一般に企業秘密といわれる夏場の「呑み切り(品質チェック)」や春先の出品酒チェックを取引業者にも公開するなど、「蔵元のひとりよがりではなく、市場に評価される確かな商品づくり」をモットーにし、消費者向けの蔵開きや酒造り体験なども積極的に行っている。
 酒質の向上と市場への対応が両立できるベースには、18歳からこの蔵一筋で酒造りにいそしんだ能登杜氏・吹上弘芳さん率いる能登の蔵人衆の技能がある。その吹上さんが2006年に急逝し、社員副杜氏の小野さんが後を継いだ。06酒造年度の仕込みは、吹上流ともいわれた秘伝の山廃麹造りを再現しようと身を粉にした若い小野さんを、能登の蔵人衆が懸命に支えた。静岡出身の新杜氏と能登流儀が見事に融合したのである。
 小野さんと能登の蔵人衆は、時同じくして経営を引き継いだ長岡社長とともに、新しい時代の新しい高砂を切り拓いていくであろう。


「高砂 山廃仕込 純米」
1,8リットル  2854円  
720ミリリットル 1427円

アルコール度数15・5度、
日本酒度−3、酸度1,3

吹上杜氏の「遺産」ともいえる高砂流山廃仕込みを、一番弟子の小野杜氏が引き継いだ入魂の逸品。静岡酵母による軽快な飲み口で、山廃酒の新たなテイストを生み出した。
高砂 山廃仕込本醸造 楽
「高砂 誉富士」
1,8リットル  2800円  
720ミリリットル 1400円

アルコール度数17・1度、
日本酒度+3、酸度1,3

山田錦をベースに静岡県が品種改良した新しい酒米「誉富士」を100%使用した話題の純米生原酒。誉富士・静岡酵母・小野杜氏の"オール静岡"による正真正銘の「地酒」。
高砂 純米酒
 
 
長岡社長(左)と小野杜氏
2006年から新体制となった高砂を支える二人。長岡社長(左)と小野杜氏

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※掲載内容は取材時点のものでその後変更されている場合もあります。【最終更新】2007年7月

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