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内観
お宿・お食事処 蓬来荘(ほうらいそう)
(焼津市栄町)
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天然マグロと地酒の真価をトコトン味わう、焼津自慢の天然温泉旅館
この宿は、自分が旅行客だったらぜひ泊まってみたい温泉旅館のひとつだ。併設されている食事処は宿泊客と地元客が一緒に集える楽しい居酒屋。しかも、酒は志太の銘柄6種そろいぶみ。魚は、焼津の飲食店でもなかなかお目にかかれない天然南マグロのトロをはじめ、旬の天然モノにこだわり、ネタがなければのれんを下げる。3代目オーナーの望月照通さんのこだわりと、父が選ぶ魚の味を生かすためにも酒をしっかり吟味したいと努力する4代目望月美佐さんが、絶妙のコンビネーションを披露する。全国区のグルメ番組で何度か取り上げられ、客の7割は県外から。有名人もしばしばおしのびでやって来る。そんなオイシイ味処を、地元静岡県民が見過ごすのはなんともモッタイナイ。天然モノと養殖モノの違い、旬の魚のうまさを引き立てる静岡酒の実力を確かめる意味でも、地元人こそが、こういう店の存在を知っておくべきではないかと思う。「養殖や冷凍モノが出回り、季節感が失われている今こそ、旬の味覚の価値をていねいに伝えていきたい」との思いから、ほぼ隔月で酒と料理を味わう「美酒美食会」を開催中。蔵元が直接解説したり、洋食とのコラボレーションや蓬来荘名物かぶと煮なども楽しめるので、一度参加してみては?
望月照通さん・美佐さん ご主人のこだわり
酒肴 地酒
料理人の父ときき酒師の娘
望月照通さん・美佐さん
蓬来荘は創業60年の老舗旅館。2代目が温泉を掘り当て、3代目照通さんは魚の目利き&頑固料理人として腕をふるい、4代目美佐さんはきき酒師の資格を取って地酒普及に努める。望月家の家族的な雰囲気に惹かれ、常宿にするファンも多い。魚は天然モノしか扱わない、酒はトコトン地元主義。こういう骨のある店がホント、貴重な存在になってきた。
焼津でも貴重な天然南マグロの刺身。上品な脂のノリとほのかな甘みは、ふだん養殖や冷凍モノしか縁のない筆者には感激の味だった。金目の煮付けも見た目よりもさっぱり上品な味付け。オーナーは喜久醉の特別純米酒を勧めてくれた。   酒は志太の6銘柄がそろいぶみ。きき酒師のオーナー望月美佐さんが、父が選ぶ天然モノにこだわった魚料理に合う酒をしっかり吟味してくれる。燗酒は磯自慢と志太泉。オーダーしやすい300mlサイズも充実している。

地酒リスト
初亀(初亀醸造)、磯自慢(磯自慢酒造)、杉錦(杉井酒造)、
志太泉(志太泉酒造)、喜久醉(青島酒造)、若竹 (大村屋酒造場)(以上、静岡)
田酒(青森)、十四代(山形)、飛露喜(福島)、久保田(新潟)、越乃寒梅(新潟)、
八海山(新潟)、醸し人九平次(愛知) ほか
※掲載内容は取材時点のものでその後変更されている場合もあります。【最終更新】2005年6月

地酒ライター
Profile
鈴木真弓・コピーライター、しずおか地酒研究会主宰。静岡県の技と味にこだわって取材活動十数年、ご縁の多かった地酒の造り手・売り手・マジメな?呑み手の応援に努めています。「しずおか蔵元ウォッチ」「酒造りの蔵から」、静岡新聞社刊「地酒をもう一杯」もぜひ見てくださいね。

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