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内観
鮨処 陣太鼓
(静岡市葵区昭和町)
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繁華街で地酒の灯を守り続ける蔵元出身の鮨職人
この店は地酒の取材を始めて間もない頃、酒の先生に連れてきてもらった店だ。銘柄は「開運」のみだが本醸造から大吟醸までほとんどのクラスがそろい、酒のイロハを学ぶのに最適だった。静岡の酒が静岡の地魚との相性でスッキリ洗練された香味に醸されるということも、ここで学んだ。地酒がふるさとの食文化であることを実感し、ライフワークにしようと思った原点の店でもある。ご主人山本康さんの実家は、その昔“山は富士、酒は相良の陣太鼓”と謳われた地酒「陣太鼓」の蔵元。残念ながら酒造の灯は消えてしまったが、鮨職人となり、実姉の嫁ぎ先でもある「開運」全種類をそろえるなど、山本さんなりのやり方で地酒文化を継承している。昭和49年の開業以来、そのゆるぎない姿勢にはお客もしっかり付いて来ている。こういう、地域文化の殿堂みたいな店が繁華街から減ってきているだけに、陣太鼓の存在感はますます大きく感じられるのだ。
山本 康さんご主人のこだわり
酒肴地酒
蔵元出身の鮨職人 
山本 康さん
昭和49年、29歳のとき、生まれ育った相良町の地酒「陣太鼓」を、鮨店の屋号として復活させ、以来、このスタイルで不動の人気を保ち続ける。親戚である「開運」大吟醸を静岡の繁華街で初めて呑ませた、正真正銘の地酒伝道師でもある。私自身、地酒のイロハや地魚との相性を教わっただけに、山本さんの前では未だに「勉強しに来ました」気分だ。
鮨ネタは駿河湾の地魚や築地から仕入れる江戸前など。真冬のこの時期が一番種類も豊富だ。やや酸味の効いた開運純米吟醸10年古酒が上品な酢飯と相性抜群!だった  蔵元の親戚だけに開運の品揃えは静岡でもピカイチ。グラスで本醸造400円、特吟500円、吟醸600円、純吟700円、大吟1100円という判りやすい価格設定もありがたい

地酒リスト
開運(土井酒造場
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※掲載内容は取材時点のものでその後変更されている場合もあります。【最終更新】2008年5月

地酒ライター
Profile
鈴木真弓・コピーライター、しずおか地酒研究会主宰。静岡県の技と味にこだわって取材活動十数年、ご縁の多かった地酒の造り手・売り手・マジメな?呑み手の応援に努めています。「しずおか蔵元ウォッチ」「酒造りの蔵から」、静岡新聞社刊「地酒をもう一杯」もぜひ見てくださいね。

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