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静岡の地酒が呑める店
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割烹馳走
(静岡市追手町)
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割烹料理と地酒の「敷居」を広げてくれた職人夫婦の確かな眼
静岡市の繁華街で足掛け20数年になる割烹料理店。当時、駆け出しライターだった私には、「本格的な板前職人さんが経営する大人の接待の店」なのに「値段もメニューも手ごろで食堂がわりに利用できる」「カウンターに女性が座りやすい」という、とらえどころのない店に思えた。「料理屋ってのは男社会だからね。自分でやるなら女性に喜ばれる店にしたかった」と店主の本多滋亮さん。きき酒師の資格を持つ妻のきみやさんも「女性同士が日本酒をあれこれ並べる姿を見るのが楽しくてねえ」と微笑む。「呑む人や食べる人や接待族や家族連れがカウンターで一緒になっても違和感ないの」。カジュアルなメニューを高級な雰囲気で楽しめる店や、高級な店が途中からカジュアルな雰囲気に変わるのは、今では珍しくないが、この店は開店当初から変わらない。こういうスタイルを初めから志向した本多夫妻の確かな眼を、自分も多少年齢を重ねた分、しみじみ実感する。静岡の地酒も脚光を浴びるようになって20数年。確かな眼を持つ職人にいつまでも愛される存在であってほしい。
本多 滋亮さんご主人のこだわり
酒肴地酒
女性にやさしい割烹料理店のさきがけ
本多 滋亮さん
静岡の老舗料理店に生まれ育ち、1985年に「馳走」をオープン。開店当初、取材をした私にとって本多さんは、初めて間近に接する本格的な板前さんだった。繊細で鮮やかで、女性の眼をワクワクさせる包丁の技は20数年経っても少しも変わらない。なのに時代に違和感のない店づくりはさすが。変化の激しい静岡の繁華街にあって、こういう店の存在はとても貴重だ。
旬の素材を生かした本格的な割烹料理をコースで3675円から味わえる(写真は前菜とお造り)。ちょっと呑んでも5000円で済むんだから、居酒屋でついつい呑み過ぎちゃうことを思うとおトクで健康的? 県外のお客様も多く、要望に応じて静岡の伝統的な家庭料理や御前崎のガワ料理などをふるまうことも  静岡が誇る人気3銘柄をセンスのよい酒器で楽しめる。他県酒を合わせると常時7〜9種はそろう。最近は焼酎にも詳しくなったきき酒師の妻きみやさんの酒談議が楽しい。日本酒と焼酎、割烹料理と相性がいいのはどっちかお試しあれ

地酒リスト
初亀(初亀醸造)、磯自慢(磯自慢酒造)、喜久醉(青島酒造
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※掲載内容は取材時点のものでその後変更されている場合もあります。【最終更新】2008年7月

地酒ライター
Profile
鈴木真弓・コピーライター、しずおか地酒研究会主宰。静岡県の技と味にこだわって取材活動十数年、ご縁の多かった地酒の造り手・売り手・マジメな?呑み手の応援に努めています。「しずおか蔵元ウォッチ」「酒造りの蔵から」、静岡新聞社刊「地酒をもう一杯」もぜひ見てくださいね。

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