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居酒屋出世
(浜松市田町)
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繁華街の正統派居酒屋
浜松市繁華街で30年。北海道から九州まで全国の地酒80種、焼酎140種、料理メニューは160種という居酒屋の鏡のような店である。私はどちらかというとアイテムが多すぎる店や焼酎がカウンターにズラズラ並ぶ店は遠慮しているが、この店のオーナー辛嶋謹治さんは「酒・料理・サービスの3つ揃って楽しませるのが居酒屋の使命」と言い切るまっとうな人だ。開店当初は酒を業者まかせにしていたが20年前にある銘柄をきっかけに”開眼”し、料理人こそ酒を学ぶ努力を、との信条で、入手しにくい銘柄も正規ルートを必死で開拓し、適正価格で提供し続ける。静岡酒も10数年前からしっかり力を入れてきた。銘柄選びに迷う客に好みのタイプや料理に合わせてきちんと勧められるだけの勉強を、従業員にもきちんとさせる。日本酒好きの客の好みはすべて頭に入れ、毎回新しいタイプを勧める努力もする。アイテムの多さとサービスの質がきちんと比例しているのだ。こういう店は、初めて一緒に呑む人や初めて行く店も多いこの季節にこそオススメ。いい酒といい出会いをしてほしい。
辛嶋 謹治さん ご主人のこだわり
酒肴 地酒
呑めない余暇の達人
辛嶋 謹治さん
地酒にこだわる店主には変わり者?が多いが、この人も例外ではない。「出世」「六文銭」という2軒の人気居酒屋を経営し、余暇には野球やカヌーで汗を流す。八丁艪を再現して焼津から横浜まで漕ぎ切った武勇伝も持つ。呑めないクチなのにこれだけの銘柄を扱い、成功しているのも持ち前の根性が奏功してか。ソフトな印象なのに対話をすると、この人が勧めるモノなら何でも美味しくいただけそうなエネルギーを感じる。これこそ30年とどまることのない人気の源泉だろう。
料理アイテムは160種以上で、毎月の旬メニューも300円台から揃う。海産物は函館直送、肉類では浜松地鶏や遠州ポークといったご当地モノも楽しめ、お魚派にもお肉派にも選び甲斐のあるものばかり。写真は銀ダラの西京焼き&豚の角煮   カウンターに並ぶ焼酎に眼が行ってしまうが、日本酒は照明を落とした専用冷蔵庫で整然と管理されている。グラス売り500円ぐらいから。有名銘柄も居酒屋価格で手ごろに呑めるクラスで揃える。「静岡酒はやや辛口が多く、料理と合わせ易い。気を遣わずに勧められる」と辛嶋さん

地酒リスト
正雪(神沢川酒造場)、初亀(初亀醸造)、磯自慢(磯自慢酒造)、
喜久醉(青島酒造)、おんな泣かせ、始郎(若竹 大村屋酒造場)、
遠州灘(開運 土井酒造場)、 花の舞(花の舞酒造)(以上、静岡)
他県酒合わせて常時80種
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※掲載内容は取材時点のものでその後変更されている場合もあります。【最終更新】2004年12月

地酒ライター
Profile
鈴木真弓・コピーライター、しずおか地酒研究会主宰。静岡県の技と味にこだわって取材活動十数年、ご縁の多かった地酒の造り手・売り手・マジメな?呑み手の応援に努めています。「しずおか蔵元ウォッチ」「酒造りの蔵から」、静岡新聞社刊「地酒をもう一杯」もぜひ見てくださいね。

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