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内観
酒肴まるさんかくしかく
(静岡市葵区鷹匠)
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割烹料理と地酒の味わいを芸術的に高める若手料理人
以前、取材をした茶人に「茶室は、お客様に一服の茶をおいしいと言っていただくために最善を尽くす総合芸術舞台」と教えられたことがある。割烹料理店にも通じるところがある。いい店は、料理、酒、器、椅子やテーブルや調度品…店の中にあるものすべてに気配りがなされ、居心地のよさを与えてくれる。店主は20代という若さながら、料理は割烹(=切る・煮る)の本質にこだわり、酒は料理とのバランスにこだわるという、和の料理人なら至極当然の仕事をきちんとこなす。國香本醸造、満寿一純米吟醸、志太泉吟醸を定番3種にするあたり、食中酒としての力量を理解している証拠で、ファンとしても嬉しくなってしまう。常連客を飽きさせないよう、料理も酒も常に新しいメニューを提案するという、サービス業として然るべき姿勢も守っている。カウンター越しに包丁さばきを見ていると、玄人技を身に着けた若手俳優の舞台を観ている気分だ。チェーン居酒屋が台頭しつつある静岡の飲食街だが、こういう店にもぜひ存在感を示してもらいたい。
中山 信史さんご主人のこだわり
酒肴地酒
割烹の王道を究める若手実力料理人
中山 信史さん
魚の仲卸業から出発し、静岡市内の割烹料理店で4年間修業し、2003年5月、24歳の若さでこの店を持つ。何かにつけて「修業先の親方や家族の励ましのおかげです」という言葉が出てくる謙虚で礼儀正しい職人さん。酒も修業先できき酒師を取得させてもらい、静岡酒に開眼し、今では斗瓶取りや生原酒といった限定モノにもハマッているという。持ち前の料理の技で、静岡酒のいろんな味わい方や料理との相性を開拓してもらいたい!
「僕が切ったら日本一うまい刺身だと言われるようになりたい」という店主中山さん。精魂込めた包丁さばきは一見の価値がある。金目鯛と桜えびの実蕎麦蒸し、鰆の味噌幽庵焼き、牡蠣と白子の柚子釜焼き、鴨と海老芋の炊き合せなど季節や地場の素材を華麗に演出  定番3種(國香本醸造・満寿一純米吟醸・志太泉吟醸)のほか、きき酒師でもある中山さんが季節ごとにセレクトした限定酒(写真)が楽しめる。「泉」「千葉心一」は志太泉の限定ブランド。志太泉は静岡の酒を好きになるきっかけだった銘柄で、思い入れも強いそう

地酒リスト
満寿一(満寿一酒造)、志太泉(志太泉酒造)、國香(國香酒造)(以上、定番)
瓢月(初亀醸造)、泉(志太泉酒造)、千葉心一(志太泉酒造)、
おんな泣かせ(若竹 大村屋酒造場)、葵天下(山中酒造合資会社)ほか
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※掲載内容は取材時点のものでその後変更されている場合もあります。【最終更新】2008年5月

地酒ライター
Profile
鈴木真弓・コピーライター、しずおか地酒研究会主宰。静岡県の技と味にこだわって取材活動十数年、ご縁の多かった地酒の造り手・売り手・マジメな?呑み手の応援に努めています。「しずおか蔵元ウォッチ」「酒造りの蔵から」、静岡新聞社刊「地酒をもう一杯」もぜひ見てくださいね。

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