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静岡の地酒が呑める店
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内観
旬包丁処あじさい
(下田市一丁目)
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静岡酒のような店
下田市民文化会館に近い裏通りの一角に、こじんまりとたたずむ和食の店。夫婦で切り盛りする小さな店ながら、メニューは本格的な会席コース料理のみ。当然予約が必要だ。これで下田という観光地のど真ん中で長年支持され続けている理由は、料理の力と誠実な店づくりに他ならない。常連の多くは地元の人か、別荘地やリゾートホテルの長期滞在者。宿の食事をキャンセルしてまで来る人もいる。「必ずご予約をいただくので、前回召し上がったメニューを確認し、重複しないよう気をつけます。ご希望のメニューもアレンジします」とご主人高橋謙蔵さん。一人ひとり客の顔を想像しながら旬の素材をあれこれ工夫する、その時間がたまらなく楽しいという。料理人が自分の持ち味を十分に生かせるキャパで、愉しみながら仕事をしている。そんな姿が居心地のよさをつくるのだろう。「呑むなら日本酒。料理と一緒に味わえる食中酒タイプですね」と明言する高橋さんがチョイスしたのが静岡酒。観光地でこんなふうに地酒を提供してもらえたら・・・と願っていた理想形の一つだと私も明言したい。
店主の高橋さん夫婦ご主人のこだわり
酒肴地酒
観光地で「でしゃばらず誠実な」店を営み25年
高橋謙蔵さん・志保子さん
青森県出身。南伊豆の気候と食材に魅了され、縁あってこの地で暖簾を上げて早や25年。「目立たず上品で、でしゃばらず誠実で、ちょっとだけ頑固がいい」をモットーに、堅実な店づくりに務めてきた。BGMが流れない物静かな店内。観光地には珍しい地味な店構えだが、幸いな?ことに「活造り用の水槽がないと魚を食べた気がしない」なんて客はこないそうだ。
季節感を何より大切にし、その日に入荷した素材と客の好みに配慮し、一品一品考え抜いて調理する。何年やっていてもその過程が楽しいと高橋さん。この日も黒鯛ゼラチン寄せ、鰆の木の芽焼き、わさび葉の辛煮など手の込んだものばかりが並んだ。
  静岡の酒は現在の場所に移転した平成元年頃から揃え始めた。食事目当ての食通客が多いとあって、食中酒として料理との相乗効果もバツグンの静岡酒はすんなり受け入れられた。とくに初亀や喜久醉は女性に大好評。

地酒リスト
高砂(富士高砂酒造)、黎明(高砂)(富士高砂酒造)、初亀(初亀醸造)、
喜久醉(青島酒造)、おんな泣かせ(若竹)(大村屋酒造場)、
開運(土井酒造場) (以上、静岡)
鷲の尾(岩手)、久保田(新潟)、三千盛(岐阜)
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※掲載内容は取材時点のものでその後変更されている場合もあります。【最終更新】2008年1月

地酒ライター
Profile
鈴木真弓・コピーライター、しずおか地酒研究会主宰。静岡県の技と味にこだわって取材活動十数年、ご縁の多かった地酒の造り手・売り手・マジメな?呑み手の応援に努めています。「しずおか蔵元ウォッチ」「酒造りの蔵から」、静岡新聞社刊「地酒をもう一杯」もぜひ見てくださいね。

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