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静岡の地酒が呑める店
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内観
旬菜 奈々瀬
(静岡市葵区東鷹匠町)
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心づくしの家庭料理&地酒の相性のよさを再発見
米というクセのない穀物を原料にした日本酒は、どんな料理とも相性がいい。とくに静岡酒のようによく精米した米と軟水タイプの水、そして香味バランスのとれた酵母を使った酒はとくにクセがなく、軽快な呑み口で、料理との相乗効果が期待できる。どんな高級食材でも受容できる懐の深い地酒だが、心から一緒にくつろげる相手はやっぱり和食。日本酒と同じように、日本の土で生まれ育った米や野菜や大豆を、日本酒と同じ発酵調味料である醤油、味噌、みりんなどで味付けした家庭料理だ。「奈々瀬」は旬の野菜料理がメインで、肉や魚のメニューは数えるほどしかない。鮮魚も予約以外には置かないという。しかし野菜だけでも季節や調理方法によって実にさまざまな味わいが楽しめる。ダイエット経験者の私としては、夜は動物性よりも植物性たんぱく質をとる習慣を付けているので、美味しい野菜や豆料理で地酒が呑める店はこの上なく理想的。客の7割が女性で、長時間くつろいでメニューをあれこれ楽しむ人が多いというのもうなずける。もちろん男性にとっても、地酒のパートナーとしての家庭料理の価値を再発見できる店だ。
 ご主人のこだわり
酒肴地酒
2001年にオープンした奈々瀬は、オーナー長嶋育世さんが自宅の一部を店舗にして作ったアットホームな店。東鷹匠町の住宅街にあって、なんとなく我が家に帰って居間でくつろぐといった感じ。席数が少ないので予約したほうが確実だ。
メニューは野菜や豆を中心とした創作家庭料理。単品25種、日替わり数種のほか、コース料理が2600円〜6000円まで。「ふきのとうの味噌焼き」、干し柿やゆりねをカマンベールチーズと一緒に巻いた「トロリ春巻き」、だしが効いてる「煮たまご」、思わず箸が進む「ナスのピリ辛」など、惣菜料理にプラスひと手間ふた手間かけたアイディアメニューが楽しめる。
  「お酒は特別詳しいわけではないけれど、いろいろあったほうが楽しいでしょ」というオーナー長嶋さん。料理と同様、季節に合った状態のものを酒販店と相談しながら仕入れる。開店当初は全国の銘柄メインだったが、今では静岡酒も4銘柄常時置くようになった。酒器も趣味に合わせていろいろチョイスできる。初心者はまずあれこれ選べる楽しみを実感してほしい。

地酒リスト
正雪(神沢川酒造場)、磯自慢(磯自慢酒造)、開運(土井酒造場)、
からっ風((花の舞酒造) (以上、静岡)
羽前白梅(山形)、天狗舞(石川)、黒龍(福井)、醸し人九平次(愛知)、美丈夫(高知)ほか
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※掲載内容は取材時点のものでその後変更されている場合もあります。【最終更新】2008年7月

地酒ライター
Profile
鈴木真弓・コピーライター、しずおか地酒研究会主宰。静岡県の技と味にこだわって取材活動十数年、ご縁の多かった地酒の造り手・売り手・マジメな?呑み手の応援に努めています。「しずおか蔵元ウォッチ」「酒造りの蔵から」、静岡新聞社刊「地酒をもう一杯」もぜひ見てくださいね。

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