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静岡の地酒が呑める店
しずおか蔵元ウォッチ
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内観
たべものや
(静岡市両替町)
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地酒をたしなむ大人にとっての味の遊戯場
子どもの頃、食いしん坊だった私にとって「田中屋」(現:静岡伊勢丹)や「松坂屋」のお好み食堂は遊園地並みの遊びの殿堂だった。この店は、酒をたしなむ年齢になった私にとってのお好み食堂。シンプルな店名からイメージできるように、魚、肉、野菜と食材を自在に使った季節のメニューがそろい、そのどれもが日本酒にフィットするのだ。昭和の匂いが残るカウンター、小上がり、お座敷のオーソドックスな店内。これまた正統的な料理人スタイルの店主・秋山佳明さんは焼津の船元の家に生まれ、漁師を経てかつお料理の名店・どんた久で修業し、京都の懐石割烹でも腕を磨いて平成3年に「たべものや」を開店、静岡市街で魚料理がうまい居酒屋の筆頭に上がる名店に育て上げた。静岡酒ファンにとってうれしいのは、そもそも駿河湾の海の幸との食べ合わせを考えて醸される静岡型の洗練された吟醸酒と、秋山さんの地魚料理&京都仕込みの精進料理の相性が最高にいいということ。地のものは地の店で味わうべきだとつくづく実感する。遠くの遊園地まで行かなくても、デパートで一日遊んで満足できたあの頃を思い出す。
店主の秋山さんご主人のこだわり
酒肴地酒
焼津の船元生まれの料理人
秋山佳明さん
料理人の道に目覚めたのは、漁師だった頃、船の上のまかない料理を褒められた経験から。老舗割烹どんた久の鈴木弘之さんに師事し、京都でも修業し、魚料理と京料理のエッセンスを注ぎ込んだ「たべものや」を創り上げた。酒は、銘柄指定の顧客のために新潟や高知の酒も扱うが、磯自慢や喜久醉など故郷の酒への思い入れは篤い。
鮮魚の目利きや包丁の確かさは焼津の漁師の血がなせる業。桜えび、しらすのかき揚げは定番の人気メニューだ。かつおのへそ・はらもなど焼津以外ではなかなか食べられない逸品も見逃せない。寿司や海鮮丼など食事メニューもそろう  静岡の蔵元の多くが醸造に使用する「静岡酵母」は駿河湾の海の幸との相性を考慮して開発された。香味バランスのいい静岡酵母の酒は、魚料理を得意とする料理店の食中酒として最上のパートナーだ。新潟や高知の有名銘柄もいいが、この店ではぜひ静岡銘柄をオーダーしてほしい

地酒リスト
正雪(神沢川酒造場)、初亀(初亀醸造)、磯自慢(磯自慢酒造)、
喜久醉(青島酒造) (以上、静岡)
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※掲載内容は取材時点のものでその後変更されている場合もあります。【最終更新】2008年5月

地酒ライター
Profile
鈴木真弓・コピーライター、しずおか地酒研究会主宰。静岡県の技と味にこだわって取材活動十数年、ご縁の多かった地酒の造り手・売り手・マジメな?呑み手の応援に努めています。「しずおか蔵元ウォッチ」「酒造りの蔵から」、静岡新聞社刊「地酒をもう一杯」もぜひ見てくださいね。

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