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居酒屋 胡座
(袋井市方丈)
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職人エッセンスが詰まった庶民派居酒屋
静岡県の銘醸地としては志太地区に次いでここ数年、小笠〜中遠地区にも注目が集まっている。全国区の名醸「開運」を筆頭に、蔵元が自ら杜氏となって個性を磨く「國香」「小夜衣」「葵天下」など。いずれも小さな蔵元だが職人気質でキラリと光るいい酒を造る。しかし灯台下暗しなのか、地元の認知はイマイチ。袋井で開運や國香が飲める店を探していたところ、知人の酒販店が紹介してくれたのが、ここ。店主の平松健二さんは東京の料亭や伊豆の老舗旅館、はてはヨーロッパで包丁一本、渡り歩いた腕利き料理人で、2001年に故郷で自分の店をオープン。それも、飲んで食べて一人2500円でお釣りが来るという庶民的な居酒屋だ。「いいものを安く提供する苦労を実感してます」と苦笑いしながらも、鍛え上げたプロの技をサラリと披露してくれる。國香の蔵元も同じような台詞をよく口にする。一流の腕を持つ地元出身の職人が努力して安く提供するモノの価値を認知し、誇りにできる地元であってほしいとつくづく思う。
平松さん兄弟 ご主人のこだわり
酒肴 地酒
「いいものを安く」に挑戦し続ける
ベテラン料理人
平松健二さん(右)と兄の平松一夫さん
東京の料亭や伊豆の老舗旅館で腕を磨き、ドイツでも3年働いた経験を持つベテラン料理人。自前の店を構えるにあたり、故郷の人々に安くて気軽に来てもらえる居酒屋にしようと考えた。酒は地元の地酒専門店主の生駒彰さんに「いい酒ほど良心的な価格で」と指導され、燗酒(開運の特別本醸造)が1合350円、純米酒(開運の中汲み生原酒)が1合550円とファンにはうれしい価格で提供。「まだ新潟酒のほうがうまいと思っている人が多くて」と苦笑いしながら、県産酒の認知度アップに努めている。
料理は定番メニュー50種、日替わり20種前後。刺身、焼物、揚物などシンプルな居酒屋メニューだが、食材の選び方やアレンジ方法に熟練の技が光る。写真はネギ入り焼油揚げ、ミックス串フライ、中トロ刺身、真鯛の昆布〆。   遠州地方の地酒専門店グループが「開運」に依頼したPB酒がメイン。初蔵出し(原酒)、初蔵純米(中汲み生原酒)、遠州の四季(特別本醸造生)という開運の希少酒が揃う。定番は他に國香、喜久醉。イレギュラーでおんな泣かせや他県の大吟醸鑑評会出品酒なども。

地酒リスト
初蔵出し、初蔵純米、遠州の四季(以上、開運(土井酒造場))、
國香(國香酒造)、喜久醉(青島酒造)、おんな泣かせ若竹(大村屋酒造場
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※掲載内容は取材時点のものでその後変更されている場合もあります。【最終更新】2003年5月

地酒ライター
Profile
鈴木真弓・コピーライター、しずおか地酒研究会主宰。静岡県の技と味にこだわって取材活動十数年、ご縁の多かった地酒の造り手・売り手・マジメな?呑み手の応援に努めています。「しずおか蔵元ウォッチ」「酒造りの蔵から」、静岡新聞社刊「地酒をもう一杯」もぜひ見てくださいね。

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