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内観
蕎麦工房 玄庵
(藤枝市高洲)
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美蕎麦と美酒。磨きがかかった職人技のマッチング

江戸のそば屋では日本酒のことを「そば前」といって、そばをいただく前に軽いつまみで酒を楽しむ粋な呑み手がいたものだ。当世では、そばを「軽くて早く済む食事」としてせっかちに食べる人が多いようで、酒を粋に呑んでいる人はあまり見かけないが、2001年5月にオープンしたこの店は、「そば前」のスタイルを大事にしようと酒通や酒販店のアドバイスで地酒のラインナップを充実させている。その名もズバリ「そば前セット」は、店主・道家照徳さんオススメの地酒3種とそば味噌のセット。ほかにもそば屋らしいつまみがそろう。そばは産地にこだわり、真空パックと冷蔵管理で鮮度を保持をし、ていねいに製粉し、機械打ちと間違うほど美しく打つ。「美しいそばを出したいんです」という道家さんのこだわりは、ていねいな技できれいな酒を造る静岡の杜氏さんたちにも通じるようで、このマッチングには真に心地よく酔わされそうだ。

蕎麦職人道家さんご主人のこだわり
十割蕎麦地酒
そば前=日本酒を粋に楽しませる蕎麦職人
道家照徳さん
藤枝市内で23年間、喫茶店を経営。一念発起し、東京のそば道場で修業し、2001年5月に『玄庵』を開店させた。きれいな蕎麦、美しい蕎麦を打ちたいとの思いで、玄そばを福井や会津などの名産地から厳選して取り寄せ、真空パックと冷蔵管理で鮮度保持に努め、製粉するときは石ぬき、粒揃、皮むき、石臼挽きの工程に真剣に挑む。「いい酒を造るには一から十までどの工程も手を抜けない」と語る杜氏の姿が重なってくるようだ。
オススメはもちろん、国内産地厳選の玄そばを自家貯蔵・自家製粉でていねいに打ち上げた蕎麦。「十割蕎麦」は緑がかった黒姫産・玄そばの風味が楽しめる。そばをいただく前には、創作酒肴と地酒でゆったり心身を潤してほしい  日本酒は酒通の知人がコーディネートし、地元の地酒専門店がバックアップ。最近では酒通や酒店が限定酒を持ち寄っての地酒の会も定期的に開催されるようになった。 「たまに他県の酒を呑むと、静岡の酒のよさが改めて実感できます」と店主・道家さん

地酒リスト
初亀(初亀醸造)、磯自慢(磯自慢酒造)、喜久醉(青島酒造)、
開運(土井酒造場)、國香(國香酒造)(以上、静岡)
淡雪桜(岩手)、九平次(愛知)
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※掲載内容は取材時点のものでその後変更されている場合もあります。【最終更新】2008年6月

地酒ライター
Profile
鈴木真弓・コピーライター、しずおか地酒研究会主宰。静岡県の技と味にこだわって取材活動十数年、ご縁の多かった地酒の造り手・売り手・マジメな?呑み手の応援に努めています。「しずおか蔵元ウォッチ」「酒造りの蔵から」、静岡新聞社刊「地酒をもう一杯」もぜひ見てくださいね。

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