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旬魚季菜 さとう 
(静岡市葵区常磐町)
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駿河湾の魚と、駿河湾に流れ込む水系の酒の競演
JR静岡駅前のホテルアソシア静岡がリニューアルし、静岡生まれの名店が消えてしまったことは市民の一人として残念の極みだったが、料理人たちはどっこい、静岡の街中でしたたかに復活した。常磐町玄南通りに2007年10月、新規オープンしたのは、ホテルアソシアの「たち吉」「勘炉」で腕を振るった佐藤祐次さんの店で、その名もずばり「さとう」。焼津で水揚げされた旬の地魚を鮮やかにさばく、たち吉仕込みの技とセンスを、気軽に座れるカウンターやテーブル席で堪能させてくれる。「扱う魚が駿河湾産メインなので、駿河湾に流れ込む水系の酒が合うと思って…」という佐藤さん。焼津や東京のたち吉で客の圧倒的な支持を集めた磯自慢や、自身がファンという喜久醉、初亀など、料理人らしいセレクションを揃える。
たち吉や勘炉がそうだったように、さとうに来る客も「日本酒は地元静岡の地酒が一番美味しい」と思って来る人がほとんど。「静岡みたいな暖地で酒が出来るの?」というレベルの客が来る店よりはアドバンテージがあるように思えるが、期待値の高い客につねに高い満足度を与え続けなければならない料理人や蔵元も、それはそれでプレッシャーは大きい。佐藤さんのような料理人に会うと、いい酒、いい料理は、客との二人三脚で築き上げられるものと改めて実感する。私たちの責任も大きいのだ。
佐藤 祐次さんご主人のこだわり
酒肴地酒
静岡の中心で魚の旨さを叫ぶ!
店主 佐藤 祐次さん
岐阜出身の佐藤さんは料理人を志してから焼津の魚に憧れを持ち続け、名古屋の料亭に3年勤めた後、「たち吉」で16年、腕を振るった。漠然と40歳前に自分の城を・・・と思っていたところ、幸か不幸かたち吉ホテルアソシア静岡店の閉鎖が決まり、思いきって独立。「今はたち吉で学んだことを自分なりに実践し、いずれは自分のカラーを少しずつ出していきたい」と意欲的に語る。
焼津港に水揚げされた旬の魚を中心に、日替わり18〜20品、月替わり30品、コース4200円〜を取り揃える。写真は刺身盛2人分(6300円)、かさごの煮付け1680円 磯自慢は「たち吉」時代からの主力銘柄。初亀はヘビーファンが多く、喜久醉は燗酒にも使用。杉錦の「藤の里」は佐藤のイメージデザイン・藤の花にちなんで

地酒リスト
初亀(初亀醸造)、磯自慢(磯自慢酒造)、杉錦(杉井酒造)、
喜久醉(青島酒造)(以上、静岡)
※掲載内容は取材時点のものでその後変更されている場合もあります。【最終更新】2007年11月

地酒ライター
Profile
鈴木真弓・コピーライター、しずおか地酒研究会主宰。静岡県の技と味にこだわって取材活動十数年、ご縁の多かった地酒の造り手・売り手・マジメな?呑み手の応援に努めています。「しずおか蔵元ウォッチ」「酒造りの蔵から」、静岡新聞社刊「地酒をもう一杯」もぜひ見てくださいね。

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