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静岡の地酒が呑める店
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内観
日本料理 三須
(浜松市中区曳馬)
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日本酒の米由来の旨味と日本料理の味わいを調律できるプロの店
日本酒には、「酒場」で呑む酒と、「料理店」で味わう酒の二つの顔がある。酒を覚え始めた若い頃は背伸びをして、酒場で呑む酒がホンモノだ、なんてイキがっていたが、一緒に呑む相手や食べるものを気にする年齢になると、料理店で、食中酒として無理なく呑めるものがしっくりくる。料理と酒のレベルとバランスがとれた店となると、家賃の高そうな繁華街よりも郊外にあるオーナー経営の店に行きつく確率が高くなる。というわけで、今回も街中からは離れているが、電車駅に近い、落ち着いた雰囲気の店を訪ねてみた。オーナーの三須透雄さんは高級旅館や割烹料亭で20年近いキャリアを積み、子どもの通学の便を考え、郊外の住居付きの物件を選んで2003年に開業。夫人と二人、地に足のついた店づくりを続けてきた。地元食材を吟味する中、酒も、地元の入野酒販の指南で静岡銘柄を精選するようになり、今では〈雄町〉や〈愛山〉など酒米の種類による味の違いを楽しむほどになった。「静岡の酒は甘いというお客さんもいますが、米由来の旨味だと思う。自分の料理に合わせやすいですね」と料理人らしい見方をする。食材が豊富に出揃う秋〜冬にかけ、日本酒の食中酒としての本領にもますます磨きがかかってくる。浜松までは往復3時間かかったが、美味しいものを楽しむ時間は手間を惜しんでは作れないと実感できた。
三須 透雄さんご主人のこだわり
酒肴地酒
地に足の着いた料理人
三須 透雄さん
沼津出身の三須さんは、熱海の高級旅館で12年、東京代官山の日本料理店で3年、浜松の老舗料亭の料理長を7年務め、満を持して2003年に独立。食材、とくに野菜の種類が豊富な遠州地区の地産地消に貢献すべく、生産者から直接仕入れるなど地に足の着いた店づくりを進めている。

料理は基本的に昼も夜もおまかせコースのみだが、酒肴にと「鰆の障子焼」を用意してくれた。「ちまちましたつまみより骨付き魚のほうが酒に合うから」と店主 オープン当初は静岡銘柄は扱っていなかったが、地元の入野酒販との出会いがきっかけで、静岡銘柄の中で自分の料理と相性のいい酒を吟味するようになり、今ではセンターポジションの扱いだ

地酒リスト
正雪(神沢川酒造場)、磯自慢(磯自慢酒造)、開運(土井酒造場)、
國香(國香酒造)(以上、静岡)
栗駒山(宮城)、一の蔵(宮城)、有機曙(富山)、
〆張鶴(新潟)、浪花正宗(大阪)、李白(島根)ほか
※掲載内容は取材時点のものでその後変更されている場合もあります。【最終更新】2007年11月

地酒ライター
Profile
鈴木真弓・コピーライター、しずおか地酒研究会主宰。静岡県の技と味にこだわって取材活動十数年、ご縁の多かった地酒の造り手・売り手・マジメな?呑み手の応援に努めています。「しずおか蔵元ウォッチ」「酒造りの蔵から」、静岡新聞社刊「地酒をもう一杯」もぜひ見てくださいね。

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