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呑み屋 つるかめ
(静岡市葵区七間町)
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確かなサービスで日本酒を嗜む大人のスタイルを守り続ける
東京の下町には燗付け名人のいる居酒屋とか、麺が茹で上がるまでノドを潤す酒=そば前が小粋に楽しめるそば屋など、日本酒がその店のスタイルを象徴するような存在感を持つ店も多い。一本筋の通ったサービスが接客にもメニューにも貫かれているから、息が長く、顧客がしっかり付いている、この店も客層は幅広く、父が息子連れで来るといったファンもいる。15年前のオープンだが、店内はまるで最近、若い料理人が好んで開くような和風モダン店のようなスタイル。当時、静岡では無名だった「十四代」をいち早く扱うなど、トレンドを見抜く店主の眼力はホンモノだ。必然的に日本酒ファンが集まるようになり、静岡酒のラインナップも充実した。人気の日替わりおばんざいは、毎日来る客のために同じ煮物でも材料や味付けを変える気の配りよう。このスタイル自体は15年間変わらない。店主の久米さんも島村さんも、マニアックな酒オタクというよりも、客に酒を呑ませて楽しませるサービス業のプロ。“呑み屋”というシンプルな肩書きに、その精神がうかがえる。
店主 久米俊悦さん(左)&島村龍男さん ご主人のこだわり
酒肴 地酒
“つるかめスタイル”を確立した
店主久米俊悦さん(左)&島村龍男さん
日替わりの手づくりおばんざいと日本酒をしっとり呑ませる大人の居酒屋を15年前にオープンさせ、同じスタイルを貫いてきた2人。ブームの折から焼酎のラインナップも増えたが、長年通い続ける日本酒党の客をこよなく大事にしてくれる。日本酒向きの料理の多さからも、それがわかる。
料理の基本は静岡おでんと日替わりおばんざい。冷たいものを食べ過ぎるこの時期、おでんや煮物は体を芯から癒してくれる。日本酒の味わいともベストマッチ。   店主久米さんは人気銘柄をブームになる前から目をつけて、客と一緒に育てる名人。この店で扱う銘柄なら知っておいて損はないという信頼感もある。最近のイチオシは「君盃」。

地酒リスト
正雪(神沢川酒造場)、君盃(君盃酒造)、初亀(初亀醸造)、
磯自慢(磯自慢酒造)、志太泉(志太泉酒造)、喜久醉(青島酒造)、
おんな泣かせ(若竹 大村屋酒造場) (以上、静岡)
一の蔵(宮城)、十四代(山形)、出羽桜(山形)、くどき上手(山形)、
飛露喜(福島)、久保田(新潟)、八海山(新潟)、〆張鶴(新潟)、
黒龍(福井)、月の桂(京都)、王禄(島根)ほか
※掲載内容は取材時点のものでその後変更されている場合もあります。【最終更新】2007年7月

地酒ライター
Profile
鈴木真弓・コピーライター、しずおか地酒研究会主宰。静岡県の技と味にこだわって取材活動十数年、ご縁の多かった地酒の造り手・売り手・マジメな?呑み手の応援に努めています。「しずおか蔵元ウォッチ」「酒造りの蔵から」、静岡新聞社刊「地酒をもう一杯」もぜひ見てくださいね。

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