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海鮮酒房 駿河丸
(静岡市清水区北脇)
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焼酎目当ての客も地酒ファンにしてしまう、厳選銘柄&獲れたて地魚料理
このコーナーは酒が主役なので、なるべく電車やバスで行き易い場所の店をリサーチしているが、ときには不便さに目をつぶっても推奨したい店に出会う。この店も、最寄のJR清水駅からはタクシーで15分。国1沿いの工場地帯の裏手の住宅街の、ハッキリ言って一度では道を覚えられないような場所にある。目立つ看板もなく、店内は10人ちょっとで満員。にもかかわらず、遠くは豊橋あたりから熱心に通うファンもいる。扉を開けて、まず目を引くのは、酒銘の名札&ラベルとカウンターの水槽。清潔に保たれた水槽には、イキのよい地魚が気持ちよさそうに泳いでいる。店主の山本雅則さんは、静岡や京都の料亭で板前修業したこの道20余年のベテラン料理人。駿河湾の観光釣り船の船長である父が毎朝運んでくれる獲れたての地魚を、安く、美味しく、女性でも楽しめるよう現代風にアレンジして提供しようと板前の技をフルに生かす。酒が呑めない山本さんだったが、地魚に合うのが地酒だと“開眼”してからは、焼酎目当ての客にも静岡酒を勧め、ファンにしてしまう。便利さと均一サービスがウリの駅前繁華街のチェーン居酒屋とは、いろいろな意味で対極にある店。静岡酒ファンに多いアマノジャク?なら、行きつけにしたくなるはずだ。
山本雅則さん&さおりさん ご主人のこだわり
酒肴 地酒
地酒と地魚の“伝道師”
山本雅則さん&さおりさん
漁師の父も酒がまったく呑めない体質だったという山本さん。美味しい魚を食べて育ち、20年余りの板前経験がありながらもアルコールがダメだっただが、静岡酒の美味しさには世界観が変わったとか。店は2003年4月にオープンし、場所のハンデもなんのその、遠来客や半数を占める女性客でいつも賑わう。席数が少ないので予約がベター。
店主山本さんの父は西伊豆・安良里出身の生粋の漁師。父が釣ったアジを「おやじのひもの」にした絶品干物も人気だ。本日入荷の地魚はアヤメカサゴ、カナガシラ、タチ、アジ(写真は2人分3000円)。人気の地魚&揚げナス冷製、れんこんだんごを添えて冷酒で乾杯!   アルコールがまったくダメだった山本さん。ブームの折から焼酎銘柄を揃えるつもりが、「自分の料理には日本酒のほうが合う」と思い、静岡酒に目移りし、いつのまにかどっぷりハマってしまった。今は、焼酎目当ての客にも静岡酒を勧め、ファンにしてしまうほどの“伝道師”。

地酒リスト
白隠正宗(高嶋酒造)、正雪(神沢川酒造場)、臥龍梅(三和酒造)、
初亀(初亀醸造)、磯自慢(磯自慢酒造)、杉錦(杉井酒造)、
喜久醉(青島酒造)、(若竹 大村屋酒造場)、國香(國香酒造)(以上、静岡)
※掲載内容は取材時点のものでその後変更されている場合もあります。【最終更新】2007年7月

地酒ライター
Profile
鈴木真弓・コピーライター、しずおか地酒研究会主宰。静岡県の技と味にこだわって取材活動十数年、ご縁の多かった地酒の造り手・売り手・マジメな?呑み手の応援に努めています。「しずおか蔵元ウォッチ」「酒造りの蔵から」、静岡新聞社刊「地酒をもう一杯」もぜひ見てくださいね。

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