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手打ちそば つち也
(富士宮市上井出)
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団塊世代の理想の生き方を体現した手打ちそば&手づくり家具の店
秋、新そばの季節は日本酒がいちだんと美味しくなる季節でもある。この店は初夏に一度訪れ、秋になったら再訪したいと願っていた店。店主土屋文明さんは、大手製薬会社を早期退職し、趣味のそば打ちを本業に。水がよく、富士の眺望が素晴らしいこの地に、自ら設計した和風ロッジの店を構えた。多才な土屋さんは椅子やテーブルなどの木工家具も自分で作ってしまう。03年のオープン以来、一切宣伝はせず、地元のそば通や富士山周辺在住のアーティストたちと親交を深め、客が客を呼び、固定ファンが広がっていった。その中には店で使っている土屋さんお手製のテーブルが気に入り、制作依頼をした人もいる。客が切れると隣接する工房で家具づくり。「こっちが本業で、そばは趣味だろ?と言われます」と笑う。もちろん「遠くからわざわざ来てくれるお客さんにヘタなものは出せない」をモットーに、そば打ちに手を抜くことはない土屋さんだが、その気負いのないマイペースぶりが、こちらにもくつろぎ感を与え、ついつい長居をしたくなる(事実、8時間居座った客もいたそうだ)。街中の速さと便利さがモットーのそば屋とは対極のスタイル。富士山&地酒がお供ならのんびりしなくちゃソンだ。
土屋文明さんご主人のこだわり
酒肴地酒
そば職人&家具職人
土屋文明さん

裾野出身。大手製薬会社の製造管理部門に55歳まで勤め、“上場企業のユニークな課長さん”シリーズで週刊誌に登場した経験も。早期退職して念願のそば打ち職人になり、さらに趣味の木工家具づくりも生かして店の備品はすべて手づくりで、個展も開催するほど。名パートナーの妻・康江さんやそば通&職人仲間に囲まれ、まさに団塊世代の理想の生き方を体現する。

サラリーマンの頃から好きで、そば打ち職人になるのが夢だった店主。ラジウム水で話題沸騰の富士山湧水と、青森十和田産のそばを使用したニ八そば。風味よく滑らかな舌触りがたまらない! 地元4蔵の中で一番のお気に入りだった『高砂』。店の看板を書いてくれた書家高橋三州さんの紹介で蔵元と知己を得、三州さんの字でPB酒「つち也」(高砂・純米酒)が誕生した。これからの季節は燗もオススメ

地酒リスト
高砂(富士高砂酒造
※掲載内容は取材時点のものでその後変更されている場合もあります。【最終更新】2008年3月

地酒ライター
Profile
鈴木真弓・コピーライター、しずおか地酒研究会主宰。静岡県の技と味にこだわって取材活動十数年、ご縁の多かった地酒の造り手・売り手・マジメな?呑み手の応援に努めています。「しずおか蔵元ウォッチ」「酒造りの蔵から」、静岡新聞社刊「地酒をもう一杯」もぜひ見てくださいね。

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