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内観
寿司 日本料理 魚久 
(藤枝市本町)
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志太美酒の地元商店街の中で存在感を示す、正統派寿司料亭
藤枝の本町・白子名店街界隈は、かつては旧東海道の賑わいを見せていたが、今は街の中心が駅周辺に移ってしまい、どことなく時代に取り残された感もある。しかし伝統のある商店街には、やはり伝統を語るにふさわしい老舗がどっこい腰を据えている。魚久もそのひとつ。大正時代に創業し、藤枝町といわれていた頃、3軒しかなかった寿司店の一つとして歴史を重ね、現店主・鈴木久雄さんで3代目。本格的な日本料理の修業をした鈴木さんが正統派の寿司料亭として発展させ、接待需要が減ってからも、個人客や界隈に多く点在する寺院の法事需要などで人気は変わらず。正統派の日本料理店が少なくなった今では貴重な存在となっている。10年前に改築した店内はカウンター、個室、座敷に一定の距離感があり、大人がくつろげる隠れ家風の趣き。メニューは1000円のにぎり&ちらしから1万円の会席料理まで揃い、酒はもちろんオール藤枝酒。普段着でもスーツでも、呑む人も食べる人も気軽に利用できる。地域の多様な需要に応え、商店街の中で存在感を示してきた店ならではの懐の深さが、そこにある。
鈴木久雄さんご主人のこだわり
酒肴地酒
地域のご用達寿司職人
鈴木久雄さん
老舗寿司店3代目として生まれ、日本料理全般を学ぼうと富士の「魚民」で修業。親方から寿司を、つきじ田村で修業した若旦那から日本料理をみっちり学び、魚久を寿司店の枠を超えた和食の殿堂へと育て上げた。「食材は季節や気候によって味が変わる。それに応じた調味加減を心がけ、いつも変わらない味だと言われるように努力したい」と真摯に語る。さすが老舗の心意気。
初代は焼津港で上がった鮪をすばやく握って「湯気の出るようなキップのよい寿司」と評され、2代目は繊細な卵焼きが評判となり、3代目鈴木さんは穴子の味にこだわる。各世代が“看板”を持っているのが老舗の強みだ 藤枝が誇る3銘柄。杉錦は創業当時から愛用し、今は燗酒として使う。志太泉、喜久醉は大吟醸・吟醸・特別本醸造クラスを常時そろえ、リクエストがあればすぐに取り寄せる

地酒リスト
杉錦(杉井酒造)、志太泉(志太泉酒造)、喜久醉(青島酒造
※掲載内容は取材時点のものでその後変更されている場合もあります。【最終更新】2008年2月

地酒ライター
Profile
鈴木真弓・コピーライター、しずおか地酒研究会主宰。静岡県の技と味にこだわって取材活動十数年、ご縁の多かった地酒の造り手・売り手・マジメな?呑み手の応援に努めています。「しずおか蔵元ウォッチ」「酒造りの蔵から」、静岡新聞社刊「地酒をもう一杯」もぜひ見てくださいね。

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