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美笠 (みかさ)  
(浜松市元浜町)
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静岡酒の充実ぶりも浜松指折り、家族そろって切り盛りする老舗料亭
堂々とした自社ビルに、結婚披露宴もできる大広間やさまざまな用途に使えるお座敷、テーブル、カウンターなどが完備され、浜松の社交族の憩いの場として長年親しまれる老舗料亭。初代店主が、終戦後、魚を天秤棒で売り歩くうちに仕出弁当の注文を受けるようになり、仕出料理店としてスタート。2代目、3代目と伝統は見事に受け継がれ、家族が一丸となって店を切り盛りしている。外観のイメージとは違い、メニューは実に庶民的。魚屋出身だけに魚料理の充実ぶりは言うまでもないが、たこコロッケ、、エビサラダなど若い人も楽しめそうなカジュアルメニューがそろう。客の勧めで静岡酒を扱うようになり、開店50周年の祝賀パーティーが市内のホテルで開かれたときは4社の蔵元が蔵出し酒をふるまった。以来、女将の漢人春江さんを中心にますます充実。静岡酒の扱いでも浜松屈指の名店になった。良心的な料理メニューや女将さんの酒への愛情に接すると、社交族に占領させておくのはモッタイナイと思ってしまう。
漢人さん一家ご主人のこだわり
酒肴地酒
老舗料亭を切り盛りする一家
漢人美博(かんどよしひろ)さん、妻の春江さん、長男・基弘さん、次女・寛子さん
小笠出身の漢人美仁(かんどよしじ)さんが終戦後、天秤棒で魚の行商から再スタートし、板前修業経験を生かして仕出弁当の注文を取り始めたのがきっかけ。仕出料理店として開業し、結婚披露宴などにも利用される大店舗に発展させた先代の後を、美博さん一家がしっかり受け継ぐ。これだけの規模で家族経営の店というのは、市街地では貴重な存在ではないか。
ニシガイ、マグロ、カンパチの盛合せに鮎とそら豆。料理で季節を表現する和食の真髄をたん能できる。水にこだわる漢人さんは敷地内に深さ130mの井戸を自前で掘ってしまった。まろやかな湧き水は料理も酒も大いに盛り立てる。 数年前、宴会で日本酒をオーダーした客に「静岡にもっとうまい酒があるよ」と教えられ、地酒専門店を紹介された。初代は小笠出身で、現在、日本酒を担当する女将の春江さんは袋井出身。國香や小夜衣などご当地の銘柄にも力が入る。

地酒リスト
初亀(初亀醸造)、磯自慢(磯自慢酒造)、花の舞(花の舞酒造)、
杉錦(杉井酒造)、志太泉(志太泉酒造)、喜久醉(青島酒造)、
國香(國香酒造)、小夜衣(森本酒造)(以上、静岡)
白岳山(福井)、空(愛知)、るみ子の酒(三重)ほか
※掲載内容は取材時点のものでその後変更されている場合もあります。【最終更新】2008年12月

地酒ライター
Profile
鈴木真弓・コピーライター、しずおか地酒研究会主宰。静岡県の技と味にこだわって取材活動十数年、ご縁の多かった地酒の造り手・売り手・マジメな?呑み手の応援に努めています。「しずおか蔵元ウォッチ」「酒造りの蔵から」、静岡新聞社刊「地酒をもう一杯」もぜひ見てくださいね。

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