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内観
そば料理 草季庵
(御殿場市杉名沢)
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そば好き地酒ファン必見、食感と香りのバランスにこだわった石臼ひき手打そば&静岡酵母酒
富士山の雪解け湧水に恵まれた御殿場には、そば処がたくさんある。地元産そば粉の店もあればツユにこだわる店、付け合わせに吟味する店などいろいろあって、そば通なら何回も通いたくなる土地柄だろう。そんな“静岡のそば処”にあって、地酒ファンがいきつけにしたくなるのがここ。交通量の多い国道248号線からほんの少し脇道に入っただけなのに、静かな山里の隠れ家に来た感じ。さる財界の大物が戦争中に疎開していたという古民家を一部リフォームした店内には、ジャズの心地よい調べが響き、陽が落ちると雑木林へと続く庭がライトアップする。そば豆腐やそばがきを酒肴に酒盃を傾ければ、別荘地でくつろぐような贅沢な気分。「昔はそば屋が居酒屋だった。そば屋に常酒があるのは当たり前」と語る店主・横山誠さんは、香味バランスのとれた静岡酵母系の酒にぞっこん惚れ、吟味した銘柄をそろえる。食感と香りのバランスにこだわった横山さんのそばに静岡酵母酒がフィットするのもナットク。そば好きの地酒ファンの満足感を十分満たしてくれるだろう。
横山 誠さんご主人のこだわり
酒肴地酒
素材にこだわるそば職人
横山 誠さん
大学卒業後、そば職人を目指して一念発起し、一茶庵で修業。御殿場駅前でそば店を十数年経営した後、2004年3月に草季庵をオープンし、奥さんと二人、マイペースに仕事する。素材へのこだわりは、そばの産地や製法、水の場所、静岡の酒ばかりではない。甘味類に使う大豆もJA丹波ささやま(兵庫)から丹波大納言を取り寄せるなど徹底している。それでいてあまり押し付け感を感じないのは、必要以上に飾る必要のない優れた素材を大切にしているからだろう。ついつい長居をしたくなる。
最高級とされる常陸秋そばをメインに、玄そばを甘皮、粗びき、石臼ひきと別々に分けてていねいにひき、割合を決めてブレンドし、つなぎを1割入れて打つ。水は富士山の雪解け湧水。そばや料理に合う名水の泉をわざわざ探し求めて汲み出して使う。まさにそば職人入魂の一枚だ。 せいろを試食したとき静岡酒との共通点がすぐにわかった。水がいいこと、そして香味バランスがとれていること。クセのある呑みごたえのある日本酒を好む人には物足りないかもしれないが、横山さんのそばにはスッキリ感と丸さのある静岡酒が実にフィットする。燗酒は喜久醉特別本醸造。

地酒リスト
初亀(初亀醸造)、磯自慢(磯自慢酒造)、喜久醉(青島酒造
國香(國香酒造)、若水(根上酒造)(以上、静岡)
※掲載内容は取材時点のものでその後変更されている場合もあります。【最終更新】2008年4月

地酒ライター
Profile
鈴木真弓・コピーライター、しずおか地酒研究会主宰。静岡県の技と味にこだわって取材活動十数年、ご縁の多かった地酒の造り手・売り手・マジメな?呑み手の応援に努めています。「しずおか蔵元ウォッチ」「酒造りの蔵から」、静岡新聞社刊「地酒をもう一杯」もぜひ見てくださいね。

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