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静岡の地酒が呑める店
しずおか蔵元ウォッチ
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内観
旬香まつい
(静岡市葵区沓谷)
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同性が心地よさと付加価値を実感できる、女性オーナーの店
私が静岡の酒の取材を始めた20年前、静岡の酒が呑める店というのは、食通が集まる高級割烹や鮨店か、地酒=地元の安酒のイメージのまんまコップ酒やお燗で出す大衆居酒屋のどちらかで、若い女性(当時は私ももちろん若かった!)が地酒とふれあう機会はものすごく少なかった。20年間取材を続けて何が嬉しいかといえば、家族や仲間や女友達で行ける、雰囲気のいい食事の店で、地酒がフツウに呑めるようになったということ。この店のように、歩いて行ける住宅街でそんな店、しかも女性がオーナーという店を見つけたときの喜びはひとしおだ。店主の松井孝子さんは、家庭料理をベースにさまざまな創意工夫を加え、味も、盛り付けも、出す順番も吟味し、酒と料理を楽しむ時間と空間を総合的に演出する。小粋なジャズのBGMに全面床暖房の気配りも女性ならでは。料理と居心地のよさが口コミで広まり、客の大半は近隣の女性客。もっとも松井さん自身は「日本酒が一番すきなの。お酒の基本よね」と明言し、日本酒に合うシンプルな肴を、いかに付加価値を付けて提供できるかに注力したいという。取材の途中から、日本酒と料理の合わせ方や酒の会の開き方等々、話が脱線してしまったが、私自身、こんな心地よい取材なら死ぬまで続けたい…と思える店だった。
オーナー 松井孝子さんご主人のこだわり
酒肴地酒
食べること・呑むことで幸せを!
オーナー 松井孝子さん
実家が営む和食料理店で、幼い頃から料理に親しみ、OL時代は消費者として様々な店の酒や料理を味わい、実家を手伝うようになってこの道に目覚め、2006年7月に独立開業。客と店主双方の立場を経験した強みを活かし、どんな人でも心地よく楽しめる食の空間作りに努める。清潔感あふれる朗らかな接客ぶりも好感度バツグン!
シンプルな家庭料理をベースにしつつ、女性客が「どうやって作るの?」「家でも出来る?」と訊きたくなるような創意工夫を大事にする。写真は、まぐろとアボカドのタルタルソースに温玉を加えたトッピングでいただくガーリックトースト 酒の中では日本酒が一番好き、というオーナー松井さん。客層や地域性を考慮し、まずは料理に注力し、徐々に同じぐらいの力を酒メニューにも傾けたいと語る。静岡の中でも、<正雪>や<森本>あたりのセレクションはさすが日本酒ファン!

地酒リスト
正雪(神沢川酒造場)、臥龍梅(三和酒造)、おんな泣かせ(若竹 大村屋酒造場)、
森本(小夜衣(森本酒造))、開運(土井酒造場)、花の舞(花の舞酒造)(以上、静岡)
※掲載内容は取材時点のものでその後変更されている場合もあります。【最終更新】2008年2月

地酒ライター
Profile
鈴木真弓・コピーライター、しずおか地酒研究会主宰。静岡県の技と味にこだわって取材活動十数年、ご縁の多かった地酒の造り手・売り手・マジメな?呑み手の応援に努めています。「しずおか蔵元ウォッチ」「酒造りの蔵から」、静岡新聞社刊「地酒をもう一杯」もぜひ見てくださいね。
取材日記ブログ→「杯が乾くまで」

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