Q:今回、初の長編映画と伺ったのですけれども、それまでは短編の作品をずっとお撮りになってらっしゃったんですか?
監督:そうですね。最長でも、40分ぐらいが今までの中でも長いものだったんですけど、長編は初めてです。
Q:では、その長編映画を撮るということにあたって、ご苦労されたこととか、新鮮だったこととかありましたらお話いただきたいのですけれど…
監督:そうですね。長編も初めてで、原作付きということも初めてだったんですけれども、今回、本をいただいて、原作者の豊島ミホさんの描いている、地味な人なりの青春をいかに可愛く、ドラマティックに描くかってことに私もとても賛成というか、自分に近いものを感じて、ぜひやらしていただこうと思って受けたんですけれども。長編も初めてで、これだけの本を、しかも原作は連作の短編集で、それを1つの話にするということも含めて、最初はやっぱり、1つの話にする…しかも短くするってことがまず課題であり、そして、それの原作でとても優秀に描かれていた、心の声―モノローグの部分をいかにその、モノローグじゃなく、人物の表情とか、こう2人の間に流れる間で表現するかということが、すごく難しかったですね。
Q:原作を映画化という形なんですけれども、原作というのは、本は読者が頭の中でイメージして把握していたりする思うんですけれど、それを映像化するにあたって、何を伝えたかったですか?
監督:一番心がけたこと、作品で一番大事だと思ってるテーマというのは、もがいていてカッコ悪いことや、言いたいことがうまく言えずに、何かたまってしまっている部分、それすらも、あの時代は、やはりきらめいていた、素敵なことなんだということがテーマとして伝えたいなと思っていまして、それに、表現するに当たっては、原作で、心の声やモノローグがすごく共感できる部分が多かったので、それを言葉にしないで、心の声というものを出さないで、どう、表現するか…ということにこだわりました。
すごく嬉しいんだけど、カッコつけている子が、その嬉しさがはみ出してきちゃったり感じだったり、ホントは忘れたくないんだけど、忘れてほしくないけど、「忘れちゃう」ってふざけて言うことで、すごく忘れてほしくないんだって伝えられたり、そういう心の――マンガでいったらふきだしがあって――こっちの心の方を常に役者さんにも意識してもらって、ホントに思ってることを感じながらも、違うことを話しているような、それが私たちの生活している中でなにかリアルな感情に聞こえるじゃないかと思って、そこは意識しました。と、とりとめのないこと言ってまとまらなかったですね、すみません。
Q:あの、ちょっとマニアックな質問ですけど、加代子が入っている吹奏楽部が、演奏するシーンが何度も出てきますが、いつもアニメソングなんですよね?
監督:あ、(笑)そうなんですよ。結果的に。応援歌でアニメソングだったんですけど、文化祭の時にも「もののけ姫」とかやっていて、あの結果的にそうなっちゃいましたって感じですね。
Q:本当は何曲も演奏していて、他の曲を演奏しているシーンとかもあるんですか?
監督:候補はあったんですけど、演奏した曲はあれのみですね。スケール感を出そうとしたら「もののけ姫」になったりとか、応援ソングなのでアニメソングになりました。
Q:あれ、アニメソング…あれまた、アニメソングって感じで…
監督:そうですね(笑)。「ルパン」と「キューティーハニー」と「もののけ姫」ですね。
|