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ベタが多いほど評価大
★★★★☆★★★<★★★

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イントゥ・ザ・サン  2005/アメリカ/94分
監督: ミンク
出演:スティーブン・セガール/マシュー・デイビス/大沢たかお/エディー・ジョージ/ウィリアム・アザートン/ジュリエット・マーキス/ケン・ロウ/豊原功補/寺尾聰/伊武雅刀/ペース・ウー/栗山千明/山口佳奈子/大村波彦/本田大輔
配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント (C) 2005 Columbia TriStar Home Entertainment, Inc. All Rights Reserved.

★★★
大停電の夜に  2005/日本/132分
監督:源孝志
出演:豊川悦司/田口トモロヲ/原田知世/吉川晃司/寺島しのぶ/井川遥/阿部力/本郷奏多/香椎由宇/田畑智子/淡島千景/宇津井健
配給:アスミック・エース (C)『大停電の夜に』フィルム・パートナーズ

★★★
同じ月を見ている Under The Same Moon  2005/日本/106分
監督:深作健太
出演:窪塚洋介/エディソン・チャン/黒木メイサ/山本太郎/松尾スズキ /岸田今日子
配給:東映 (C)2005「同じ月を見ている」製作委員会

★★★
エリザベスタウン Elizabethtown2005/アメリカ/118分
監督:キャメロン・クロウ
出演:オーランド・ブルーム/キルスティン・ダンスト/スーザン・サランドン/アレック・ボールドウィン/ブルース・マッギル/ジュディ・グリア/ジェシカ・ピール
配給:UIP映画

★★★
イン・ハー・シューズ  SYMPATHY FOR LADY VENGEANCE  2005/アメリカ/131分
監督:カーティス・ハンソン
出演:キャメロン・ディアス/トニ・コレット/シャーリー・マクレーン 
配給:20世紀フォックス映画

★★★
変な顔のジェニー 親切なクムジャさん  SYMPATHY FOR LADY VENGEANCE  2005/韓国/112分
監督:パク・チャヌク
出演:イ・ヨンエ/チェ・ミンシク/クォン・イェヨン/キム・シフ/ナム・イル /キム・ビョンオク/オ・ダルス/イ・スンシン
配給:東芝エンタテインメント

★★★
春の雪 2005/日本/150分
監督:行定勲
出演:妻夫木聡/竹内結子/高岡蒼佑/及川光博/田口トモロヲ/高畑淳子/石丸謙二郎/宮崎美子/岸田今日子/真野響子/山本圭/榎木孝明/大楠道代/若尾文子
配給:東宝 (C)2005「春の雪」製作委員会

★★★
はるか昔に、原作は読んだことがありました(難しい表現の多い小説ゆえ、理解はできていなかったとは思います)が、原作は、この時代、女性の存在というものがもっと政治とか権力の道具として扱われていて、もっと貴族の屈折みたいなものが描かれて、清顕(妻夫木聡)との聡子(竹内結子)の恋愛がメインではありませんでした。それを二人の悲恋物語を中心に映画化したことは良かったと思います。清顕を慕う聡子に対して、素直に自分の恋心を認められない清顕の行動がやがて悲劇へと向かっていくのですが、若さのエゴゆえ、わざとこじらせたりする、許せないような行動をとってしまう屈折した清顕を妻夫木君はうまく演じていたと思います。しかし“セカチュー”の監督とはいえ、純愛というのを前に押し出すのはどうでしょうか?やることをやってしまっているから、純愛といえないと思うのですが。激しく求め合い、密会を重ねるうちに二人は止められない状態に…というのに、妻夫木君ばかりが裸というのはやはり不自然。まあ、竹内結子に「ジョゼと虎と魚たち」の池脇千鶴のような大胆なラブシーンを望むほうが無理だとは思いますが、やはり物足りないのは事実です。何はともあれ、竹内結子は私生活の方は、映画のような悲劇的なことにはならず、メデタシってところでしょう。お肌の荒れはちょっと気になりましたが。あと侍女、蓼科を演じる大楠道代が素晴らしかったです!彼女の存在をもう少し広がりをみせても良かったのではとも思います。着物や、ドレスの衣装は素晴らしく、セットなど、しっかりと作られていて、ウォン・カーウァイ監督の「花様年華」などで知られるリー・ピンビンによる映像は耽美な美しさを際立たせていました。この映画の美しい世界観は、秋の深まっていく今の時期に、ピッタリだと思います。エンディングの宇多田ヒカルの「Be My Last」は、合っていないいうか違和感が残りましたが…。
私の頭の中の消しゴム A Moment to Remember  2004/韓国/117分
監督:イ・ジェハン
出演:チョン・ウンソ/ソン・イェジン/ペク・チョンハク/イ・ソンジン/パク・サンギュ /キム・ヒリョン
配給:ギャガ・コミュニケーションズ (C)2004 CJEntertainment Inc.&Sidus PicturesCorporation.All rights reserved.

★★★
永作博美、緒形直人主演のTVドラマ『Pure Soul〜君が僕を忘れても』を映画化。ドラマの中の「私の頭の中には消しゴムがあるの」というセリフからこのタイトルに。建設会社の社長令嬢のスジンと建築家志望のチョルスは、コンビニ(ファミマ健闘で運命的な出会いをし、やがて結ばれる。幸せな結婚生活が始まるが、スジンは若年性アルツハイマー症だと診断され…。純愛+不治の病、泣くことを余儀なくされるラブ・ストーリー。
「泣かせます!」というベタな内容ながら、印象的なシーンと切ない美しいセリフで、静かに描かれているので相性は悪くなかったです。というのも多分チョン・ウソンがカッコイイ、いいからでしょう。韓流の大本命が彼でないのが不思議です。野性味あふれる魅力は、チラシや雑誌などの写真では伝わりません。野蛮でがさつな感じも新鮮で、ムードがないところや、無愛想なところも、だんだん優しさが感じられたりして…。スクリーンでの彼は、魅力全開という感じです。スジンのソン・イェジンも可憐さも好感が持てました。医者(「リーサル・ウェポン4」のチャイニーズ・マフィアのボス+ムツゴロウ)は不謹慎な感じで笑えませんでしたが。
SHINOBI ―HEART UNDER BLADE― 2005/日本/101分
監督:犬童一心
出演:仲間由紀恵/オダギリジョー/黒谷友香/沢尻エリカ/椎名桔平 /升毅/坂口拓/虎牙光揮/木下ほうか/伊藤俊/りりィ/寺田稔
配給:松竹 (C)2005「忍―SHINOBI」パートナーズ

★★
山田風太郎の「甲賀忍法帖」をもとに、オダギリジョーと仲間由紀恵の許されない愛、忍者たちの宿命を最新鋭のVFXを駆使して描いたエンタテイメント作品です。まず、山での決闘で思い浮かんだのは、北村龍平監督の「VERSUS」「あずみ」…そういえば、夜叉丸役の坂口拓は「VERSUS」の主演ではありませんか!!忍びの者とは思えないいでたちのオダギリジョーよりも、存在感がある椎名桔平や、妖しげな坂口拓の方が良かったです。感情移入するような種類の映画ではないとは思いますが、あまりに登場人物の設定が浅いのにはちょっと…。このシーンを撮りたかったんだろうなーというのはわかりましたが、「あずみ」が悩むのと同じテイストで、話の盛り上がりがあまりないし、許されない恋のせつなさも感じられませんでした。でも、バカバカしいとか、くだらないというのではなく、CGもセットも見ごたえあるし、美しく綺麗な映像は観る価値はアリです。カッコいい映画に仕上がっている気楽に楽しむ時代劇ってところでしょう。なお、サブタイトルの―HEART UNDER BLADE―は、刃の下の心…つまり“忍”ってことのようです。
NANA -ナナ- 2005/日本/114分
監督:大谷健太郎
出演:中島美嘉/宮崎あおい/成宮寛貴/平山祐太/丸山/智己/松山ケンイチ/玉山鉄二/松田龍平
配給:東宝 (C)2005「NANA」製作委員会

★★★
素直に面白いです、かなり。映画化されるということで原作コミックをチラ読みしましたが、原作ありの映画化としては上位にランクされる出来だと思うので、熱狂的な原作ファンにも受け入れられると思います。とにかく主役の2人のキャスティングが最高!ネコっぽいナナとイヌっぽいハチ、ナナ=中島美嘉が外見のキャラ作りからして完璧なのは見てのとおりですが、ハチも可愛くて良かった。しかも原作の性格よりもっと純粋に可愛い!2人が住むアパート、部屋はもちろん小物など、デザインも含め、世界観が、見事に原作どおり。スタイルのいい中島美嘉はヴィヴィアン・ウェストウッドの服がバッチリでした。13巻まで出ていて、現在も続いている原作で、チラ見の私でさえ印象に残っていた、ナナと蓮のバスタブのシーン、ナナのテーブルでのでたらめな歌詞の即興ライブとか、ダイジェスト版として重要な感動シーンも押さえてあります。主役2人が中心ですが、その他のメンバーなどのキャラもキチンと描かれていて、イメージと違うと思われた松田龍平も、原作とは違った蓮を好演!下手な演出をしないで、ハチのモノローグで物語が進行する、原作のダイジェスト版としたところが良かった。 続編に期待大!!
ブラザーズ・グリム THE BROTHERS GRIMM  2005/アメリカ/117分
監督:テリー・ギリアム
出演:マット・デイモン/ヒース・レジャー/モニカ・ベルッチ/ジョナサン・プライス/レナ・ヘディ/ピーター・ストーメア/マッケンジー・クルック
配給:東芝エンタテインメント (C)2005 MIRAMAX FILM CORP.ALL RIGHTS RESERVED rights reserved.

★★★
テリー・ギリアム監督といえば、前作「ドン・キホーテ」の撮影が、ドン・キホーテ役のジャン・ロシュフォールの病気、セットが嵐のために崩壊、撮影資金不足などから中止になり、その製作過程のドキュメンタリー映画が「ロスト・イン・ラマンチャ」として公開されましたが、本作は、そんなギリアム監督の7年ぶりの新作です。第一印象は「ヴァン・ヘルシング」を思い出しましたが、連続少女失踪事件の謎を解くように命じられたグリム兄弟を主人公にしながらも、失踪事件がシュールで冷酷なグリム童話の名作『赤ずきん』『眠りの森の美女』『ヘンゼルとグレーテル』などなどと重なっていく展開、また妖しげな世界はギリアム監督らしいと思いました。現実的な兄をマット・デイモン(「LOTR」のサム似)、ロマンチストな弟をヒース・レジャーが演じています。はじめは兄をレジャー、弟がデイモンというキャスティングだったそうですが、本人たちがそれぞれ逆の役を希望して変更になったとか。いつものイメージと違ったのは、新鮮でよかったと思います(はヒースに)。なにもグリム兄弟にこだわらなくてもいい物語ですが、兄弟のキャラが生かされていて、二人の絆が物語に影響アリなので、そういう点ではグリム童話を題材にしたのは興味深く、良かったと思います。「世界で一番美しいのは私」というセリフがモニカ・ベルッチ自身と重なってマジ恐かった〜。なにはともあれ、テリー・ギリアム監督のファンが、完成を喜ぶ作品ということでしょう。
ダーク・ウォーター DARK WATER  2005/アメリカ/105分
監督:ウォルター・サレス
出演:ジェニファー・コネリー/アリエル・ゲイド/ジョン・C・ライリー/ティム・ロス/ピート・ポスルスウェイト /ダグレイ・スコット/カムリン・マンハイム
配給:東宝東和

★★★
まだまだあぶない刑事  2005/日本/108分
監督:鳥井邦
出演:舘ひろし/柴田恭兵/浅野温子/仲村トオル/佐藤隆太/窪塚俊介/水川あさみ/原沙知絵/木の実ナナ/小林稔侍
配給:東映 (C)2005「まだまだあぶない刑事」製作委員会

★★★
なんで今さら…なんて思ってはいけません。ダンデイ鷹山&セクシー大下、まだまだ現役でございます。でも、まだあのぶっ飛んだテンションをいまだにやっている浅野温子はお気の毒としか言えませんでした。引く、引かない以前にこういうキャラを求めている人はいるのでしょうか?10年以上前のこのノリが受け入れられた時代のまま、この映画が作られてしまったことが残念です。場面、場面のつながりが悪く、突然場面が切れて、別のシーンへ行ったり、物語の展開とともにわかってくるあたりまえのような設定といい、まとまりのない脚本にもちょっとがっかり。冒頭の韓国でのシーンなど、なかなか迫力あるし、舘ひろしはバイクに乗ってライフルのぶっぱなすし、柴田恭平は空中を飛び(?)ながら拳銃を撃つし、おなじみの決り文句や年齢ギャグもイヤではなかったです。タカとユージのセンスに対して、「カッコいい」、「いまどきちょっと」と思うかが、昭和と平成の世代との境目かもしれませんね。若手の二人の刑事、佐藤隆太、窪塚俊介の演技は学芸会のよう。実戦だけではなく、演技の方も見習ってほしいです。特に窪塚俊介は単なる嫌な奴のレベル、お兄さんのアブなさにはほど遠い。舘ひろし55歳!柴田恭平54歳!お顔のシワは気になりつつも、まだまだ二人は渋くてカッコいいです。どうってことない映画だと思いつつ、まさかの復活を見られて良かったかも…。
この胸いっぱいの愛を 2005/日本/124分
監督:塩田明彦
出演:伊藤英明/ミムラ/勝地涼/宮藤官九郎/富岡涼 /臼田あさ美/吉行和子/愛川欽也/坂口理恵/ダンカン/金聖響/古手川祐子/中村勘三郎/倍賞千恵子
配給:東宝

★★★←ビミョー
原作・梶尾真治、監督・塩田明彦をはじめとする「黄泉がえり」のスタッフが贈るSFファンタジー。あの時、ああすればよかった、もしも人生をやり直すことができたら?そんな思いを持った4人のエピソードがからみあう物語。「黄泉がえり」がまったく受け入れられなかったので、今回も…と思ったですが、なかなか良くて面白く観ました。2006年→1986年にすんなり入り込めたし、4人の関係、過去にタイムスリップしてしまった謎も理解できました。感涙のラブ・ストーリーというのはオーバーと思いますが、倍賞千恵子の話では、ホロッとしましたし…(ホントは4人とも泣けるのでしょうけれど…それは無理)。らしくない職業の宮藤官九郎、チンピラの勝地涼(「亡国のイージス」の工作員・如月行役)がすごく光っています。伊藤英明の子供時代の富岡涼君の真っ直ぐな感じも良かった。ミムラの演奏、ラストのシーンは、ちょっぴり余分で、親切すぎです!その分短い方がより感動できたのでは?秋の夜、もし、20年前に戻れたら…なんて考えながらしみじみ帰りました。
チャーリーとチョコレート工場  2005/アメリカ/115分
監督:ティム・バートン
出演:ジョニー・デップ/フレディー・ハイモア/デイビッド・ケリー/ヘレナ・ボナム=カーター/ノア・テイラー/ミッシー・パイル/ジェームズ・フォックス/ディープ・ロイ 
配給:ワーナー・ブラザース映画 (C)2005 Warner Bros. Entertainment Inc. All Rights Reserved

★★★★
ジョニー・デップ扮する無邪気で子供っぽくて残酷な変人ウィリー・ウォンカのキャラが最高!屈折の仕方が素敵です!(かなりマイケルが入っていますが…。)こんなにハッピーな気持ちになった映画を観たのは久しぶり!ウォンカ登場の場面から、もうこのへんてこりん世界に入り込んでしまいました。バートンにしか作れないこの世界観に、エルフマンの音楽、ウンパ・ルンパが歌って踊るシーンの数々はくぎ付けです!!フレディー・ハイモア君は、若さがあるような、ないようなキャラなので貧しそうな役がピッタリだし、他の4人の子供も憎たらしい熱演でした。最後はちょっと説教じみている気もいたしましたが、「ビッグ・フィッシュ」でも描かれていた父親との確執、今回は、毒っぽくて良かった。チョコレートのおいしい季節です。帰りには、なにか買って帰りましょう。
キャプテン・ウルフ THE PACIFIER  2005/アメリカ/95分
監督:アダム・シャンクマン
出演:ヴィン・ディーゼル/ブリタニー・スノウ/マックス・シエリオット/モーガン・ヨーク/ローガン&キーガン・フーヴァー/ボー&ルーク・ヴィング/ブラッド・ギャレット/フェイス・フォード/ローレン・グレアム
配給:ブエナ ビスタ インターナショナル(ジャパン) (C) WALT DISNEY PICTURES & SPYGLASS ENTERTAINMENT.

★★★
シュワちゃん、スタローン、そしてついにヴィンちゃんまで!!アクションスターのイメチェンの行き先はコメディなのでしょうか?男っぽいヴィン・ディーゼルとのギャップを楽しむだけの作品と思いきや、意外とジワッとさせられたり…。子役たちの演技力が見事で、各自の微妙な性格などもうまくストーリーに生かされていました。物語の途中にでてくる「サウンド・オブ・ミュージック」のミュージカルがミソ。子供たちの母親、プラマー夫人の名前が“ジュリー”というのも…ファンにはうれしい!!脚本は、「ハービー/機械じかけのキューピッド」の、トーマス・レノンとベン・ギャラント。本作も幅広い世代が楽しめるコメディに仕上がっています。家族愛などには縁のない男が、子供をとおして愛に目覚めるって展開はありがちだけど、ヴィン自身の飾り気のない魅力が成功して、ヴィンちゃん新境地開拓!拾いモノ的な作品でした。
ドミノ DOMINO  2005/アメリカ/125分
監督:トニー・スコット
出演:キーラ・ナイトレイ/ミッキー・ローク/ルーシー・リュー/クリストファー・ウォーケン/ミーナ・スヴァーリ/デルロイ・リンドー/ジャクリーン・ビセット
配給:ギャガ・コミュニケーションズ (C)2004 CJEntertainment Inc.&Sidus PicturesCorporation.All rights reserved.

★★
名優ローレンス・ハーヴェイとモデルのポーリーン・ストーンの娘という裕福な家庭に生まれながら、バウンティ・ハンター(賞金稼ぎ)という波乱の人生を選んだ女性、ドミノ・ハーヴェイの半生をヒントに映画化。監督は、「トップガン」「ビバリーヒルズ・コップ2」「スパイ・ゲーム」「エネミー・オブ・アメリカ」などを撮ったトニー・スコット。 以前から、上空からの独特のショットが好きだと感じていましたが、今回は、更にそういう映像が多いです。そして前作「マイ・ボディガード」以上に、映像が懲りすぎ!観終わった後、フーッ、疲れた…というのが率直な感想でした。
物語は、ドミノのFBI捜査官の取調べでの証言にそって進みます。普通に展開していけば、充分楽しめる内容なのに、現在と過去へ行き来して、それぞれの場面の時間と場所をバラバラにするという編集の目まぐるしく変わる凝った映像には、いささかついていけませんでした。おまけに訳(戸田奈津子)が合わないのか、笑えないくだらないセリフと、途切れることのない音楽、好き嫌いが別れる「シン・シティ」系の作品だと思います。でもこれが61歳の監督の感覚と思うと、熱意を感じられずにはいられません。
主役のキーラ・ナイトレイは、今までのイメージを一新するような中島美嘉・NANAばりのショートカットで、「キング・アーサー」以上のハードアクションに挑んでいます。誰もがうらやむ生活から、危険な賞金稼ぎへ転身した、ドミノ自身とダブります。カッコイイし、ラブ・シーンもアリの頑張りは認めますが、どうも背伸びしているような感はぬぐえません。まだ、20歳いろんな役柄に挑戦していただきたいです。復活を果たしたミッキー・ローク、クリストファー・ウォーケン、ジャクリーン・ビセット、ダブニー・コールマン、トム・ウェイツ、ルーシー・リュー、スタンリー・カメルと、周囲も豪華なキャスティング。『ビバリーヒルズ青春白書』のスティーブ(アイアン・ジーリング)とデビッド(ブライアン・オースティン・グリーン)が本人(セレブ?)役で出ています。壊れっぷりが見事なラテン系凶暴男、チョコ役のエドガー・ラミレスにも注目を。
なお、ドミノ本人は映画完成直前の2005年06月27日、自宅の浴室で死亡、35歳の生涯を閉じました。死因は明らかにされていません。
蝋人形の館 House Of Wax  2004/アメリカ/113分
監督:ジャウム・コレット=セラ
出演:エリシャ・カスバート/チャド・マイケル・マーレイ/パリス・ヒルトン/ブライアン・バン・ホルト/ジャレッド・パダレッキ /ジョン・エイブラハムズ/ロバート・リチャード
配給:ワーナー・ブラザース映画 (C)2005 Warner Bros. Entertainment Inc-U.S., Canada, Bahamas & Bermuda. (C)2005 Village Roadshow Films (BVI) Limited-All Other Territories

★★★
「テキサス・チェーンソー」「ドーン・オブ・ザ・デッド」「悪魔の棲む家」などに続くクラシック・ホラーのリメイク作品で、本作は「肉の蝋人形」(53)のリメイクです。若者のグループは、どうしていつもわざわざ恐怖に襲われるために、行かなくてもいいような所へ足を踏み入れるのでしょう。しかし、わかっていても、こういった典型的なB級ホラーは、まんざら嫌いじゃありません。かなり正統派の描写で、足、首、皮膚、唇.、指、おでこと、見ごたえのある絶対に何時の日か思い出してしまう、痛すぎるシーンの連続には驚きました。そして殺人鬼のストレートな、いきなりの行動は刺激が強すぎです。2組の双子存在がマッチしていたところは納得できたし、館の蝋人形の不気味な映像は綺麗でした。パリス・ヒルトンの体当たりの演技は、別の意味で楽しめましたが、「24 TWENTY FOUR 」のキム(キンバリー)こと、エリシャ・カスバートの行動は、相変わらず問題ありですね〜(ショッキングシーンあり)。兄のニック役、チャド・マイケル・マーレイは、「フォーチュン・クッキー」で、リンゼイ・ローハンのBFを演じた人。とにかく素直に楽しめる(?)ホラー映画です。最後の蝋の屋敷が溶けていく様子は必見!
四月の雪 April Snow  2005/韓国/107分
監督:ホ・ジノ
出演:ペ・ヨンジュン/ソン・イェジン/イム・サンヒョ/リュ・スンス
配給:UIP映画

★★★
ヨン様、待望の新作。前作の「スキャンダル」から一変、『冬のソナタ』のイメージに近い役柄です。ペ・ヨンジュンとソン・イェジン、それぞれの連れ合いが、不倫で事故を起こしてしまい、残された二人がお互いになんとなく惹かれていくのもわからないではないけれど、愛し合う必然性があったのか…ちょっと疑問が残ります。裏切られたという気持ちがそうさせてしまったのかとか、いまいち葛藤も見えなく、それぞれの妻・夫に対する感情もはっきりしないのが残念。ソヨンが夫のベッドに伏して寄り添っているのを、インスが病室の窓から見てしまったり、その逆のシーンなどは、なかなか切なく魅せてくれます。地味で普通の映画ですが、ナイーブなヨン様は、ファンには必見でしょう。ファンでない私でも、ペ・ヨンジュンの魅力はわかった気がしました。「どこに行きましょうか…」というラストのセリフが結構好きです。
シン・シティ 2005/アメリカ/124分
監督:ロバート・ロドリゲス/フランク・ミラー
出演:ブルース・ウィリス/ミッキー・ローク/クライヴ・オーウェン/ジェシカ・アルバ/ベニチオ・デル・トロ /イライジャ・ウッド/ジョシュ・ハートネット/ブリタニー・マーフィ 
配給:ギャガ・コミュニケーションズ

★★★
ロバート・ロドリゲス監督、アメコミ界の鬼才フランク・ミラー、さらに特別監督としてクエンティン・タランティーノが参加と、これだけ聞けば観たいかも〜と思う方も多いでしょう。このスーパー・プロジェクトに出演希望が殺到!とにかく出演者はすごい顔ぶれです。そして、それ以上に驚くのは斬新な映像。モノクロームの劇画タッチの中に、ドレスや唇、血の色などは赤で鮮烈に描かれています。そして映像はデジタル仕様なのに、物語は、義理、人情、裏切り、復讐とアナログの世界。ブルース・ウィリス、ミッキー・ローク、クライヴ・オーウェンの3人の男たちの愛の3つのエピソードが展開していきます。
オープニングが大丈夫なら、この世界に入れると思いますが、かなり残酷なーンがあるってことは、頭の片隅に残してご覧下さい。特に、「エターナル・サンシャイン」でもフロドとはまったく違うタイプの役柄に挑戦したイライジャ・ウッド。このシーンはかなりの衝撃でした。
蝉しぐれ 2005/日本/131分
監督:黒土三男
出演:市川染五郎/木村佳乃/今田耕司/ふかわりょう/石田卓也 /佐津川愛/原田美枝子/緒形拳
配給:東宝

★★
藤沢周平の代表作を、黒土三男監督が映画化。山田洋次監督とは、描き方が違う点も興味深い。監督をはじめ、各方面で絶賛されている木村佳乃が、私には度胸があり過ぎる感じがして、どうもしっくりこなかったのですが…。これは、文四郎の石田卓也→市川染五郎にも言えるのですが、佐津川愛美と結びつかない気がしました。DNAが違うというか…別人ですよ。子供時代の文四郎とふくのみずみずしい演技がとても好感が持て、生き方にすがすがしさも感じられました。後半は、+品のよさみたいなのが感じられ、市川染五郎は、「阿修羅城の瞳」に続いての時代劇ですが、立ち振る舞いなどはさすがでした。日本の変化にとんだ四季や日本家屋のたたずまいなど、本当に美しく見ごたえがあります。いさぎよい、日本人の気高さが感じられる生き方に、居ずまいを正したくなる作品でした。
タッチ 2005/日本/116分
監督:犬童一心
出演:長澤まさみ/斉藤祥太/斉藤慶太/RIKIYA/風吹ジュン/若槻千夏/生田智子/本田博太郎/小日向文世/宅麻伸
配給:東宝 (C)2005「タッチ」製作委員会

★★
このところ原作ありきの映画化が多いですが、誰もが知っている、あまりにも有名なあだち充の青春野球漫画『タッチ』の実写版。
キチンと優等生のように原作を踏襲しています。繊細な描写が多く、とても印象深いシーンがいっぱいあって、さわやかな青春ドラマとしても優れていると思いますが、現在大ヒット上映中の「NANA-ナナ-」と比べると、何かが違うのです、何かが…。原作を知り尽くして、作品に対して思い入れがある人たちが作った「NANA-ナナ-」に比べ、アメコミに関心のないクリストファー・ノーラン監督の「バットマン ビギンズ」とか、特撮ヒーローに思い入れのない宮藤官九郎脚本の「ゼブラーマン」のように、上手くできていて、面白いけれど、もの足りなさが感じられます。犬童監督は、マンガの大ファンとかじゃなくて、この漫画の魅力を理解している人ではないのでは…なんて思いました(あくまで勝手な推測ではありますが)。和也が来ない決勝戦、達也の野球部への入部とか、なんかサラリと終わってしまった感じです。野球の試合も、夏の地区予選というのに、ユニフォームは汚れていたけど、汗がないし、試合にリアリティがなかったのも残念な気がします。キャストは良かったと思います。長澤まさみは、さすが犬童監督、演技以前の彼女の持っている魅力が最大限に引き出されています。東宝のシンデレラ、輝ききっています。男性ファンは、スレンダーな彼女のレオタード姿も観たかったはずでしょう。そして不評の声が聞こえる、斉藤祥太、慶太兄弟も(顔はチビノリダー系だけど)、頑張ったと思います。あと主題歌はYUKIより、やはり、岩崎良美のオリジナルのアレでやって欲しかったと思いましたが…。
容疑者 室井慎次  2005年/日本/117分

監督:君塚良一
出演:柳葉敏郎/田中麗奈/哀川翔/八嶋智人/吹越満/柄本明/佐野史郎/真矢みき/筧利夫
配給:東宝 (C)2005 フジテレビジョン ROBOT 東宝 スカパー!WT

★★
「踊る大捜査線」シリーズの「交渉人 真下正義」に続くスピンオフ2作目。2時間ドラマでも十分の内容と思いつつ、ファンの方はたまらないのでしょう。スリーアミーゴスが出てきた時の場内の笑い声を聞いた時に、部外者がとやかく言う作品ではないと思い知らされました。あまりにも作為的なやりすぎな演出(オタク法律事務所の人たちはポーズをとりつつデジカメで撮影していたけれど、肖像権とか考えたらあんなバカなことはやりません!)、リアリティ無視の展開はもちろん、柳葉敏郎演じる室井の魅力も生かされていない気がしました。そんな中で田中麗奈の好演が光ります。そして「交渉人 真下正義」に続き、またしても敵の正体は尻切れトンボ、室井が「シロかクロか」というならキッチリ描いてほしかった。でもこのシリーズに踊らされない私でも和久さんがまだ生きてるのは、ちょっと嬉しかったです。
ステルス 2005/アメリカ/120分
監督:ロブ・コーエン
出演:ジョシュ・ルーカス/ジェシカ・ビール/ジェイミー・フォックス/サム・シェパード/ジョー・モートン
配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント

★★
この作品を撮ったロブ・コーエン監督が「ワイルド・スピード」「トリプルX」の監督だとわかると、いろんな意味でなるほどと思える作品です。スピード感は圧倒的ですし、ありえないようなアングルが続出!!そういう点では興奮の連続で、ものすごく楽しめるのですが…まず、3人のトップガンの任務っていうのが、大迷惑この上なく、無人ステルス機より暴走したのはベンの行動!「大丈夫なのか?」とツッコミを入れたくなることばかり。爆破シーンなどB級映画として笑えないし、落雷にあって暴走し始める“エディ”も、途中からへんな方向にドラマチックになるし、「Ray/レイ」でアカデミー主演男優賞を受賞のジェイミー・フォックスなど、人寄せパンダにすぎない(あんな役でいいの?)のにはボーゼン!(親切に冒頭であることを教えてくれた、エンド・クレジットのあとのオマケで、もう一度出てくるのかと思いました。)これまで観たことないようなエア・バトルやアクションシーンを、素直にスクリーンで楽しむ作品です。
セブンソード 2005/香港/153分
監督:ツイ・ハーク
出演:レオン・ライ/ドニー・イェン/チャーリー・ヤン/スン・ホンレイ/ルー・イー /キム・ソヨン/ラウ・カーリョン
配給:ワーナー・ブラザース映画

★★★
“「HERO」も、「LOVERS」も、この作品の登場を待つための壮大なプロローグに過ぎなかった――。”とチラシにありますが、別モノです。なんか作品の流れのテンポがつかめず、観入っているとわからなくなってしまうし、かといって「アビエイター」のような退屈さはないので、 どうしていいのかわからなくなりました。一般受けなど考えていない、これがツイ・ハーク作品なのでしょう。美しい映像、華麗さとかはなく、骨太で強い武侠映画です。7人の魅力、秘剣の凄さなど、脚本がもう少しなんとかなったら、まとまった作品になったのではと思います。気持ち悪かった悪役のスン・ホンレイは、「初恋のきた道」のチャン・ツィイーの息子を演じた人!あまりの違いに唖然でした。
ファンタスティック・フォー [超能力ユニット]  2005/アメリカ/107分
監督:ティム・ストーリー
出演:ヨアン・グリフィズ/ジェシカ・アルバ/クリス・エヴァンス/マイケル・チクリス/ジュリアン・マクマホン /ハミッシュ・リンクレーター/ケリー・ワシントン/ロウリー・ホールデン/デビッド・パーカー/ケヴィン・マクナルティ/マリア・メノウノス
配給:20世紀フォックス映画 (C)2005 TWENTIETH CENTURY FOX

★★★☆
事故で宇宙嵐の放射線を浴びたことにより、超能力を身につけてしまったヒーローたちが大活躍する、大人も子供も楽しめるアクション映画です。最近はヒーローなのに普通でないことを悩むっていうのが流行りみたいです。ちょっぴりドジな日常生活を描くことで、悩み多きヒーローの存在が認知されました。「キング・アーサー」ではアーサー王よりカッコよかった、ランスロット役のヨアン・グリフィズがリーダー格の“MR.ファンタスティックを、「セルラー」で大注目のクリス・エヴァンスが炎の男“ヒューマン・トーチ”を、「シン・シティ」では、ストリッパーのナンシーを演じているジェシカ・アルバが、紅一点“スー・ストーム”を演じています。ジェシカ・アルバが可愛い〜!透明になる時に服を脱がなきゃならないのですが、それならハルクは?続編を作る気がまんまんの終わり方でしたが…今度はもう少しヒーローっぽくなっているのでしょうか…
ルパン ARSENE LUPIN  2004/フランス/132分
監督:ジャン=ポール・サロメ
出演:ロマン・デュリス/クリスティン・スコット・トーマス/パスカル・グレゴリー/エヴァ・グリーン
配給:日本ヘラルド映画

★★★
モーリス・ルブラン原作の小説シリーズの生誕100周年ということで映画化されたのが、この作品です。フランス映画らしい作り方がされていて、かなり内容が盛りだくさんなのですが、132分は長い気がしました。「オペラ座の怪人」のような豪華絢爛な世界は観ていて楽しいし、カルティエが提供したジュエリーは、さすが本物!という感じです。CGで再現した当時の街なども見事でしたが、どうもルパンのフランス期待の星、ロマン・デュリスがいただけません。なんかプリンス+チビノリダーのようで、好みの問題ですが、華麗さとかカッコよさが感じられませんでした。彼は「真夜中のピアニスト」のような繊細な役のほうが合っている気がします。ルパンがオシャレな雰囲気でないので、映画の魅力も半減しました。
シンデレラマン 2005/アメリカ/144分
監督:ロン・ハワード
出演:ラッセル・クロウ/レネー・ゼルウィガー/ポール・ジアマッティ/クレイグ・ビアーコ/パディ・コンシダイン /ブルース・マッギル/コナー・プライス/アリエル・ウォーカー/パトリック・ルイス/ニコラス・キャンベル
配給:20世紀フォックス映画 (C)2005 TWENTIETH CENTURY FOX

★★★
伝説のボクサー、ジム・ブラドックを描いた、安心して感動できるヒーロー映画です。 格好つけマネージャー役のポール・ジアマッティがい味出していました。ボクシングシーンは迫力ありすぎで、ちょっと怖かった。暴れん坊ラッソーの勝ちたいという強い思いがスゴイ迫力で、戦いぶりも見事です。これぞ王者の貫禄といった感じ。後半、見違えるような顔つきになっていく様子もさすが!ただし、何のために戦うのかというと「ミルク」―生活のため―となるとなんか冷めてしまったのですが…。妻を愛し、子どもを愛する、夫婦愛&家族愛って、普通の生き方をしていれば、頑張るのは当然なことで、とりあてて語ることでもないような気がするのですが、と、これを言ったらオシマイですが…、家族を大切にするヒーローを好むいかにもアメリカ映画って感じで、私にとっては、なかなか素直に感情移入できない微妙な作品でした。静かな感動がありつつも、猫なで声のレネーには、ちょっと引いてしまったし、離婚していたのを隠してアツアツぶりをのろけた名女優の演技が、ホントに心配しているのか、それとも裏があるのか(「シカゴ」のイメージ)なんて考えたり、矛盾した気持ちでも観てしまって…実は、昔、余分なことをあれこれ考えずに観た「ロッキー」の方が感動したなんて、歳をとるって…ツライ
鳶がクルリと 2005/日本/118分
監督:薗田賢次
出演:観月ありさ/哀川翔/宇津井健/塩見三省/須藤元気/品川祐/庄司智春/杉浦太雄/通山愛里/風吹ジュン
配給:UIP映画

★★★
キャリアウーマン・中野貴奈子の挫折と活躍を描く女の子元気ムービー。ヒキタクニオ原作&薗田賢次監督ということで、あの「凶気の桜」の嫌〜な印象が先立ったのですが、久しぶりに元気になれる面白い日本映画でした(でも、男性にはつらいかも…)。貴奈子はそれまでも、いろいろ頑張ってはいたけれど、鳶職の組「日本晴れ」に出会ってから、人とのつながりや仕事に対する姿勢とか、気持ちが変わっていきます。いかにも…という感じですけど、観月ありさのパワフルな演技が良かったし、素直に感激しちゃいました。哀川翔のキャラクターがいつになくスゴク自然で、説教じみているところも、好感が持てました。悦治の言った「忙しいのは、心を亡くす…」という言葉にはジーン。「24−TWENTY FOUR」のようなマルチ画面や、構図、カット割りもうるさくない程度に工夫されていたと思いますが、ツミがシーツで踊るシーンとか、貴奈子のお弁当を作るところとかなんか無意味に長いシーンもあった気がします。でもツミ役の通山愛里ちゃんの今後が楽しみです。エリートOLという設定から、日本ではなかなか考えられない、素敵なオフィスが見られます。「ワーキング・ガール」とか「キューティ・ブロンド」の日本版といった感じでしょうか…観月ありさは抜群のスタイルで、カッコいいワードローブを見せてくれます。赤とか黄色の靴とかも素敵!でも「カルクヤバイ」どころか、撮影当時は、「スゴクヤバイ」体型の気がしました。あと窪塚洋介が意外なところで出てきますので(存在感アリ)お見逃しなく。
頭文字(イニシャル)D THE MOVIE  2005/香港/109分
監督:アンドリュー・ラウ/アラン・マック
出演:ジェイ・チョウ/鈴木杏/エディソン・チャン/ショーン・ユー/アンソニー・ウォン/チャップマン・トウ/ケニー・ビー/ジョーダン・チャン/リュウ・ケンホン
配給:ギャガ・コミュニケーションズ (C) 2005 Media Asia Films (BVI) Ltd.

★★★☆
ヘンな映画です。原作コミックの『頭文字(イニシャル)D』は、ちょっとは知っていますが、別に頭には来ませんでした。原作どおり群馬県を舞台に、日本人の登場人物で作っているのですが、出演者はほとんど日本人ではなく、故に日本語吹替版での公開という異色作です。「インファナル・アフェア」で渋いウォン警部を演じた、アンソニー・ウォンが、飲んだくれの元走り屋、藤原とうふ店のだらしない(原作はあそこまでヒドくない)オヤジ役で出ていたり、若き日のラウとヤンを演じた、エディソン・チャンとショーン・ユー、チャップマン・トゥなど、原作のベタな内容を真剣に演じている華流スターの皆さんはかなりキツイです。緊張感あふれる峠バトルと、日常を描いた部分との差に、香港映画の勢いが感じられる作品です。高橋レーシングチームが実際に改造車を使ってCGなしで撮影したという本物のレースシーンが堪能できる作品なので、クルマ好きには楽しめる作品でしょう。
深紅 2005/日本/117分
監督:月野木隆
出演: 内山理名/水川あさみ/小日向文世/緒形直人/内田朝陽/塚本高史/堀北真希/平田満/島田楊子/田中好子/南野陽子
配給:東映

★★★
野沢尚の遺作ということで、興味を持ったのですが、これほど見せてくれる作品とは思いませんでした。被害者の娘・奏子は、修学旅行の途中で、事件を知らされるのですが、病院まで行くまでの息苦しい雰囲気の4時間がすごく丁寧に描かれていて、すぐに引き込まれました。特別な状況にある被害者と加害者の娘…こういう事件は、加害者、被害者にそれぞれに事情っていうものがあると思います。そういう張りつめた緊張感みたいなのが、全編を通して感じられて最後まで飽きさせず、内山理名と水川あさみが、それぞれの境遇をうまく演じていました。二人の意味アリの会話も迫力あったし、なにより救いが見える終わり方(携帯電話がイイ)にホッとしました。見逃した方は、ビデオ・DVDが出たらぜひ見ていただきたい、オススメ作品です。
秋葉泰子の少女時代を演じた堀北真希は、「HINOKIO」で、サトルが憧れるマドンナを、「逆境ナイン」ではマネージャーを演じている小学生から高校生まで演じられる17歳です。11/5公開の「ALLWAYS 三丁目の夕日」に出演、そして、TVの新番組「野ブタ。をプロデュース」で、主役のジャニーズ2人にプロデュースされる転校生・信子を演じているので要チェックです!
スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐   2005/日本/1411分
監督:ジョージ・ルーカス
出演:ユアン・マクレガー/ヘイデン・クリステンセン/ナタリー・ポートマン/イアン・マクダーミド/サミュエル・L・ジャクソン /ジミー・スミッツ/フランク・オズ
配給:20世紀フォックス映画 (C)2005 Lucasfilm Ltd. & TM. All Rights Reserved.

「スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐」は、反ブッシュ映画といわれています。ブッシュは、愛する家族・家庭を守る名目で戦争を始めましたが、本作は、まさにこれがテーマになっています。ブッシュ政権=悪の帝国、パルパティーン最高議長が目指す銀河帝国は、まさに今のアメリカの、イラク戦争における外交を連想させます。ジョージ・ルーカス監督は「筋書きは30年前に作ったものであり、類似点は単なる偶然に過ぎない。まさか、これほどまで現代の出来事に類似するとは想像もしていなかった」とカンヌ映画祭での記者会見で述べたそうです。ブッシュ派の人々は、映画ボイコットを呼び掛けていましたが、公開されたら、記録的な大ヒットでした。

★★★★★←別格あつかい
終わってしまった…感動の終幕です。スターウォーズがこんな風に続いて、こうやって終わるとは思っていませんでしたが、納得できて全部つながりました。若きアナキンがダース・ベイダーになった理由も、痛いほどわかるし、クリステンセン君の突っ走り方には涙が…本当にせつない物語でした)。ラストはいつもあっけなく「えっ!?」という感じで終わってしまい、2002年に早く次を、「EP3」を観たいと思った気持ちは叶えられましたが、もう終わっちゃったのね…と感無量です。オープニングのワクワクした興奮をもう味わえないかと思うと(涙)。ファンじゃない方も、コレを観たら全シリーズの深さにハマってしまうかも。見ごたえたっぷりのフィナーレです。
サマータイムマシンブルース  2005/日本/107分
監督:本広克行
出演:瑛太/上野樹里/与座嘉秋/川岡大次郎/ムロツヨシ/永野宗典/本多力/真木よう子/升毅/三上市朗/楠見薫/川下大洋/佐々木蔵之介
配給:東芝エンタテインメント

★★★
京都の劇団「ヨーロッパ企画」の舞台『サマータイムマシン・ブルース2003』を本広監督が見たことから映画化が決定!映画の脚本は、ヨーロッパ企画代表で、劇団の作・演出家上田誠が担当。「ヨーロッパ企画」のメンバーをはじめ劇団系の俳優さんが多く出演しています。
タイトルバックがない映画もありますし、大学生の夏休み…平和なのはわかるけれど、プロローグの部分がダラダラしていて、テープライターでのクレジットが出てくるまでの、もったいをつけている演出には―本広監督ならではでしょうけれど―やや引き気味になってしまいました。テレビだったらチャンネルを変えていたと思います。前半は、ヘンなことや、おかしな事が続出で、これがまた、お芝居のテンションの高さで進むから、疲れました。でも、瑛太と上野樹里の興味津々の未来ネタを含めて、青春映画としては面白いし、特撮にお金を使わなくても、SF映画はできるといういい見本です。タイムマシンが出てきてからは、前半の不自然だったことのつじつまが合ってきて、SF研究会なのに、あまりの欲のなさには笑わせてもらいました。あれこれ考えてしまいましたが、でもロッカーに隠れていた瑛太には、納得できない…!?佐々木蔵之介は、相変わらず素敵で、上野樹里は「スウィングガールズ」より、断然可愛かった!
Be Cool/ビー・クール 2005/アメリカ/120分
監督:F・ゲイリー・グレイ(交渉人/ミニミニ大作戦)
出演:ジョン・トラボルタ/ユマ・サーマン/ハーベイ・カイテル/ダニー・デビート/ビンス・ボーン /ザ・ロック/セドリック・ジ・エンターテイナー/クリスティーナ・ミリアン/アンドレ・ベンジャミン/スティーブン・タイラー
配給:20世紀フォックス映画 (C)2005 TWENTIETH CENTURY FOX & DREAMWORKS LLC.

★★★
エアロスミスのロゴ(『Permanent Vacation』のジャケットより―ユニバーサルミュージック株式会社 ユニバーサルインターナショナル/UICY-3252)です。エアロ・スミスの洗濯係をやっていたというイーディーの腰にはこのタトゥーがあるので注目を!
95年にヒットした映画業界の裏ネタ満載のコメディ「ゲット・ショーティ」の続編。
わたくし的にはトラボルタの映画は比較的にハズレがない(「バトルフィールド・アース」以外)と思っていましたが、アース・ウインド&ファイヤーの「ファンタジー」で始まった時に、この映画は当たり〜と確信しました。ソウルからヒップホップまで新旧のサウンドをコーディネートし、人気沸騰中のR&Bシンガー、クリスティーナ・ミリアン、大御所エアロスミスのスティーブン・タイラーが本人役で出演!「パルプ・フィクション」を思い出さずにはいられなトラボルタとユマ・サーマンのダンス(この時にピアノを弾いているのはセルジオ・メンデス)も見どころです!殺し屋にロシアンマフィア、マイホームパパのギャング、黒人のなまりを真似する白人マネージャー、俳優志望のゲイの用心棒(ザ・ロックが熱演、眉毛を上げる表情はサイコー!!)などが繰り広げるちょっとドタバタなお話ですが、クライム・ムービーだけで終わるのではなく、映画ネタのおちょくりや、パロディなどが満載の上に、音楽シーンも混ぜ込んだセンスには監督のセンスが感じられます。
亡国のイージス  2005年/日本/127分
監督:阪本順治
出演:真田広之/寺尾聰/吉田栄作/谷原章介/豊原功補 /光石研/岸部一徳/原田美枝子/原田芳雄/中井貴一
配給:日本ヘラルド映画・松竹 (C)2005「亡国のイージス」associates

★★★
「ローレライ」「戦国自衛隊1549」と続いた福井晴敏原作の映画化の1本で、硬派な仕上がりです。自衛隊の全面的協力を元に作られた広大なスケールの映像、そして実力派ぞろいの役者の共演は見ごたえがありました。如月を演じた勝地涼はかなり注目です。自分の演じるべきことを見事に演じたそれぞれの俳優の魅力が全開です。でも個人的には、寺尾聰は、やはりいい人というイメージが強く、先導して行くようなカリスマ性はなかったように思えました。(事を起こした原因も、最後もあっけなかった。)真田さんいわく、「これでわかるはず」という編集は、原作を読んでいればわかることかもしれませんが、ジョンヒの存在、彼女とユンファ、また、乗組員同士の関係や、如月の家族など、ちょっと不親切で、理解するのはキビしい気がしました。緊迫感が続いた作品ですが、ラストの東京湾のシーンは、みごとにそれをぶち壊してくれました。「妖怪大戦争」には負けますが…。
奥さまは魔女   2005年/アメリカ/103分

監督:ノーラ・エフロン
出演:ニコール・キッドマン/ウィル・フェレル/シャーリー・マクレーン/マイケル・ケイン
配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント

★★★☆
「奥さまは魔女」のリメイク版を作るってことを描いた映画で、オリジナルとは別モノで、落ち目俳優・ダーリン役のジャックがサマンサ役にスカウトしたイザベルは魔女だった!というひねりを加え、テレビドラマの中で魔女の役を本物の魔女が演じるという二重のドラマ仕立てになっています。ニコール・キッドマン38歳!服の着こなしがとってもキュートで可愛かったです。ダーリン役のウィル・フェレルの「サタデー・ナイト・ライブ」出身のコメディアンらしい勘違い野郎のトホホぶりは面白いのですが、ダメな人には、かなりキツイかもしれません。平均的なロマコメですが、NHKでお馴染みの「アクターズ・スタジオ・インタビュー〜○○○自らを語る」の出演のところとか、海外ドラマの笑い声があのように公開番組のようになっていたところとか、製作過程の諸々と、テレビ業界の内幕モノになっているところは興味深く観られたし、オリジナルの「奥さまは魔女」がみんなに愛されていた番組だったということもわかりました。なのに、こんなお気軽なもの作って大丈夫なのかという心配が…。
超能力者堀さん ノロイ  2005年/日本/115分

監督:白石晃士
出演:小林雅文/松本まりか/矢野加奈/堀光男/アンガールズ/高樹マリア/ダンカン/飯島愛/荒俣宏
配給:ザナドゥー

★★★
怪奇実話作家・小林雅文の失踪事件の謎に迫る、ドキュメントタッチのホラー映画です。彼の残したビデオ映像をもとに、謎に迫っていくのですが、「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」のような手ブレ映像は、ちょっと酔ってしまいそうですし、「ブレア〜」と同じく、次々とわかっていく事実を観客も同じように検証する形になっています。古来の民族的な歴史や風土は、なかなか不気味で、出てくる人も堀さんをはじめ、民俗学者の先生とかヘンな人ばかり…、松本まりかもずいぶん変わっているキャラです。いいとか悪いとか以前に、いろいろな試みがなされていて、退屈はしませんでした。
残されたビデオをどう判断するか…嘘か本当かについても見どころはいっぱいです。
「霊体ミミズが…」と 口に出したくなったり、この映画が嫌いじゃない方は
公式サイト http://www.no-ro-i.jp/
小林雅文公式ホームページ http://koba1964.hp.infoseek.co.jp/
小林雅文の著書が出版されている“杉書房” http://www.sugishobou.jp/ を見ると、ますます興味をひかれます!
マダガスカル MADAGASCAR   2005年/アメリカ/90分

監督:エリック・ダーネル/トム・マクグラス
声の出演:(字幕版)ベン・スティラー/クリス・ロック/デイヴィッド・シュウィンマー/ジェイダ・ピンケット・スミス/サシャ・バロン・コーエン/セドリック・ジ・エンタテイナー (日本語吹替版)玉木宏/柳沢慎吾/岡田義徳/高島礼子/おぎやはぎ/アンタッチャブル
配給:アスミック・エース 
(C)2005 DreamWorks Animation LLC and DreamWorks LLC Madagascar TM DreamWorks Animation LLC

★★★☆
「シュレック2」「シャーク・テイル」のドリームワークス・アニメーションの最新作。でも意外や意外、本作のキャラはみんなとても個性的で可愛く思えました。例によって映画のパロディと皮肉めいたブラックなところアリ。昔のアニメのようにキャラクターがビョーンと伸びたり縮んだりする伸縮自在の動きは、手描きセルでやれば簡単なのに、あえてCGで試みたそうで、これがかなりスゴイことらしいです。舞台となるマダガスカルは、ニューヨークの反対側ということで決定したとか。そして、シマウマの柳沢慎吾をはじめ、玉木宏(ぜんぜんわかりませんでした)、高島礼子、おぎやはぎ、アンタッチャブルと吹替え版の声優陣も見事!『炎のランナー』『野性のエルザ』『What A Wonderful World』『Stayin' Alive』と、懐かしいナンバーがストーリーの展開に合わせて選曲されています。エンド・クレジットの呪文のような曲も楽しくってサイコーです!試写会ではお子さんにも大受けで、会場から笑いが途切れませんでした。
愛についてのキンゼイ・レポート 2004/アメリカ・ドイツ/118分
監督:ビル・コンドン
出演:リーアム・ニーソン/ローラ・リニー/クリス・オドネル/ピーター・サースガード/ティモシー・ハットン/ジョン・リスゴー/ティム・カリー/オリバー・プラット/ディラン・ベイカー/リン・レッドグレーブ
配給:松竹

★★★
「キンゼイ・レポート」の著者として知られる動物学者、アルフレッド・キンゼイ博士の半生を描いた伝記映画。1940年代、性を語るのはタブーとされていた時代に、性の問題に取り組んだキンゼイ博士の研究を説明する真面目なドラマで、博士のかなり変わった結婚生活や行動、レポートをまとめる際の苦労や挫折が丁寧に淡々と描かれます。最終的に博士の研究は、心の問題、“愛”にぶち当たってしまうので、この邦題はちょっといただけません。「性についての…」ぐらいが適当では。途中、博士の講義シーンのスライドで、映倫が許可したなーと思える写真がでますが、いやらしくはないとはいえ、ちょっと驚きました。「キングダム・オブ・ヘヴン」「バットマン・ビキンズ」と大作が続いたリーアム・ニーソンが好演。希望に満ちたラストは、美しい。
ロボッツ ROBOTS  2005年/アメリカ/90分
監督:クリス・ウェッジ
声の出演:【字幕版】ユアン・マクレガー/ハル・ベリー/ロビン・ウィリアムズ/グレッグ・キニア/メル・ブルックス
【日本語吹替版】草なぎ剛/矢田亜希子/山寺宏一/西田敏行
配給:20世紀フォックス映画 (C)2005 TWENTIETH CENTURY FOX

★★
日本語吹替版は草なぎ君人気もあって、評判がいいようですが、私はユアンの字幕版の方を観ました。「シャーク・テイル」の魚の世界の擬人化に続き、ロボットの世界の擬人化ですが、単純に人間をロボットに置き換えているだけのロボットだけの世界に入り込めませんでした。草なぎ君似といわれるロドニーをはじめ、キャラクターが可愛くないし、描きこまれすぎた3DCGは、かえって逆効果なのでは?「どんなロボットにもチャンスがある」と田舎から夢をもって都会に出てきて、金儲け主義の悪者に立ち向かうテーマは感動的なのに、夢や希望が感じられませんでした。邦画の強力な夏休みアニメの作品群には、かなわない気がします。
皇帝ペンギン LA MARCHE DE L'EMPEREUR  2005/フランス/86分
監督:リャック・ジャケ
出演:皇帝ペンギン<エンペラーペンギン> (類・科)鳥類ペンギン目ペンギン科
配給:ギャガ・コミュニケーションズGシネマグループ
(C) jerome maison/bonne pioche

★★★
夏休みの親子ムービーとして扱われていますが、完全なドキュメンタリー映画ですし、生々しいところもある、かなり大人向きな映画だと思いました。子供ペンギンのかわいらしさには癒されますが、それだけではない、本当に壮絶で厳しく、美しいペンギンの子育ての物語には目を奪われます。ペンギンの毛並みまではっきり見えるハイビジョンのような映像は感動ものですし、全編を通して流れるノイズっぽい音楽はてマッチしていたと思います。しかし、ナレーションというより、日本語のセリフ(感情がこもった)で言われると…一組の家族の物語とはいえ、擬人化しすぎる気がします。普通にフランス語の字幕版で観たかったです。アメリカでの公開では、モーガン・フリーマンがナレーションを担当、こちらも観てみてたいです。
妖怪大戦争  2005年/日本/124分
監督:三池崇史
出演:神木隆之介/宮迫博之/南果歩/成海璃子/佐野史郎 /菅原文太/近藤正臣/阿部サダヲ/高橋真唯/岡村隆史
配給:松竹
(C)2005『妖怪大戦争』製作委員会

★★★★
すごくいいいかげんだけど、子供だましでは終わらない、なぜか許せてしまう魅力があって、私はワクワクととっても楽しめたのですが、ツボにはまる人とダメな人との差が激しい作品だと思います(楽屋落ちが受け入れられるかそうでないかがあるし、楽屋落ち自体が嫌いな人もいますし…)。悪いことをすると、妖怪が…という戒めみたいな妖怪の存在が心地よくて、子供への教訓もしっかり埋め込まれた素直なテーマも嬉しいし、宮迫の存在、最後の“スネコスリ”のくだりは、昔、少年だったお父さんにも感慨深いところがあり。妖女アギが服を脱いだり、川姫の太腿…とサービスショットも。天才子役ぶりよりも子供らしさを出した神木隆之介くんは、とっても勇敢で可愛いし、“スネコスリ”も必見!妖怪を演じている人たちの顔ぶれが豪華で、誰なのかまるでわからない人が多いので、事前にパンフレットなどでチェックをするのをオススメします。そして全てをぶち壊すぐらいのあのオチは、さすが三池監督としかいえません。清志郎+陽水の「愛を謳おう」の力の抜き加減もマッチしすぎて大好きです。この夏、この作品を観た子供たちに、いつかオトナになって思い出してもらいたい…そんな作品です。不思議な世界にドップリ浸ってください。
ランド・オブ・ザ・デッド  2005/アメリカ・カナダ・フランス/93分
監督:ジョージ・A・ロメロ
出演:サイモン・ベイカー/デニス・ホッパー/アーシア・アルジェント/ロバート・ジョイ/ジョン・レグイザモ
配給:UIP映画

★★★
やはり本家はスゴイ!残酷描写もかなり生々しく、血肉は飛び散り、余計なことを考えずに、ドップリ恐怖に浸かれます。ロメロ監督、御年65歳とは思えないパワー。花火に見とれるユラユラと動くゾンビ、妙な間など、つかみどころもバッチリ!そして、本当に恐ろしいのは、ゾンビではなく人間!!というところが他の作品と違うところ。クールなアーシア・アルジェントが素敵!もっと活躍させてほしかった〜。こういう作品を観てワクワクするのはかなり危険!?
 
アイランド THE ISLAND  2005/アメリカ/136分
監督:マイケル・ベイ
出演:ユアン・マクレガー/スカーレット・ヨハンソン/ショーン・ビーン/ジャイモン・フンスー/スティーブ・ブシェミ

配給:ワーナー・ブラザース映画 (C)2005 Dreamworks LLC and Warner Bros. Entertainment Inc.

★★★★
面白い映画です!文句ナシのこの夏最高SF娯楽大作でしょう(SWは別モノですから)。追われるオビ=ワン・ユアンと、ちょっぴりエッチなヨハンソンがすごくいいのです。運転とかがオビ=ワンを彷彿させたり、「ナイトウォッチ」を思い出したりと、ユアンファンには何かと楽しめます。「パール・ハーバー」「アルマゲドン」のマイケル・ベイ監督というと、ある面、引いてしまう気もいたしますが、主役の個性的な2人のおかげか、許せないような無駄なシーンがありません。お得意のスペクタクル満載も楽しめるし、手に汗握るシーンの連続で(同じ逃げまくるのでも、トムの逃げ方と比べてください)、迫力満点です。スゴイ映像もここまでくると、どこかでみたことがあるとかの次元ではない気がします。そしてまたまた ジャイモン・フンスーがおいしい役で登場!彼はほんとにいい役を選んで仕事をしていますね〜。相変わらず冷酷そうなショーン・ビーンも素敵!
姑獲鳥(うぶめ)の夏  2005年/日本/123分
監督:実相寺昭雄
出演:堤真一/永瀬正敏/阿部寛/宮迫博之/原田知世 /田中麗奈/いしだあゆみ
配給:日本ヘラルド映画 (C)2005「姑獲鳥の夏」製作委員会

★★★
金田一耕介、明智小五郎、シャーロック・ホームズなど、独特のムードが漂う主人公の人気シリーズは、読者の原作のイメージに対する想像と一致すればいいのですが、そうでないと…。謎解きのパターンお約束ごとも、1作目だとまだわかりかねますし、果たして堤真一は、良かったのか…?ムードを出しすぎるあまり京極堂が語りがまわりくどく、永瀬正敏の関口のはっきりしないキャラ(心理描写)も、話をわかりにくくしていたと思います。美術セットは、レトロな感じを表していたと思います。ウルトラマンを思い出してしまうような火事シーンもちょっと感激。いしだあゆみは年とったダコタちゃんでしたが、田中麗奈、主要人物でない篠原涼子(「星になった少年」の母親役が彼女だったら良かったのに〜)と清水美沙が印象的でした。
ハービー/機械じかけのキューピッド Herbie: Fully Loaded  2005/アメリカ/136分
監督:アンジェラ・ロビンソン
出演:リンジー・ローハン/マット・ディロン/マイケル・キートン/ジャスティン・ロング/ブレッキン・メイヤー /ジル・リッチー/シェリル・ハインズ

配給:ブエナ ビスタ インターナショナル(ジャパン) (C)DISNEY ENTERPRISES,INC

★★★☆
タイトルバックの水玉もキュートだし、とにかくワーゲンのハービーが可愛い。ヘッドライトが目なんてラブリ〜!!擬人化されたお茶目ぶりには愛くるしさと、1969年製作のディズニー映画「ラブ・バッグの続編ということもあって、家族愛や友情が描かれた古きよき時代のディズニー映画の世界には癒されます。リンジー・ローハンの魅力が全開のアイドル映画にはとどまらず、実はカーマニアにも受けそう。沢向要士ばりのマット・ディロンの中途半端さはともかく、久々のマイケル・キートンには感激でした。
星になった少年 Shining Boy and Little Randy  2005/日本/113分
監督:河毛俊作
出演:柳楽優弥/常盤貴子/高橋克実/蒼井優/倍賞美津子
配給:東宝 (C)2005 フジテレビジョン 東宝 S・D・P

★★★
実話から生まれた感動のドラマのようにいわれていますが、淡々としている不思議な仕上がりの作品です。日本初の象使いの少年、哲夢を柳楽優弥君は、本当に自然に演じています。存在感、オーラというか人を引き付ける不思議な魅力があり、タランティーノの眼は確かだったと納得いたしました。本当に体当たりの演技でタイでの出来事が一番面白く、一人前の象使いになって帰ってくるまでが見ごたえがあるのに(テレビなどのCMなどでもよく流れていますが)、常盤貴子とのつながりを重視したため、もの足りない感じです。象と少年のつながりをもっと前面に出してほしかったと思います。また、常盤貴子の他人事のような演技は、おかまいなしの、そういう生き方の母親らしくていいのかもしれないけれど、どうも好きになれませんでした。(「誰も知らない」のYOUがなんて自然なこと。)学校でのいじめ、タイでの苦労、家族の問題、ガールフレンドの蒼井優の存在、どれもみんなさらりと描かれすぎていて、山場がなさすぎ。夢半ばで哲夢が死んでしまうというのがクライマックスでは泣くに泣けません。
HINOKIO  2005年/日本/111分
監督:秋山貴彦
出演:中村雅俊/本郷奏多/多部未華子/堀北真希/小林涼子/村上雄太/加藤諒/原沙知絵/牧瀬里穂/原田美枝子
配給:松竹 (C)2005 HINOKIO FILM VENTURER

★★★☆
観る前は、ロボットに代理通学させるなんてことが、そもそもイジメのもとではないの?という疑問があったのですが、観れば、そういうこともあるのかもと納得できてしまうのが不思議でした。しかし、教師の態度とかは、実際の教育現場もこうなんだろうとイヤ〜なものを見せられた感じです。登校拒否問題などは、子供自体より、中村雅俊の父親といい、大人の態度というものが大きいと考えさせられます。子供同士は、今も昔も本質は変わっていないんだろうと思わせるのは、悪ガキグループとヒノキオとの間に友情が芽生えていくところ。CGを使って描かれるヒノキオはかなり精巧で見ごたえがあるし、子供たちの描き方がいいし、とくに、ジュンが存在を含めて見事です(いろいろ垣間見える複雑なジュンの家庭の事情も納得した上で観ると、ますます素晴らしい)。でも現実と子供たちの夢中になるゲームがリンクするところは、入っていけませんでした。この手の映画で「To Love Somebody」を流すとはズルイです。
フライ,ダディ,フライ  2005年/日本/121分
監督:成島出
出演:岡田准一/堤真一/松尾敏伸/須藤元気/星井七瀬 /愛華みれ/塩見三省
配給:東映

★★
「GO」の直木賞作家・金城一紀が初めて書き下ろした脚本を、成島出監督が映画化した作品。円満そうに見える家庭だけど、内情は…というところからはじまり、前半のモノクロシーンは苦痛の30分でした。大切なものをとりもどすというコンセプトは感動ものだけど、おっさんの行動といい、ハズすパターンが寒すぎます。こういうテンポがある青春ものは、今はクドカンにはかなわないでしょう。3代目なっちゃんは可愛いい(?)から演技は期待しなくていいのかもしれませんが、病室の「出て行って」は、どうもいただけません。反面、須藤元気のバカッぷりはかえって好感が持てました。とにかく私には飛びそこなってしまった作品でした。
宇宙戦争  2005/アメリカ/117分
監督:スティーブン・スピルバーグ
出演:トム・クルーズ/ダコタ・ファニング/ティム・ロビンス
配給:UIP映画

★★★
スピルバーグどうしちゃったの?という感じ。確かに宇宙人は恐ろしく、素晴らしい映像だと思います。私なら、ショッピングセンターのところで死んでるでしょう。とても怖かった。でも、逃げて、逃げて絶対にやられないトム!老婆のようなダコタちゃんの悲鳴もうるさく、ティム・ロビンスが出てきてからは、急降下にトーンダウン。アメリカ万歳!にならないところが好感が持てるといえばそうですが、最後はかなりビックリの展開でした。しかし、トムは平凡な労働者は似合わない!それと最初のクレーンの達人というのが、後半には絡まなかったのですね〜
バットマン ビギンズ  2005/アメリカ/140分
監督:クリスチャン・ノーラン
出演:クリスチャン・ベール/マイケル・ケイン/リーアム・ニーソン
配給:ワーナー・ブラザース映画  (C)2005 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved.

主演はクリスチャン・ベール。「マニシスト」で不眠症の男を演じて、30キロ減量した身体を元に戻し、さらに鍛え上げたボディはかなりお見事。ブルースを支える執事のアルフレッド役のマイケル・ケイン、リーアム・ニーソン、モーガン・フリーマン、めったにない役柄を演じるゲイリー・オールドマン、ウェイン産業の最高経営責任者にはルトガー・ハウアーと、第一級の俳優陣が脇を固めています。 渡辺謙の存在感は認めますが、かなりショボい役でビックリ。あと、Dr. クレイン役のキリアン・マーフィーは、「28日後...」「真珠の耳飾りの少女」(グリートの恋人ピーター役)、「コールド マウンテン」(ナタリー・ポートマンを襲う兵士の一人)などで注目の人です。ヒロイン・レイチェル役のケイティ・ホームズは、先日トム・クルーズと婚約しました!!16歳差!10/5のニュースによるとトムはパパになるそうです。

★★★
闇のヒーローとはいえかなり暗く、バットマン誕生のドラマは、なかなか劇的です。ティム・バートンは、ヒーローの内面をリアルに描きましたが、ノーランは、心の葛藤&取り巻く環境を彼独自の論理性で描いています。ノーランの徹底したこだわりや美学が満載で、そんなに凝らなくても…と、ちょっとしつこさも感じてしまいました。好き嫌いは別にして、濃い〜仕上がりなので、見ごたえはありますアメコミバートン版、リアルなノーラン版どちらがお好みですか?
ザ・リング2  2005/日本/119分
監督:中田秀夫
出演:ナオミ・ワッツ/サイモン・ベイカー
配給:東宝

★★★
「THE JUON」と違って、日本人監督の手で作られたけれど、完全にハリウッド・オリジナル版です。ビデオテープの呪いはあやふやだし、脚本がもたつく気もしますが、ホラーとしてでなく、親子愛ものと観れば新たな感動が。日本版とは別物と観るのが正解でしょう。エイダンと鹿が…こわい…。
ダニー・ザ・ドッグ  2004/フランス・アメリカ/103分
監督:ルイ・レテリエ
出演:ジェット・リー/モーガン・フリーマン/ボブ・ホスキンス/ケリー・コンドン/マイケル・ジェン
配給:アスミック・エース

★★
かなり暗〜いお話。ジェット・リーがイヌ以下のヒドイ扱われ方をする、リュック・ベッソンの暴走脚本は相変わらずです。モーガン・「Ray」・フリーマンのおかげで、リーも健闘して、家族愛ドラマとしてなかなか見せ場がありましたが、とにかく脚本がすべてを台なしに…。リーの42歳とは思えないアクション&シャイな演技はもちろん、初のラブ・シーンにも注目を!
交渉人/真下正義  2005/日本/119分
監督:手塚昌明
出演:江口洋介/鈴木京香/鹿賀丈史
配給:東宝

★★
厳しい目で見すぎだとは思いつつ、お馴染みのキャラの馴れ合いムービー。ユースケは、“交渉”のプロとは思えず、困ったの顔の苦笑ばかり。犯人は、あんな映画クイズの受け答えいいの?甘すぎ!西村雅彦の指揮はぜんぜん演奏と合っていないし、寺島進は唯一魅力的でイキイキしていたけれど、浮いていました。
50回目のファースト・キス  2004/アメリカ/99分
監督:ピーター・シーガル
出演:ドリュー・バリモア/アダム・サンドラー/ロブ・シュナイダー/ショーン・アスティン/ダン・エイクロイ
配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント

★★★
アダム・サンドラーが、ジム・キャリーと同じくらい苦手なので、期待しないで観たのですか、意外に楽しめました。サンドラーがプレイボーイっていうのは、どうかと思いますが、アメリカでの人気を考えたら当然なのかもしれません。悪いコトをしようと思えば、都合よくおつきあいできてしまうルーシーに対して、誠意を持って接して、気を引こうとあれこれ奮闘する姿は微笑ましくて好感が持てました。辛い状況のバリモアも可愛かったし、軽妙なタッチはサンドラーのキャラのおかげなのでしょう、深刻過ぎないのも良かったです。ハワイの空気も関係してか、爽やかな気分になれました。
サハラ 死の砂漠を脱出せよ  2005/日本/119分

監督:ブレック・アイズナー
出演:マシュー・マコノヒー/ペネロペ・クルス/スティーヴ・ザーン
配給:ギャガ・コミュニケーション

★★★
全世界で1億2000万部突破。人気作家クライブ・カッスラーの大ベストセラー「ダーク・ピット」シリーズの映画化作品。主演ダーク・ピットには、製作総指揮にも名を連ねるマシュー・マコノヒー、ヒロインのペネロペ・クルスは本格的なアクション作品に初挑戦。
「フライト・オブ・フェニックス」の砂漠の恐ろしさは何だったのだろうと思える、ダーク・ピットと相棒アルのパワフルコンビ!とても楽しい冒険活劇です。マッチョのマコノヒーが、小柄なペネロペを抱き上げる時にはラブラブモードが。マコノヒーの髪型(量)がかなり変わるのもにも注目を!
戦国自衛隊1549  2005/日本/119分
監督:手塚昌明
出演:江口洋介/鈴木京香/鹿賀丈史/北村一輝/綾瀬はるか/宅麻伸/中尾明慶/伊武雅刀/生瀬勝久/嶋大輔/的場浩司
配給:東宝

★★★
福井晴敏の書き下ろし原作を「ローレライ」に続き映像化。1979年に映画化された「戦国自衛隊」の荒唐無稽さはなく、自衛隊の協力やオープンセットなどの割には、小さくまとまってしまいました。その上、セリフですべてを説明してくれるとっても親切な映画作り。いつものイメージとは違って、北村一輝大熱演!ちょんまげワイシャツ姿は笑えます。ロケ現場を見て、撮影の大変さや、出演者の皆さんの印象もわかった上でプラス。
ホステージ  2005/日本/113分
監督:フローレン=エミリオ・シリ
出演:ブルース・ウィリス/ケヴィン・ポラック/ジョナサン・タッカー/ベン・フォスター/ジミー・ベネット/ミシェル・ホーン/マーシャル・オールマン/セレナ・スコット・トーマス/ルーマー・ウィリス
配給:松竹

★★★
ブルースワンマン映画になりきれていないところがビミョーな仕上がりに…。犯人があまりに計画なしのお馬鹿さんなので、どうなるかと思いましたが、最近起こる様々な事件も、そんなつもりでなく、と起こってしまうのかもしれません。犯人の兄弟や、「ホーム・アローン」のような弟の活躍、若いんだか中年ぽいんだかわからないすごいボディのお姉さんの描かれ方が、物語を面白くしていました。二重の誘拐の、イマイチはっきりしていない終わり方には不満が残りますが、こういうサスペンス・アクションものは、たまに観るとやっぱり娯楽映画として面白いと思います。
ミリオンダラー・ベイビー Million Dollar Baby 2004/アメリカ/133分
監督:クリント・イースト・ウッド
出演:クリント・イーストウッド/ヒラリー・スワンク/モーガン・フリーマン
配給:ムービーアイ・エンタテインメント/松竹

★★★★★
映画を観てこんなに泣いたのは初めてというぐらい、ロビーに出ても涙が止まらなかったのは初めての経験でした。二人の生き方、とった行動は、言葉では言い表せません。微妙な人間関係の距離というものが素晴らしく描かれています。感動とかではなく、自分にできるか、受け入れられるか、救いというものが何か考えさせられました。クリント・イーストウッドに主演男優賞もとって欲しかったです。
電車男  2005/日本/101分
監督:村上正典
出演:山田孝之/中谷美紀 /国仲涼子/岡田義徳
配給:東宝 (C)2005映画「電車男」製作委員会

途中「qsうぇdrftgyふじこl」という不可解な書き込みが出てきますが、キーボードの「Q」に右手の中指を、 「A」に右手の人差し指をおいて、 その指を、右にスライドさせると出てくるらしいんですけど…何回やってもできませぬ…

★★★
やっと観ました。主人公(電車男)が、微笑ましくて、オーバーすぎず、嫌悪感を与えないのは、山田孝之くんがうまいのでしょう。友達が一人もいまくて、相談する相手が顔も知らないネット上の人間たちということには、ゾッとするというか…現実を考えさせられなくもないけれど、社会にとけ込めていないという嫌な部分は、クリアできていて違和感なかったです。書き込む人たちって、もっとトゲがあって、非難しあう、暇な人というようなイメージがありましたが、彼らのキャラが簡潔に魅力的に描かれていて、最後の彼らの行動も、嫌味なくまとまっていたと思います。最後がテレビ版とリンクしているところはさすがフジテレビです。


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