アットエス
広告自由自在!アットエスのHotNews![PR][アットエス編集室/静岡市駿河区登呂]
広告が自由に書き換えられて、なんと月々6,300円〜!
静岡県のくらし情報はここでゲット - デザイン変幻自在!アットエスのカメレオンシステム!

映画「亡国のイージス」で、イージス艦・先任伍長仙石恒史役の真田広之さんが、7月3日(日)静岡市を訪れ、記者会見が行われました。
[一部・テレビ局記者会見  二部・新聞インタビューをお届けします。]
原作は日本推理作家協会賞・日本冒険小説協会大賞・大藪春彦賞の3賞を制覇の大ベストセラーとなった福井晴敏の同名小説で、政府・防衛庁・警察・国際社会を巻き込むダイナミックな展開、洋上のイージス艦を舞台にした前代未聞のアクションなど、そのスケールの壮大さから日本では映像化絶対不可能と思われていましたが、この度、防衛庁、海上自衛隊、航空自衛隊から史上初となる全面協力を得て、ついに映画化が実現しました。 監督は阪本順治。日本アカデミー賞主演男優賞に輝く4大実力派俳優、真田広之、寺尾聰、中井貴一、佐藤浩市の競演でも話題です。
【第一部・テレビ局記者会見】
【第二部・新聞インタビュー】はこちら
――この「亡国のイージス」は真田広之さん、寺尾聰さん、佐藤浩市さん、中井貴一さんという日本アカデミー賞最優秀主演男優賞に輝くそうそうたる俳優たちが顔を揃え、スペクタクルエンタテインメント超大作となっています。阪本順治監督のもと、豪華俳優人だけでなく、「13デイズ」等の音楽で知られておりますトレヴァー・ジョーンズ、「いまを生きる」「トゥルーマン・ショー」等の数々のヒット作の編集を手がけたウィリアム・アンダーソンとハリウッド最高穂のスタッフが参加しています。 まさに日本映画界の精鋭とハリウッドの才能が手を組んだ世界スケールの作品で、カンヌ国際映画祭でも上映されまして、とても好評でした。
そしてここ、静岡県相良町でイージス艦のオープンセットを建設しての撮影が行われました。 巨大なセットの中で数々のシーンが撮影され、「亡国のイージス」が誕生したわけです。静岡の人にとってはご当地映画としても関わりが深い作品です。

――それではお待たせいたしました。主演の真田広之さんをお迎えいたしましょう。皆様拍手でお迎えください。(拍手)
本日はここ静岡にようこそおいでくださいまして、ありがとうございます。


真田:「ただいま」という感じですね。

――「ただいま」 嬉しい言葉をいただきました。
それでは、真田さんに一言まずはお言葉をいただきまして、始めさせていただきたいと思います。


真田:きょうはようこそおいでくださいました。座ったまま失礼させていただきます。
ほんとにこの「亡国のイージス」は横須賀基地とか、日活の調布のスタジオ以外では僕にとっては、静岡がまさにイージスの郷といいますか、ここでしか僕はロケをやったことはなくてですね、2度の大きな台風にもめげず、スタッフ・キャスト一丸となって、完成にこぎつけました。その思い出の地にこうして完成品を引っさげてもどって来ることができて本当にうれしく思っています。まえふりをしていただいた中にもありましたけど、ホントにこのイージスを生み出した静岡の皆様には、ぜひぜひ、スタッフになったようなつもりで、一緒にこのイージス艦が荒波を乗り越えて大ヒットに結びつくまで応援していただきたいと思います。よろしくお願いします。

――昨年10月に、庵原町のオープンセットも取材させていただきましたが、その時の様子を伺いたいと思います。相良町のオープンセットは海の上という設定だったのですが、実際は陸の上で、錯覚してしまうことはなかったでしょうか?

真田:いや、よくありましたね。実際のイージス艦にも乗せていただいて撮影をしてますし、美術の原田さんが頑張って非常に精密な、裏はベニアですけれど、自分が芝居をするところはホントに、本物と見間違うというか、違いがわからないという状態だったんですね。ましてや、それもねらいだったんですけど、目線の先には本当に海が見えてるわけじゃないですか。で、実際の海抜からいきますと、水面からの高さはまったく本物と同じように作られているので、なにかこう、なんていうんでしょう、遠くの海を見ながら芝居をしてた時に、一瞬錯覚してこう、揺れることに備えて踏ん張っている自分がいたりして、あぁ、きょうはセットなんだ。と思って、結構、そう錯覚する瞬間がありましたね、何度も。

――相良町というのは静岡県の中でも風が強くて有名なところなのですが、高いシーンでの撮影はいかがでしたか?

真田:いや〜風にはお世話になりましてね〜やはり、かなり危険なので、スタッフの方々は命綱をつけてるんですけど、僕とか、中井貴一ちゃんとかは、テスト、本番の時には何もつけられないという…、結構風というのは、やるうえでは気になったり危険だったりするんですけど、実際船に乗っかって海に出ますと、まさにそれくらい、もしくはそれ以上の風が吹いてるんですね。ですからそういう意味でも、あの風が、リアル感を出してくれたんじゃないですか、まあ、台風の時にはミサイルが発射台ごと発射しちゃったり、風が最大のイージス艦の敵だったわけですけど、本番中はですね、ほんとに演出に参加してくれたんじゃないかというぐらい、いいタイミングで風が吹いてくださったので、感謝しています。

――映画の中で真田さんが一番好きなシーンと、一番伝えたい熱い想いを教えてください。

真田:そうですね、どのシーンも思い出があって、甲乙つけがたいんですけども、うーんそうですね、原作を読んで、意外だったところもあるんですけれど、夜の海、甲板で絵を描いているシーン、特に如月 行(きさらぎ こう)と、初めて心を通わせるシーンですけど、なにか全体の中でほのぼのとした、素敵なシーンだなと思いますね。
それといろんな想いはそれぞれのキャラクターにもたくさんあり、ストーリー全体としてもいろいろあると思うんですけど、特に僕の仙石という役、そして、僕自身の気持ちからいきますと、仙石というのは非常に思想的にもどちらにも傾かず、一番普通の、いってみると観客の目線に近いといいますか、非常にフラットな、兵士というよりは船乗りに近いような人情味のある男だと思うんですけど、彼にしてみますと、それぞれに正義があって、それぞれに国を思う憂いる気持ちがあるのはわかる、敵とはいえ、それはわかる。だけどやり方を考えよう、血を流し合う前に、なにか他に道はねえのかーっていうのが彼の心の叫びだと思うんです。
僕も個人的にいろいろ海外で仕事をしたり、中国で日韓中合同キャストのスタッフに囲まれて、仕事をしていると、やはり日本のことを客観的に見る機会もありますし、同時に文化も違い、宗教も違う、価値観も違う中で一つの作品という答えを出さなきゃいけない、その時に、やっぱり相手を否定だけしていては何も生まれないし、譲り合い学びあい、お互いシェアして、みんなが満足できる答えを見つけ出さなければいけないわけですね、タイムリミットつきで。そうした時に、やっぱりぶつかるけれど、なんか勉強しあう、認め合うことによって、細いけれど確実に一緒に歩める道というものが最後にみつかる、そういう確信が自分の中に持てまして そんな経験をした直後にこの作品のクランクインしたものですから、非常に仙石のセリフ一言一言が、自分がアジアの中で、現場をくぐってきたその時に思ったこととオーバーラップしていたんですね。ですからどんどんどんどん、あの撮影を続けながら、仙石が自分の中にも入り込んできたし、そういう意味では、あの、うーん、そんな想いが自分と仙石とオーバーラップして一言一言、腹からしゃべれたかなって気がします。


静岡県相良町、地頭方地区の海浜公園の駿河湾に面したところに、建設総工費3億円をかけてイージス艦を建設されました。
実物の約3分の2の大きさとはいえ、長さ77メートル、高さ27メートル、幅21メートルの巨大セット。
甲板の質感なども実物そっくりに再現され、かすり傷も、「みょうこう」に忠実に作られたそうです。

イージス護衛艦とは
最新鋭の防空システムを搭載した護衛艦(7250トン、定員300人)で、実際に運用しているのは米国、スペイン、日本など。語源はギリシャ神話に登場する盾。 数100Km以上全方位をカバーする高性能レーダーで敵の攻撃機やミサイルなどを探知、識別し、情報をコンピュータ処理して、ミサイルや大砲など最適の武器を自動的に選択、10以上の同時多数の目標に対処可能で、優れた防空能力を有する護衛艦。攻撃よりむしろ防衛を目的とした艦で、文字通り[無敵の盾]と言えます。海上自衛隊は横須賀、舞鶴に各1隻、佐世保に2隻、計4隻を配備しています。


――映画を見させていただいて、まさに今の時代に実際に起こりうるんじゃないかということを僕は感じたんですけど、ターゲットといいますか、こういう人に観てもらいたい、また、こういうことを感じてもらいたいこととかがありましたら

真田:タイムーリーという意味では、ほんとに原作が出た時よりも、時代が追いついてきてしまったというか、的中してしまったというか、結果的に本当にタイムリーなものになってしまいました。もうこれは、世代性別を超えてすべての日本人の方に、しかも一日も早く、観てほしい、そう意味では、いつ、何時、誰にふりかかるかわからない、誰が巻き込まれるかもわからない、そういったものが根底にテーマとしてありますんで、DVDを待ってというのは許されません!(会場・大爆笑) 一日でも早くとにかく、観ていただいてですね、次に行く時には、友達やご家族を誘って複数で観にいっていただくという、それをオススメしたいなと。それだけホントにタイムリーなものなのでね、えー公開後、一週間二週間でまた世の中変わってしまうかもしれない、それはそれでこの作品が違った意味を持ってくるかもしれませんけど、もう、一つの答えは作品として、出来上がってしまいましたので、もう変更はきかないので、今、これが公開されるという意味とか意義とかを考えますとですね、ホントに年齢性別問わず、そう意味では原作を読まれた方も読んでない方も、まっさらな気持ちで一人の日本人として、立場とか肩書きとか全部振り払って観ていただければありがたいなと思っています。
――この映画はほんとに男臭いというか、ほとんど男性の――
真田:そうですね紅一点でジョンヒという役がいますけど、ほんとに男ばっかりですから
――骨太な感じのする映画なんですけれども、しかも出ていらっしゃる方がほんとに今をときめく日本の俳優の方というそういう感じがするのですが、真田さんが、仙石っていう人を演じるにあたって、なんかこだわった点などはありますか?

真田:この役に魅力を感じたひとつに、先ほども申し上げましたように、非常に出演者といいますか、登場する役の中では、一番普通の人間、で、その決してスーパーヒーローではないこの男、いってみれば、超アナログ親父が、巻き込まれていって、なにかこう…開き直った時に、この何の思想もない、特に訓練を受けたわけでもない、普通の男の情念といいますか、心の叫びといいますか、そんなアナログな奴がですね、ハイテクを駆使したイージス艦の中で、デジタルの時代に、モールス信号やら手旗信号を駆使しながら、なにかをしでかしてしまう、その辺に、ロマンといいますか、託すものがあった―そういったものをお客さんにも感じていただきたかったというのがひとつと、あとはやはり、こういう題材ですから、思想的にもいろんな方向に偏った人たちがこう争い合うわけですね。ですからその中で仙石はセンターラインをまっすぐ、難しいことはわからないけど、間違ってるとしか言えないんだけど、とにかくセンターラインを走り切るという、そのへんがこの仙石に託された1つの使命でもあるなと思ったので、自分自身もそうですけど、本当にどちらにも傾かずに偏らずに軸をぶらさずにセンターラインを駆け抜けるというそれは、作品としても仙石という役にとっても、一番大事な気をつけなくてはいけない点だったので、そのへんはこだわり続けたつもりです。

――たまに目が合うとドキドキしちゃうんですけど、(会場爆笑)←インタビュアーは男性です。
この映画を通じて、皆さんに真田さんからのメッセージというとどういう感じですか?


真田:やはり自衛隊の全面協力ですとか、こういうキャストに囲まれて、そして仕上げはロンドン、ロサンゼルスと非常に国際的なスタッフに囲まれて、いろんな意味で過去にない試みをさせていただいてますし、こういう仕上げに立ち会っている時も、あ、こんな時代が来たんだな、日本で撮ったものを向こうで仕上げて、そして音楽もつけて、なにかこういう交流戦じゃないですけど、ほんとの意味でドップリ組むという、こういうことが実現したんだな、その同じ船に乗り合わせたという幸せと充実感がありつつですね、そういったものがこの作品ににじみ込んでいると僕は信じているので、そういったスケール感を観た方に味わっていただけたら嬉しいなと。そういう意味では、テーマはタイムリーで、タッグの組み方としては最先端の仕事になったような気がするので、そのへんもお楽しみいただければと思います。

―相良町で、この「亡国のイージス」を支える町の人たちも取材したのですが、今、真田さんは世界を舞台に活躍していらっしゃいますが、日本映画を支えるフィルム・コミッションについてどう思われますか?

相良町のセット前で真田さん&中井さん
真田:これは、もう行く先々でありがたいなーと思いますけど、食事の炊き出しから全部やっていただいて、やはりそういう協力なしでは映画というのは成り立たないわけですから、本当に感謝してますし、特に今回はですね、ずっとロケ地に行っても控え室のプレハブと、船内とその2ヵ所しか行く場所がなかったので、休憩中のお鍋ですとか、お味噌汁ですとか、もう、ちょっとした心遣いが非常にリラックスさせてくださったし、腹にしみましたので、この場をお借りしてお礼を申し上げたいと思います。

――映画の中で水中をかけ分けて歩いたりとか、梯子を登ったりとか、ロープでつないだりとか、そういうシーンがたくさんあったと思うんですが、どこが一番大変だったでしょうか?

真田:今回は、水中、それから下半身水浸しとか、まいってみると濡れ場ばっかりだったんですけど(会場・笑)、なかでもドップリと水中に入っているところはですね、特設のプールの中にセットを置いて、水中撮影をしたのですけど、監督がわりと前後のつながりとか気持ちの流れを大事にされる方なので、水中もですね、わりと長めに撮るんですね、そうすると当然息を止めてなきゃいけない時間も増えてくるわけで、「監督、使うのはここですよね?」「うん。でも、ここから、ここまでいかなきゃならない」っていうのりしろの部分でですね、かなり、実際息が続かなくてNGっていうのもありましたし、あと秋口だったんですけど、深夜になると冷たくなるんで、ガタガタガタガタして、水中だからセリフがないからいいようなものの、結構震えるぐらい寒かったので、寒くなるとまた、息っていうのはもたなくなるんですね―寒いと萎縮してしまうので、その時は、もう、息の続く限りというそういう戦いだったので、うーん一番印象に残っている大変なところはそこですかね。

――今回、真田さんのシーンと佐藤浩市さんシーンと全く別々でしたが、そういう撮影は今ままであったのでしょうか?またそういう撮影で気をつけることとかは?

真田:今回ほど自分が出てないシーンが未知数なものはなくて、つながってみないとどんな映画になっているのかわからないっていうのは、初めてですけれど、ただ、カットバックで作戦会議のシーンと、自分の孤独な船底のシーンとは、ぜんぜん別撮りなので、撮影所で一度も浩市君なんかは会わずじまいだったのですけど、そこは今回のキャスティングに救われたといいますか、やはり四半世紀にわたって10代のころから何年かおきに共演をしてきて時代を駆け抜けてきたという…何かこういう同世代としての信頼感みたいなのがありましたので、そういう意味では、絶対あのシーンではあいつはここまで来ているはずだ、それを受けて孤独に船底で自分も芝居をして、で、バトンタッチしてまた返すという、そういう見えない共演者としての信頼感というものは非常に強くありましたので、それは、世代を、時代を共にしてきた賜物かなという感じでした。

――そういう意味では、佐藤さんとは撮影の時には会わないから、「お前はこういうふうにやったのか」というような確認はしないんですか?

真田:しないですね、全く。逆に真面目そうな探り合いをしてしまうと照れてしまうので、あえてもう「陸は任したぜ」って製作発表の時に言って、それから打ち上げまで会いませんからね、で、打ち上げで飲んでても別にあそこどうやったのとかそうことは一切、口に出しませんので、ですから、ほんとに、特に今回は、誰が主役というものでもなく、群像劇といいますかアンサンブルで勝負といいますか、全員で合わせ技一本というのを狙っていたので、そういう意味では皆さんを信頼して、そして寺尾さんでも貴一ちゃんでもそれぞれが自分の持ち場に徹して、淡々と穏やかに進んでいったのでね、それこそ大船に乗った気持ちで3ヵ月間過ごせましたね。

――それではお時間になってまいりましたので、最後に静岡の映画ファンの皆さんに一言お願いします。

真田:「亡国のイージス」はこの静岡で生まれたといっても過言ではないので、ほんとに皆さんこのスタッフの一員になったつもりで、この映画を応援していただければと思います。7月の30日から公開されますが、先ほども言いましたけれど、一日も早く劇場に行っていただいて面白かったら皆さん誘ってまた、映画館に行っていただきたいなと思います。よろしくお願いします。

――ありがとうございました。

(C)2005「亡国のイージス」associates
【第二部・新聞インタビュー】はこちら


WebLine 静岡新聞 SBSテレビ・ラジオ NET de びぶれ浜松

アットエスとは?@S会員についてご利用の注意事項個人情報の取り扱いリンクについてサイトマップ

アットエス シネマ@Sに関するお問い合わせ、記載されている情報に誤りがありましたら、cinema@at-s.comまでご連絡ください。
静岡県のポータルサイト@Sは、静岡新聞社@S編集室が提供・運営しています。「アットエス」は静岡新聞社の登録商標です。
Copyright 2005 The Shizuoka Shimbun. All rights reserved.
アットエスに掲載の記事・写真および図版の無断転載を禁じます。すべての著作権は、(株)静岡新聞社・静岡放送(株)に帰属します。