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伊豆・修善寺温泉街の中心、弘法大師が開いたと言われる修禅寺の門前に店を構える「一石庵」。桂川沿いに佇む甘味処として、多くの観光客が訪れる。大きな窓ガラスからは、川越しに修禅寺や季節毎に変化する自然の色彩が楽しめ、開放感あふれる店内には大きな一枚板のテーブルが置かれ、ゆったりと心を和ませてくれる雰囲気だ。見知らぬ客同士も、席が隣になったことがきっかけで、会話が弾み、絆が生まれることもあるそう。門前茶店ならではの良さが今も残っている。
店主の原 京さんは、安心で安全なもの、そして添加物を使わない"修善寺"らしい味を大切にしている。中でもおすすめは、修善寺特産の黒米を使った黒米餅。黒米を蒸してついたシンプルなお餅で、こちらは醤油をつけていただく。黒米そのものの味が楽しめ、表面が少し焼いてあるので、香ばしいのが特徴だ。人気の一品として、男性客にも好評だとか。また原さんの奥様 美也子さんの手づくりでさっぱりとした味わいのあるお汁粉も人気があり、22種類ほどの甘味が楽しめる。男性客もひとりで気軽に入りやすい。
店はバリアフリーになっているので、車いすユーザーや足の不自由な方なども利用しやすい。道路から店の入り口にかけても段差がなく、店内もフラットになっている。車いすユーザーにとっては、やや通路は狭く感じるが、声を掛け合い、客同士が気遣うのも、この店の良さでもある。
こちらは席に着く前に先に注文を決め、代金を支払う、前金制になっている。スタッフと話しをしながら、甘味を選ぶことができるのも楽しい。テーブルは手動車いすユーザーにも利用しやすい高さ。共用品では、取って付きカップも用意されて、利用したいという人はスタッフに声をかけるとスムーズに対応してくれる。トイレは洋式で男女別にあり、車いすユーザーも利用できる。もちろん補助犬の入店も可能だ。車椅子ユーザーには入店しやすい席を案内してくれ、またスタッフ全員で手話を勉強するなど、心のユニバーサルデザインにも気を配っている。
「景色などを眺めながら、一息ついてくだされば...」と話す原さん。夏はかき氷、冬はお汁粉など季節に応じた甘味を、新緑や紅葉など四季を感じながら、楽しめるのがこの店の醍醐味。原さんは、修善寺温泉が賑やかになるよう、今後もこの街と共に歩んでいきたいと話してくれた。
店の横には、足湯(知足の湯)があり、店で飲食された人は誰でも無料で利用できるそうだ。身も心もあたたまる場所のひとつでもある。ぜひ、修善寺に出かけた際には、このお店にお立ち寄り下さい。ここにしかない発見があるかもしれません。
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