20.7 タブロイド
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静岡が好きだから、静岡で働きたい人生を豊かなものにするためになりたい職業が「特にない」時はどうする?確な目的はなく、いつの間にか自分の道を見つけた人もいる。静岡市内で「花屋のたっちゃん」という花屋を一人で営む山田達也さんは、別に花屋が夢でも憧れだった訳でもない。「高校の頃は正直自分が何になりたいかも分からなくて、特に夢もなかったし、目標もなかった。何となくモノづくりが好きだから何か作る仕事がいいな、と思った程度でした」。卒業後に就職した車の整備士は楽しかったが、数年すると飽きて、趣味だったスノーボードを思う存分やれる岐阜に引っ越し。でも数年経つと、急に静岡が恋しくなったという。「離れてみて、初めて静岡の良さに気づいたんですね」。その時、両親が営んでいた園芸店のことを思い出した。調べてみると静岡県は全国有数の花の名産地で、品種改良などが盛んで面白い挑戦をしている生産者が大勢いることを知った。 「飽き性ですけど、花屋は続いていますね。花の種類は季節でも違うし、贈る相手の好みもあって、それこそ同じ花でも1本ずつ全部違うじゃないですか。今はお客さんに『おまかせで』といわれることが多いんですけど、おまかせって言われると嬉しいんです。時にはプレッシャーにもなるけど、お客さんの想像を上回ってやる、そう思いながら作っている時が一番楽しい。それでお客さんに手渡す時、『あなたに頼んで良かった』って言われたら最高ですよね」。お金さえ手に入れば何でもいいかといえば違う。人それぞれ仕事も理由も違うが、働くということは「誰かの役に立つ」ということだ。もしレストランがなければ、毎日料理を作らなければならず、スーパーマーケットがなければ野菜や肉や魚などを探し求めて歩かねばならず、生産者に頼らず自立した大人として生活するためにはお金が必要。でも明 親がいなければ作物や、家畜などを育てなければならない。そんな自分にはできないこと、時間をかけられないことを他の誰かにしてもらっているお礼としてお金を支払い、それに関わる人たちの仕事を支えている。1日8時間ほどが仕事に関わる時間。どうせ自分の大切な時間を使うなら、人生をよりいいものにするために、自分に合った仕事を選んでみたい。自分が「好きなこと」「得意なこと」から探す例えばバイクが好きだとして、まず思いつくのはバイクメーカーだが、バイク1台作るにも素材を提供する人、設計者、製造、検品、納品、営業、事務…と多くの職種の人が関わっている。またメーカーの他にもバイクのパーツやデザインを作る会社や、広告会社、サイトを作る会社、グローブやブーツを作る会社、バイク整備、はたまたレーサーなんて手もある。つまり好きなことが1つでもあれば、それに関わる無数の仕事が考えられる。得意なことや、好きなことが思いつかない、という人は、自分が苦手なことから逆引きしてみるのも一つの方法だ。苦手なものもいつかは慣れる、苦手なものを克服する、という考え方もあるが、初めての仕事で緊張尽くめの中では、苦手な分野で結果を出すのはなかなか難しい。「話すのが苦手」なら「あまり話さなくて済む仕事」にはどんな職種があるかを調べてみよう。その中に、自分にもできそうな仕事が見つかるかもしれない。職種にこだわらず、自分が理想とするライフスタイルに合いそうな働き方ができる職場を選ぶのもいい。趣味の活動に時間を割ける職場選びや、地元で進学・就職したいなど。ちなみに地元企業で働くメリットは案外多い。地元企業であれば、早い段階から周りの大人や先輩などに評判などを聞くこともでき、自分でも調べやすい。初任給などが低い場合でも、地元なら何かと出費も押さえやすく、交友関係が維持できるのも魅力だ。自分が「苦手なこと」から逆に導く花屋のたっちゃんこと、山田達也さん。静岡市内で、オシャレなアレンジメントなど3000円から配達している特集| 働くのはなぜ?step1step2step3条件面で選ぶ

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