そば屋のやきとり 「一黒しゃも」への熱い思い
10月3日夕刊「旅食」面の「ふじのくに食材事典」では、「蕎麦 酒 かわかつ」(藤枝市)の河辺基次さんに、「一黒しゃも」への熱い思いを語っていただきました。
「そば屋のやきとり」=写真=は、ミディアムレアで仕上げられていています。火を通す時間について河辺さんは、「皮8割、身2割」と教えてくれました。鶏油を熱したフライパンに、皮目を下にして肉を並べ、2分程度焼いたらひっくり返してすぐ皿に取ります。皿に天盛りにして、余熱で仕上げ。この間に、ざっくり切った九条ネギを同じフライパンで炒めます。固すぎず、軟らかすぎずの絶妙なかみごたえは、こうしたスピード感で実現するのです。
同店の品書きには、同じ藤枝市の酒蔵、杉井酒造の日本酒「杉錦」がずらりと並んでいます。同社の酒販店だったところを居抜きで借りたのが、現在の「かわかつ」。河辺さんはもともと、開店前から同社のみりんを使うことに決めていたそうですが、物件を探す際にも縁があり、「どうせなら、どっぷり付き合ってしまおう」という気持ちになったそうです。
米焼酎はもちろん、日本酒の蔵元には珍しくいも焼酎も作っている杉井酒造。もちろん「かわかつ」には2つとも置かれています。喉が鳴りっぱなしの取材でした。(橋)
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