富士山夏山シーズン終了 小山で閉山式、平穏に感謝

2018/9/11 07:43
登山者らの平穏無事と富士山の恵みに感謝した閉山式=10日午前、小山町の冨士浅間神社

 富士山の夏山シーズンが10日、終了した。小山町の須走口登山道の起点になる冨士浅間神社で同日、閉山式(町観光協会主催)が開かれた。度重なる台風襲来など天候の影響を受けた2カ月間を振り返り、登山者や山で働く人の平穏無事と富士山の恵みに感謝した。翌年の盛況も祈願した。
 本殿で行われた神事には行政や観光関係者ら75人ほどが参列。富士山に向かって遥拝(ようはい)し神前に玉串を供えた。
 環境省が8合目付近に設置した赤外線カウンターでの調査によると、開山日から7月末までの須走口の登山者数は9203人(前年比21・3%増)。4登山道で唯一、前年を上回った。町観光協会の勝又厚次郎会長は要因として、山小屋のサービス充実と、外国人によるインターネット上での情報発信を挙げた。
 町によると、開山期間全体の登山者数は前年並みになるとみられる。町商工観光課の湯山浩二課長は今後の課題として、環境省が5合目に建設予定のインフォメーションセンターの早期運用開始や、外国人登山者への案内強化を口にした。

 ■静岡県内3ルート閉鎖
 富士山の静岡県内3ルートは閉山日の10日、山頂に向かう登山道が冬季閉鎖(全面通行止め)された。県は午後5時、富士宮、御殿場、須走の各登山道に通行禁止を示す看板やフェンスを設置。富士宮口6合目では悪天候の中、関係者が作業を行った。
 富士宮口(県道富士公園太郎坊線)は6合目から、御殿場口(同)は新5合目から、須走口(県道足柄停車場富士公園線)は5合目から、それぞれ山頂までを来夏まで通行止めにする。富士宮口の5~6合目は開通を継続し、宝永火口周辺を巡るハイキングコースが利用可能。11月初旬から中旬までは通行が可能な見込みで、積雪状況などを見て閉鎖時期を判断する。
 富士宮口6合目山小屋「宝永山荘」のオーナー渡井弘子さん(76)は「例年より来訪者が少なかったが、ごみの持ち帰りマナーは改善した。来夏は今年以上の集客を期待したい」と振り返った。

この記事の関連ニュース

静岡新聞ニュースTOPへ