炉心損傷想定し訓練 浜岡原発、休日昼間の対応確認

2018/9/11 17:06
浜岡原発4号機の過酷事故を想定し、緊急時対策所で訓練する参加者=11日午前、御前崎市佐倉

 中部電力は11日、浜岡原発(御前崎市佐倉)の過酷事故を想定した緊急事態対策訓練を実施した。平常時より人員が少ない休日昼間に、炉心損傷を伴う原子力災害が発生したと想定し、現地と本店(名古屋市)に設けた対策本部で初動対応を確認した。
 4号機の原子炉内を水で冷却する機器が何らかの理由で全面的に故障し、熱を帯びた核燃料が損傷し始めるシナリオとした。訓練内容を事前に社員に知らせない方式で、休日当直役の社員ら10人体制で訓練を始めた。徐々に人員が集まり、情報戦略や放射線管理、復旧などを担う総勢470人が参加した。
 炉心損傷の影響で破損の恐れがある原子炉格納容器の温度や圧力を下げるため、可搬型の取水・注水ポンプ車を用いた冷却措置や、放射性物質を除去した蒸気を放出するフィルタベントなどの対策を検討した。放射線の監視強化を目的に、可搬型モニタリングポストの設置訓練も行った。
 中電は「安全対策を徹底し、事故リスクを限りなく低減する。現場対応力の強化にも全力で取り組む」としている。

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