横尾歌舞伎、11月にサハリン公演 日ロ交流行事の一環

2018/9/12 08:42
「菅原伝授手習鑑 車曳きの場」を演じる横尾歌舞伎保存会(浜松市提供)

 浜松市北区引佐町に江戸時代後期から伝わる県無形民俗文化財「横尾歌舞伎」の保存会が11月10、11の両日、ロシア・サハリン州で21年ぶりの海外公演を行う。日ロ文化交流行事「ロシアにおける日本年」の一環として外務省から依頼を受け、保存会の38人が訪問する。高井勇会長(69)らが11日、浜松市役所に鈴木康友市長を訪ねて報告した。
 横尾歌舞伎は同町横尾、白岩地区の農村歌舞伎で、200年以上絶やさず継承してきた。役者だけでなく三味線や義太夫の語り、衣装・道具制作を全て住民が行っているのが特徴で、両地区の約200世帯のうち約160人が参加している。
 こうした活動が評価され、「ロシアにおける日本年」では全国の郷土歌舞伎の中から出演2団体の一つに選ばれた。海外公演は1997年、旧引佐町の姉妹都市・米国ワシントン州シェヘリスで行って以来になる。
 10月13、14の両日に同市北区引佐町の開明座で定期公演を行った後、サハリン州ユジノサハリンスクでは「菅原伝授手習鑑 車曳きの場」を2日間演じる。
 主役を務める浜松市職員高須秀樹さん(45)は「現地の方々に楽しんでもらえるよう稽古に励む」と意気込み、高井会長は「日本の地方にはこういう文化があることを知ってもらえれば」と語った。

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